2017年から始まった、アート・ 音楽・食の総合芸術祭「Re born-Art Festival」。東日本大震災の被災地・宮城県石巻を中心に、東北の自然の中に溶け込んだ国内外のアーティストの作品展示や、日本の名シェフによる地元食材を使った料理、回復や再生をイメージした音楽イベントなど、魅力的な仕掛けがいっぱい。そんな「Re born-Art Festival」の見どころや楽しみ方をお届けします。
東北の自然、アート、音楽に包まれる巡りやすく“リボーン”した芸術祭
Reborn-Art Festival 2021-22[後期]
3回目の実施となる今回は、市街地での展示が充実し、作品を巡るバスツアーも多く敢行するなど、巡りやすくさらに進化した。気軽に参加でき、深く心に刻まれるアート旅になるはず。
DATA
電話番号:0225-90-4726(会期中10:00~17:00)
会場:宮城県石巻市街地、牡鹿半島
会期:2022/8/20~10/2
休み:9/14
料金:パスポート3500円(一般)
WHAT'S 「Reborn-Art Festival」 ?
【1】東北の大自然とアートの出会い
東北の雄大な自然に溶け込むアート作品に心動かされる。漁村が広がる荻浜エリアでは小林武史による音のインスタレーション、金華山を望む牡鹿半島の鮎川エリアでは有⾺かおるの作品など、新作が登場。
【2】「気付き」のチャンス
震災から11年、コロナ禍でもある今回のテーマは「利他と流動性」。川俣正は石巻にタワー状の作品を作り、住民の意思を反映させたいという。思いが込められたアート作品に触れると、新たな気付きのきっかけになりそう。
【3】ここだけの豪華な音楽ライブ
小林武史がアーティストやシンガーを迎え、回復や再生をイメージしたライブを開催。9/18(日)は、あえてセットを組まず、名和晃平の作品《White Deer (Oshika)》を背景に、音楽家の青葉市子と一緒に音や歌を奏でる。
【4】地元の味覚とセッション
食資源の新たな価値や可能性を見いだすこともテーマのひとつ。気鋭のフードクリエイターやシェフが集い、さまざまなイベントを開催。荻浜には、地元の旬の食材を使ったメニューを提供するレストランがオープン。
HOW TO ENJOY ?
【シェフ・今村正輝さんがご案内】
巻の豊かな食も一緒に堪能して
アーティストの皆さんが石巻と積極的に接点を持ち、情熱たっぷりに作品を制作されているので、どの作品もくまなくチェックしていただけたら嬉しいです。そしていちばんの魅力は、ジャンルの垣根を超えたコラボレーション。会期中、私も漁に同行して仕入れた魚介を使った料理を提供しているので、石巻でしか味わえない食をアートと音楽と一緒に楽しんでください。
今村正輝さんPROFILE
石巻での震災ボランティアを経て、2013年石巻に和食店「いまむら」を開業。「Reborn-Art Festival」では、フードディレクターとして活躍する。
【RAFスタッフ・舛谷久美子さんがご案内】
未来の希望を感じる作品は必見!
イチオシの作品は、未来の世界へ導いてくれるような小谷元彦さんの彫刻作品と、保良雄さんの《This ground is still alive》。多くのボランティアの方が携わって整地を耕して生まれた。植物がすくすくと育ち、鑑賞する私たちに「生きる力」を与えてくれます。全国から日替わりのゲストシェフが集うレストラン「リボーンアート・ダイニング」も必食です。
RAFスタッフ・舛谷久美子さんPROFILE
「Reborn-Art Festival」事務局スタッフ。編集者を経て、復興支援活動などを行う「ap bank」と、「Reborn-Art Festival」の立ち上げに携わる。
【OZmallからのお願い】
新型コロナウイルスの影響により、イベントの中止・変更、ならびに施設の休業、営業時間の変更、提供内容の変更が発生しております。日々状況が変化しておりますので、ご不明点がございましたら各施設・店舗へお問い合わせください。
外出時は、ご自身の体調と向き合いマスク着用のうえ、各施設の3密対策・ソーシャルディスタンス確保などの衛生対策にご協力のうえ、思いやりを持った行動をお願いします。
※オズマガジン2022年10月号「みんなの日本橋・八重洲・京橋」の記事を一部転載
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HPにてご確認ください
オズマガジン2022年10月号は「みんなの日本橋・八重洲・京橋」特集
今、日本橋周辺がアツいです。人気店が増え続け、昔より土日に営業する店も多くなったため、いつ訪れても活気を感じます。今回は、そんな日本橋周辺を「兜町~茅場町」、「八重洲~日本橋~ 京橋」、「小伝馬町~馬喰町」などエリアごとにご紹介。普段使いとハレの日使いに分けたグルメ案内もご用意しました。3年ぶりの日本橋特集、ぜひご覧ください。
WRITING/MAKI FUNABASHI