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文筆家・甲斐みのりさんが特別な日にいただきたいおやつをピックアップ。今回は「メリーチョコレート」で限定購入できる「はじけるキャンディチョコレート。」をご紹介します。
画像/はじけるキャンディチョコレート。喫茶メニュー缶 28個入 2700円
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ユニークだけどなじみ深い。テーマがいろいろのチョコレート
日本にバレンタイン文化が根付いたのは昭和33年以降。最初にチョコレートのギフト提案をしたのは、戦後に渋谷の小さな作業場でチョコレートを作り始めた「メリーチョコレート」。社員がパリに住む友人から受け取ったハガキに、「パリには2月14日に、花やカードやチョコレートを贈るバレンタインデーという習慣がある」と書かれていたのをきっかけに、百貨店で日本初のチョコレートの販促イベントを開催しました。けれども当時、バレンタインデーを知る人はおらず、1回目の売り上げはなんと170円。50円の板チョコレート3枚と、20円のメッセージカード1枚が売れたのみ。2月に近づくと、まちじゅうの菓子店がチョコレート色に変わる今では考えられませんね。
そんなメリーチョコレートは、毎年バレンタインに、さまざまなチョコレートブランドを展開しています。今年は、“猫”や“お花”や“和”の定番に加えて、“大正ロマン”、“ファンタジー”、“平成”などのユニークなテーマが登場。
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それから近年注目を集めているのが、レトロ喫茶に並ぶ色とりどりのドリンクやスイーツをイメージした「はじけるキャンディチョコレート。」のシリーズ。その名の通り、粒チョコレートに、ぱちぱち弾けるキャンディーを合わせて、新食感だけれどどこか懐かしさも感じられます。
なかでも、2025年の限定で発売される「喫茶メニュー缶」は、喫茶好きとして自分に贈りたい特別なもの。1缶に、メロンクリームソーダ、サイダー、コーラフロート、レモネード、いちごソーダ、プリン風、ショートケーキ風、ホットケーキ風、8種類のキャンディインチョコレートが入っています。コーラや、ショートケーキや、ホットケーキのチョコレート?!と味のイメージがつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、どれも驚くほどの再現度。かんだりなめたり、口の中でぱちぱち弾けるリズムを感じながら、大好きな喫茶店の風景が浮かんできました。
チョコレートは個包装されているので、1粒ずつ好きな味を聞いて職場で配っても。友人や家族と賑やかに味わうとより楽しいでしょう。
取材・文/甲斐みのり
おやつDATA
- 商品名
- はじけるキャンディチョコレート。喫茶メニュー缶 28個入 2700円
- 主な販売店
- メリーチョコレート グランスタ東京店
TEL.03-3213-0234
住所/東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅改札内B1F 丸の内坂エリア
営業時間/8:00〜22:00 日・祝~21:00※翌日が休日の場合は~22:00
定休日/なし
アクセス/東京駅直結
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PROFILE
甲斐みのり(かい・みのり)
文筆家。お菓子や地元パン、クラシックホテル、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍・雑誌・WEBに執筆。各地の観光案内パンフレットも手がける。近著に『愛しの純喫茶』(オレンジページ)、『朝おやつ』(ミルブックス)などがある。
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TEXT/MINORI KAI PHOTO/MANABU SANO