清澄白河・実力派の名カフェ8選!コーヒーのフルコースを体験できるカフェや、モーニングが充実のお店も

清澄白河・実力派の名カフェ8選!コーヒーのフルコースを体験できるカフェや、モーニングが充実のお店も

更新日:2023/02/22

昔ながらの下町の雰囲気もありながら、美術館やミニシアター、緑豊かな公園など気になるスポットが多い清澄白河。近年急激にカフェが増え激戦区へと姿を変えました。今回は、コーヒーのフルコースが楽しめるカフェや、モーニングが充実のカフェ、こだわりのロースイーツが味わえる店など、ここ数年でこの街に誕生した新進気鋭の実力派カフェを8つご紹介します。

一流の器、空間、接客で楽しむ特別なコーヒー体験

清澄白河 実力派カフェ KOFFEE MAMEYA Kakeru
上/天井高8mの空間に配された美しいカウンターはバリスタたちの檜舞台 下/Koffee Mameya Courseより、ミルクブリューコーヒーとそれを使ったモクテル。視覚からの先入観にとらわれず、純粋に味を楽しんでほしいと、グラスはあえて黒いものを使っている

KOFFEE MAMEYA -Kakeru-(コーヒー マメヤ カケル)

コーヒーを飲む時間は私たちにとって、もはや日常の中のルーティーン。気軽に入れるコーヒーショップが軒を連ねるなか、あえて“非日常のコーヒー体験”を謳う店が清澄白河にある。バリスタと対話を重ね、自分好みのコーヒー豆を購入できる表参道の「KOFFEE MAMEYA」。そのカフェ業態として誕生したこちらで味わえるのは、なんとコーヒーのフルコースだ。特製の江戸グラスで供されるコールドブリューに始まり、エスプレッソとラテで締めくくられるコースにはすべて同じ豆を使用。抽出方法による味の違いを楽しみながら、今まで知らなかったコーヒーの世界にふれてみよう。

DATA

住所/東京都江東区平野2-16-14
営業時間/11:00~19:00 
定休日/なし※予約優先 
アクセス/清澄白河駅より徒歩10分

北欧気分でひと息つける小さな森が生まれました

清澄白河 実力派カフェ Tallskogen
上/多彩な食材が調和する週替わりオープンサンド(900円)。この日はサーモン。カフェラテS(500円) 左下/利恵さんの義妹が全粒粉酵母で作るシナモンロールとカルダモンロール(各350円) 右下/発酵調味料も手作りするペターさん。「アラビア」の器は彼の両親の婚礼道具

Tallskogen(タルスコーゲン)

通りからのぞくと、大きなテーブルをみんなで囲んで楽しそう・・・。ここはスウェーデン人で「Allpress Espresso」の焙煎士でもあるペターさんと、ヨガスタジオ「totti」を運営する妻の利恵さんのカフェ。店名の「Tallskogen」とはスウェーデン語で「松の森」。みんなで森を歩きFika(コーヒーブレイク)したペターさんの幸せな記憶になぞらえ、お客同士の会話が生まれるシェアテーブルを置き、壁は森のグリーンに。店内で販売もする有機野菜や自家製発酵調味料で作るメニューを、コーヒーやナチュラルワインと味わえば、心も体も和む。

DATA

住所/東京都江東区清澄2-10-5 
営業時間/10:00~17:00 土・日曜9:30~17:30 
定休日/月・水曜 
アクセス/清澄白河駅より徒歩5分

窓際の席でひなたぼっこ

清澄白河 実力派カフェ PARK STAND TOKYO
上/「PARK STAND TOKYO」に新設された2Fの特等席は、川を眺められるソファ席。屋根裏部屋のような雰囲気も落ち着ける 下/クラシックパンケーキダブル(1540円)に生ホイップクリーム198円とブルーベリーソース(242円)をプラス。ブレンド(462円)

PARK STAND TOKYO(パークスタンドトウキョウ)

木場公園そばの川沿いにある「PARK STAND TOKYO」の建築は、この地に多い木材倉庫だった。店主の青柳宏明さんも倉庫に使うつもりでいたが、「空間を見て、飲食店にしないともったいないと思って」。でも飲食業は未経験。そこで声をかけたのが小学校の同級生で料理人の伊藤伸彦さん。公園が近いから親子でも来やすく、食事は食べ応えあるものを、川を眺めてくつろげる席も・・・ふたりであれこれ考えて2階を新設! 元倉庫の趣を活かしたカフェとして2022年4月開店した。界隈で貴重な、食事もしっかりできる店として地元でも評判だ。

DATA

住所/東京都江東区平野3-1-12 
営業時間/11:00~22:00 土・日・祝日10:00~ 
定休日/火曜 
アクセス/清澄白河駅より徒歩11分

清澄白河 実力派カフェ POSH
上/曲線の窓枠にも繊細さ漂う「POSH」はベンチも人気。隣に誕生した系列のクラフトビーガンジェラート店「TUTTO」にも訪れたい 下/ペルー産グラシアスマンゴー(2500円)、ローズラテ(710円) 

POSH(ポッシュ)

夢のように淡く儚げなベージュの空間で味わえるのは「焼かない」ロースイーツ。48度以下で作られているから、果物やナッツの酵素や栄養素はそのまま。グルテンフリーでビーガンであるばかりか、キッチンで生のナッツからミルクを絞り添加物さえ使わない。フルーツサンドが人気の「ダイワ」が厳選した旬の果物を使い注文ごとに作られるタルトはとびきりフレッシュで、焼いてないとは思えぬサクサク感。「コンセプトがしっかりあればチャレンジしやすい街」との代表・芳賀大佑さんの言葉通り、唯一無二の輝きをこの地から放っている。

DATA

住所/東京都江東区常盤1-3-7 ラフィーヴィル清澄白河EAST1 
営業時間/10:00~18:00 
定休日/月曜(祝日の場合営業) 
アクセス/清澄白河駅より徒歩6分

おはよう、隅田川。水の輝き彩る朝ごはん

清澄白河 実力派カフェ CLANN BY THE RIVER
上/モーニングのKIYOSUMIクラムチャウダースープセット(1650円)。パンかごはんが選べてドリンクも付く。プラス330円でカフェラテに 左下/カフェラテは650円。エスプレッソ系のほかコールドブリューもあり 右下/店内は広々。クラフトビールも6種揃い、BBQプレートやグリル料理のディナーもおすすめ

CLANN BY THE RIVER(クラン バイ ザ リバー)

雄大な隅田川とさえぎるものない空の風景に出会えるのもこのエリアの魅力。それを満喫できるのが「CLANN BY THERIVER」だ。「PITMANS」として愛されたカフェが2022年12月に名前を新たにスタート。春にはビール醸造も再開される予定だそう。「LEAVES COFFEE ROASTERS」のコーヒーや「chigaya」のパンなど、地元の名店の味をとり入れたメニューをオールデイに楽しめる。朝のメインは食べごたえあるスープ。アサリたっぷりのクリーミーなクラムチャウダーのほか季節限定やビーガンのスープもあり、多彩な好みに応えてくれる。

DATA

住所/東京都江東区清澄1-1-7 LYURO 東京清澄 by THE SHARE HOTELS 2F 
営業時間/モーニング7:00〜9:30 ランチ11:30〜14:30 カフェ9:30〜11:30、14:30〜17:00 ディナー17:00〜22:00(フードL.O.21:00、ドリンクL.O.21:30) 
定休日/不定※SNSで確認 
アクセス/清澄白河駅・水天宮前駅より各徒歩10分 

うっとりしちゃうおやつがたくさん

清澄白河 実力派カフェ chigaya morishita
上/野菜たっぷりで満足感ある季節のスープとクロックムッシュのセット(1080円) 下/センス豊かなちがやさん。光の入り方が美しい空間は壁色も独自に調合

chigaya morishita(チガヤ モリシタ)

懐かしく心温まるパンやドーナツと物語性豊かな世界観が魅力の「chigaya」。辻堂で始まり蔵前や日本橋にも広がるが、2022年2月、森下に新店が生まれた。水色屋根の元印刷工場をフランス映画のイメージで改装したこちらでは、パンと合うスープも登場。「スープは以前辻堂でも出していて。ここは周りが住宅街で、地域との近さが辻堂と似ています。つらいときもお客様の言葉に救われてやって来られたから、お客様と交流できる場にもしたい」とちがやさん。3階にはイベントスペースも準備中。彼女の森下での物語は、まだ始まったばかりだ。

DATA

住所/東京都江東区森下3-5-11
営業時間/10:00~18:00
定休日/月曜 
アクセス/森下駅より徒歩2分

清澄白河 実力派カフェ HAGAN ORGANIC COFFEE
上/フルーツサンドは定番のパイナップル(669円)、季節限定ストロベリー(1100円)など10種以上。ORGANICO(600円) 下/焙煎も担当するマネージャー片山さん

HAGAN ORGANIC COFFEE(ヘイガン オーガニック コーヒー)

真っ白の空間が印象的な「HAGAN ORGANIC COFFEE」は1月で2周年を迎えた。「美しく意義あるものを糧にしたい」と、希少なオーガニックコーヒーの自家焙煎を始めた代表の芳賀大佑さん。フルーツサンドの人気店「ダイワ」が厳選する旬の果物を使用したビーガンフルーツサンドを開発し、恵比寿「fruits and season」とこちらを開店した。特筆すべきは、難しいこと抜きにおいしいことと、世界観が徹底された美しい空間。そこに惹かれて多くの人がここを訪れて心地いい時間を過ごすことで、“美しい意義”は着実に広がっている。

DATA

住所/東京都江東区平野3-7-21 
営業時間/10:00~18:00 
定休日/月曜(祝日の場合翌休) 
アクセス/清澄白河駅より徒歩9分

「いい1日を」のひと声がコーヒーの余韻を深める

清澄白河 実力派カフェ TINY PARADISE COFFEE
上/八木さんとバリスタのHinaさんで営業 下/飲み切った後も深い余韻が続くカフェラテ(600円)。焼き菓子も店内で手作り。外はカリッ、中はもっちりのカヌレ(350円)

TINY PARADISE COFFEE(タイニー パラダイス コーヒー)

駅近くの小さな路地に、2021年7月、陽気な水色のコーヒースタンド「TINY PARADISE COFFEE」が出現した。店主の八木隆充さんは出版やアパレルに携わっていたがコーヒーの魅力にはまり南房総にカフェを開店。この場所の大家さんにもコーヒーが縁で出会い元物置を改装した。通勤やランニングの合間に多くの人が立ち寄るが、目的は濃厚なコーヒーだけではないはず。「今までの仕事と異なり直に“ありがとう”と言葉を交わせるのが嬉しくて」と八木さん。帰り際にはコーヒー片手に笑顔になれるから、きっとまたここに来たくなる。

DATA

住所/非公開 
営業時間/9:00〜18:00 
定休日/不定※SNSで確認 
アクセス/清澄白河駅より徒歩2分 

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※オズマガジン2023年3月号「清澄白河カフェめぐり」の記事を一部転載
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HPにてご確認ください

オズマガジン2023年3月号は「清澄白河カフェめぐり」特集

オズマガジン2023年3月号は「清澄白河カフェめぐり」特集

東京いちのカフェの聖地・清澄白河へ。おいしいコーヒーは当たり前。さらに空間やインテリア、ここだけの体験、グッズ・・・、ひとことにカフェといってもその姿は色とりどり。ここ3~4年でカフェの数が約2倍に増えたカフェの聖地には、新しいカフェの形がありました。フリンジエリアの門前仲町/ 深川/ 森下のさんぽ情報とともにお届けします。

PHOTO/HIROSHI KIYONAGA、RYUMON KAGIOKA、AYA MORIMOTO、WRITE/SHOKO OGAWA、MIYO YOSHINAGA

※記事は2023年2月22日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります