さまざまなカルチャーが交差する下北沢で、ここ数年、相次いでジャズ喫茶がオープン。初心者にはハードルが高いイメージのあるジャズ喫茶ですが、下北沢にはタイプの異なるお店がたくさん。そこで今回は、ホットドッグ店・カフェとしても気軽に立ち寄れる新店や、長く愛された名店の歴史を受け継いだ店など、おすすめを4店舗ご紹介! さんぽしながら巡ればジャズ喫茶文化の奥深さを感じられるはず。
歴史ある横丁のモダンな空間で、ビンテージオーディオの鮮烈な音を
tonlist(トンリスト)
「やりたいことをやっている人が多い街」という下北沢で、愛する音楽とオーディオ、ホットドッグの店を開いた宇野さん。場所はこの街最古の演劇場下「鈴なり横丁」。70年代製スピーカーTannoy Eatonなどのオーディオが鳴らす年代も多彩なジャズの音は、驚くほど鮮やか。モダン&ミニマルな店内で、ホットドッグとともに味わって。
DATA
住所/東京都世田谷区北沢1-45-15 鈴なり横丁内
営業時間/12:00〜21:00
定休日/月・火曜
席数/9
アクセス/下北沢駅より徒歩4分
長く愛された店の歴史を受け継ぐ、昭和な空間で音の世界をたゆたう
ジャズ喫茶マサコ(ジャズキッサマサコ)
1953年に創業し再開発で閉店したジャズ喫茶の草分け「マサコ」。高校生からの常連で元スタッフのmoeさんが名前を継ぎ、2020年5月に再始動させた。巨大なスピーカーJBL4343Bやロゴ入りカップ、絵画も受け継いだもの。旧店でもおなじみのモダンジャズからmoeさんが愛する実験的な音楽まで、ジャンルはさらに幅広い。
DATA
住所/東京都世田谷区北沢2-31-2 大久ビル201
営業時間/12:00〜22:00
定休日/木曜
席数/14
アクセス/下北沢駅より徒歩2分
ジャズにとどまらない、まだ知らぬ音楽との遭遇がここに
ジャズと喫茶 はやし(ジャズトキッサ ハヤシ)
店主・林さんも旧「マサコ」のスタッフだった。会社勤めがハードで、楽しく働ける店をやろうと決心。「風変わりにしたい」と照明は暗く、レコードはジャズ以外にもテクノやポーリン・オリヴェロスの浮遊感ある電子音楽など先鋭的。だけど不思議に居心地がいいのは、センスのいい古家具や手作りの料理、そして林さんの柔らかさのたまもの。
DATA
住所/東京都世田谷区北沢2-9-22 EIKOビル3F
営業時間/15:00〜日によって変動 ※SNSで確認を
定休日/火・水曜
席数/16
アクセス/下北沢駅より徒歩3分
洗練された空間と音響設備を、アットホームな雰囲気で
CAL COFFEE CLUB(キャル コーヒークラブ)
下北沢で長く暮らす土井さん親子は飲食業界未経験だったが、自宅の改装を機にジャズ好きの父が収集したレコードを活かせる喫茶を開店。「ミクスチャー」のパンなど家族が愛する地元の名店のものを取り入れ、手作りの味を提供する。音楽はジャズ喫茶としては音量控えめで初心者にも気軽。スタイリッシュさと家族的な温かさの共存が心地いい。
DATA
住所/東京都世田谷区代沢5-34-19
営業時間/カフェ11:00〜17:00 バー19:30〜23:00(L.O.22:30)
定休日/月・木曜
席数/16
アクセス/下北沢駅より徒歩3分
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※オズマガジン2023年2月号「おとなの下北沢」の記事を一部転載
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オズマガジン2023年2月号は「おとなの下北沢」特集
古着や演劇、音楽などにまつわる場所が多く、サブカルチャーの街として知られる下北沢。ここ数年、駅周辺の再開発が進み注目店が続々と誕生。街に開かれた居心地のいいスポットがたくさんできました。今号では、大人も安心して楽しめる場を中心に、今の下北沢がまるっとわかる保存版ガイドをお届けします。ぜひ下北沢でいい1日をお過ごしください。
PHOTO/AYUMI HOSAKI、YUSUKE SHIRAI WRITING/MIYO YOSHINAGA