
おうち時間にゆったり味わいたい個性派クラフトビールの魅力を、WEBマガジン「ビール女子」代表の酒井由実さんがご紹介。今回は、暑さを感じ始める初夏に毎日飲みたい爽やかな1本です。
イラスト/STOMACHACHE.
特別な日じゃなくても。心ほどけるやさしい味わい
火曜日の夜。仕事がひと段落したあと、特に予定もない、なんてことのない平日。でも、そんな日の終わりに少しだけ心がほどけるような時間が欲しくなる。
冷蔵庫にあった1本のビール「週休6日」。ラベルに大きく描かれた文字が気になって買ったものだ。「京都醸造」が、ベルギー旅行で出会った低アルコールのビールにヒントを得て造ったという。
ホップ由来の豊かな柑橘の香りと、ベルギー酵母特有のやさしい風味。やわらかな飲み口で、するりと飲める軽やかさを持ちながらも、しっかり飲みごたえも感じられる。「週休6日」の名も、こうして飲んでみると納得がいく。気取っていないのに心がほどけていくような、不思議なビールだ。特別な日じゃなくても、なんだかいい1日だったと思えること。そんなささやかな幸せに乾杯したい。
文・酒井由実
【今月のビール】週休6日 6-Day Weekend
ブルワリー|京都醸造
出身地|京都府京都市
スタイル|ベルジャンセッションIPA
毎日飲みたい度|★★★★★
■あじわい・香り
柑橘や松脂の香りとベルギー酵母の風味が調和して、爽快で飲みやすい。アルコール度数4.5%のセッションIPA
■ラベル
「週休6日」の文字は、このビールがアルコール度数控えめで飲みやすいことから、週休2日をもじって名付けられた
■おいしいグラス:チューリップグラス
グラスのふくらみが香りを閉じ込め、ホップの鮮やかな風味や奥行きと、やわらかな口当たりをより豊かに感じられる
■ナイスペアリング(1):夏野菜のフリット
ホップ由来の香り豊かな1杯に、揚げたての香ばしさと季節の甘みを重ねて
■ナイスペアリング(2):ゴーヤのラタトゥイユ
ゴーヤのほろ苦さがホップの苦みや柑橘香にぴったり合い、おかわりを誘う
■ビールに合うドラマ:『架空OL日記』
5人のOLたちの日常生活を描いた作品。心に少し余白が欲しい夜、くすっと笑いながら、軽やかな1杯を味わいたい
PROFILE
酒井由実さん
WEBマガジン「ビール女子」代表。ビアソムリエ。大学ではビールの嗜好性とマッチョカルチャーの因果関係について研究。酸っぱいビールに目がない
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この記事が掲載されているのはオズマガジン2025年6・7月号「アートの楽しみ方」特集

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WRITING/YUMI SAKAI
※OZmagazine(2025年5月12日発売)の情報を転載しています。掲載情報は、2025年4月時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください