キャンプの知恵と道具を活かした「防災キャンプ」で楽しくおしゃれに!もしもに備えるアイデア【サステナブルチャレンジ】
更新日:2022/03/19
オズモール・オズマガジンとはじめる、SDGsアクション。小さな“サステナブルチャレンジ”から挑戦してみませんか? 今回は、防災用品と共通点が多いキャンプ用品を備えて日常で使い切ることで、賞味期限切れなどの廃棄を減らしたり、キャンプのサバイバル知識を通して防災術を身につける活動をしている、三沢真実さん・三宅香菜子さん・内舘綾子さんに、キャンプにも防災にも役立つアイテムを教えてもらいました。
今回のサステナブルチャレンジは“「防災キャンプ」で楽しくおしゃれにもしもに備える”
キャンプの知識と道具を活かして、おうちで防災準備
Q.活動を始めたきっかけは?
「2019年に台風19号が関東を襲ったとき、いつか被害に遭うかも、と危機感を覚えました。そして防災バッグを見直したのですが、賞味期限切れの食品や、乾いたウェットティッシュなど使えないものがずらり。でもよく見ると、それらは趣味のキャンプに持って行くものと共通点が多い。ならばキャンプ用の持ち物と別々に考えずに、キャンプ用兼防災として揃え、部屋の見える場所において日常使いしようと思ったのです。そして使い切ったら補充すれば、賞味期限切れなどの廃棄も減ると考えました。またキャンプのサバイバル知識があれば、万が一の場合には生き延びられるし、防災にも役立つことに気付きました」(三沢さん)。
Q.どんなものを用意すべき?
「今後は災害時、感染症予防から自宅での避難が中心となりそうです。そんなときでも心地よく過ごすためにもライフラインの確保は大切。まずはキャンプで使うバーナーやライト、トイレ、食事などは用意して。今は日常使いしたくなる便利なものや、インテリアにもなじむキャンプ道具もあります。キャンプのある暮らしをすると、楽しく使って学びながら防災までできるのが魅力です」(三沢さん)。
三沢さん、三宅さん、内舘さんのSDGsマイルール
●日常生活やキャンプで災害の備蓄を
●キャンプを通して防災術を身につける
●防災アイテムは暮らしになじむものを
“防災キャンプ”で始めるSDGs!おうち避難に便利なキャンプ用品
【CHALLENGE.1】停電で電力源がない
◆停電時も充電可能なポータブル電源は必須
最も必要なのが情報と灯り。左のソーラーパネルでバッテリーを充電しておけば、災害でもキャンプでもスマホの充電や、灯りの確保ができて不安を払拭。
【CHALLENGE.2】ガスが止まった
◆温かいごはんが作れるガスバーナー&飯ごう
ガスバーナーとカセットコンロ、飯ごう「メスティン」はキッチンに常備したい。ガスや電気が止まっても、短時間で手軽にごはんを炊けて、お湯も沸かせる。
【CHALLENGE.3】電気が止まった
◆充電できて、音楽も聞ける多機能なライトが活躍
キャンプや停電の備えとしてライトがひとつあると安心。左はスピーカー付きで音源の再生ができ、右は太陽光で充電可能なLEDライト。
【CHALLENGE.4】トイレの水が流れない
◆普段は椅子になり、畳めば薄型の組み立てトイレ
座面のふたの部分を外してビニール袋をかけて新聞紙を敷けばトイレに。トイレが少ないアウトドアや断水で使えない災害時に重宝。ふだんは椅子に。
【CHALLENGE.5】水不足時に洗濯
◆貴重な水の使用を最小限に少量ですすぎゼロの洗剤
右のすすぎの要らない洗剤は、水の調達がしづらいアウトドアや災害時でも洗濯が可能。左のマイクロファイバータオルはすぐ乾き、全身を覆える大判。
【CHALLENGE.6】火災が起きた
◆インテリアにもなじむおしゃれな家庭用消火器
洗練されたデザインはインテリアとしてもポイントに。お酢や食品が原材料の中性薬剤使用で人に優しい。もしものときの火災やバーベキューでも〇。
PROFILE/SDGs防災キャンプクリエーターズユニット(三沢真実さん・三宅香菜子さん・内舘綾子さん)
キャンプのある暮らしをコンセプトに空間や食のコーディネート、イベント活動を行うクリエイターズユニット。キャンプのある暮らしを楽しんで、無理なく無駄なく続ける持続可能な防災の形を“SDGs 防災キャンプ”と命名。5月に初の著書「はじめてのドライフード」(山と渓谷社)が発売。
OZのサステナブルチャレンジとは?【連載中】
SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう人も多いはず。でも実は、毎日の暮らしのなかにヒントがたくさんあるんです。食材をムダなく活用するのも、エコバックを持ち歩くのも、サステナブルなSDGsアクションのひとつ。そこでオズモールでは、楽しみながら始められる「#サステナブルチャレンジ」をガイドしていきます。ぜひ参考にして、できることから始めてみて。
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PHOTO/KAZUHITO MIURA、WRITING/MIE MINEZAWA
※オズマガジン2022年4月号「横浜へ」の記事を一部転載
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください