アパレルなどの分野でも最先端というイメージの表参道エリア。実は昔からフランスやデンマークから上陸したベーカリーが、このエリアから全国へ、さまざまなパンのブームを起こしてきました。そこで今回は、新しく表参道にやってきたお店や復活したお店ほか、個性豊かなベーカリーを3つご紹介! 多彩なパンのなかからお気に入りパンを見つけて。
【AMAM DACOTAN 表参道店】空間もパンもおとぎ話のような福岡の大人気店がやってきた!
唯一無二の世界観と創意豊かなパンは圧倒的
長い行列の先にあるのは、これまで見たこともないパン屋さん。ドライフラワーやアンティーク品を配した石造りの幻想空間に、居並ぶ多彩なパンたちも物語のキャラクターのよう。あふれんばかりに具材を挟んだそのボリュームとオリジナリティに、目移りが止まらない。
ここ「AMAM DACOTAN 表参道店」は、福岡の超人気ベーカリーの東京進出店。代表の平子良太さんはイタリアンのシェフでもあり、旬の食材からメニューをひらめく料理人の発想力で、既成概念にとらわれないパンを生み出す。驚くのは、ハムやツナに至るまでほぼすべての具材が手作りということ。「食に携わる人なら本来、自信を持てる手作りを出したいという思いがある。うちは手作りでも回せる数のスタッフがいます。彼らに手作りの楽しさと誇りを感じて働いてもらえたら」と平子さん。確かに若いスタッフたちは生き生きと楽しそう。忙しい中でもニコニコと話しかけてくれて嬉しくなる。行列の秘密は、この温かな雰囲気にもあるのだ。
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【写真上】ブームの火付け役というマリトッツォ(356円)は後味軽やかなクリームたっぷり。いちばん人気の明太ペペロンチーノバゲット(486円)は、特製明太バターがじゅわ~。
【写真下】右から海老とブロッコリーのハリッサ風サンド、コロッケサンド(各518円)。自家製ロースハムとキノコとサツマイモのブルーチーズアンチョビ和えサンド(496円)。ブレンド(495円)。
AMAM DACOTAN 表参道店
住所/東京都港区北青山3-7-6
営業時間/10:00~19:00
定休日/なし(1月末までは水曜)
アクセス/表参道駅よりすぐ
【d'une rareté 青山本店】青山に帰ってきた日本のパン業界を変えた名店
フランス語で“類まれな”という名の通り、2000年のオープン以来数々の独創的なパンを創出し業界に革命を起こした名店。青山から撤退していたが、2021年4月に骨董通りに本店が復活。歴代シェフの名作に再会できる。サクサクともちもちの対極食感を両立した生クロワッサン CRUや、100%超の水分を閉じ込める新技術で驚きのぷるぷる感を実現したパンドミ椿など現シェフ後藤さの新作も革新的。
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【写真左】看板商品のほのか(280円)は加水率100%超のもっちり食感ながら皮目はパリッ。
【写真中央】サクサク生地に和三蜜糖入りクリームをご注文ごとに詰めるカンヌ(420円)は待望の復活。
【写真右】ノワ(281円)はエグみを抜いて純粋な風味を出したクルミがゴロゴロ。
d'une rareté 青山本店
住所/東京都港区南青山5-8-11 萬楽庵ビルⅠ-1・2F
営業時間/9:30~19:00 ※変更の場合あり
定休日/不定
アクセス/表参道駅よりすぐ
【ゴントランシェリエ 東京青山店】フランスの人気ベーカリーがパワーアップして日本に再上陸
パリ発、世界約60店舗を展開する人気ベーカリー。2017年まで日本出店していたが、2021年7月に再上陸し青山に旗艦店が生まれた。パンやスイーツ約80種をはじめ、フランス人シェフによる惣菜やサンドイッチも揃い、1階テラスや2階カフェで味わえる。ノルマンディー産バターを使うスペシャリテのクロワッサンは日本に合わせてレシピを見直しライ麦を配合。抹茶など和素材を使ったパンにも注目を。
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【写真左】冬限定のショソンオポム、マロン、オレンジ(528円)。
【写真中央】もっちり生地にクリーミーソースの米粉のチャバタブロッコリーと桜エビのベシャメル(462円)。
【写真右】ザクザク食感と発酵バターの香りが際立つクロワッサン(319円)。 ※価格はイートイン時
ゴントランシェリエ 東京青山店
住所/東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山1・2F
営業時間/7:30~20:00(カフェはフード16:00L.O.、ドリンク19:00L.O.)
定休日/不定
アクセス/表参道駅より徒歩3分
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※オズマガジン2022年2月号「東京パンさんぽ」の記事を一部転載
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変わり続ける東京のパンの世界。今号では、今年のパンの潮流がわかるキーワードと共に、注目のベーカリーがある6つの町をご案内します。またさんぽmagazineでは人気の町「蔵前~浅草橋」を、歴史から最旬情報まで網羅。保存版の1冊。
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PHOTO/HIROSHI KIYONAGA、MANABU SANO、WRITING/MIYO YOSHINAGA