
オズマガジンで連載中の「民藝ちゃんの暮らす町」は、ローカルに暮らすあの人が教えてくれる、町で生まれた手仕事もの(=民藝ちゃん)の話。第7回目は奈良県・香芝市の「Good Dog」を紹介。UMA/design farmのデザイナーである津田祐果さんが、民藝ちゃんにまつわるローカルの物語をお届けします。
歴史文化を受け継ぐのではない、新しい手仕事としての張子
「Good Job! センター香芝」は、デジタル工作機械の工房、ショップ、カフェが一体となった障害のある人との仕事を生み出す拠点。ここで作られる「Good Dog」は、併設カフェの看板メニューであるホットドッグに扮した犬の張子置物です。
従来の張子作りに使う木型の職人が県内に見当たらなかったことから、3Dプリンタ製の樹脂型を芯材に紙を貼る製作手法を考えました。これにより作業の障壁も下がり、障害のある人も、子ども、ボランティアの人も、一緒に作れるように。デジタル技術と手仕事が一体になることで新しい民芸のかたちが生まれました。
定番品の他に、大喜利的なアイディアで誕生する干支や縁起物の張子も。手作業で絵付けを行うので、表情もそれぞれに違います。ぜひ、お気に入りを見つけてくださいね!
【教えてくれた人】津田祐果さん
UMA/design farmデザイナー。デザインを通して理念を可視化し、体験として伝えることをめざしている
民藝ちゃんに出会える場所
この記事が掲載されているのはオズマガジン2025年6・7月号「アートの楽しみ方」特集

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発売日/2025年5月12日(月)
定価/990円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!
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