クローゼットに眠る宝物をアップサイクルでおしゃれに!デザイナー水上さんのリメイクアイデア【サステナブルチャレンジ】
更新日:2021/09/28
オズモール・オズマガジンとはじめる、SDGsアクション。小さな“サステナブルチャレンジ”から挑戦してみませんか? 今回は、リメイクがテーマのブランドBEAMS COUTUREを立ち上げた、デザイナーの水上路美さんに、愛着のある古着や小物をアップサイクルして1点モノによみがえらせるアイデアを教えてもらいました。
今回のサステナブルチャレンジは“クローゼットに眠る宝物をアップサイクルでおしゃれに!”
愛着のある古着や小物を手作りでリメイク。一点モノによみがえらせる
Q. 活動を始めたきっかけは?
「CO2の排出量が全産業の10%を占め、世界で2番目の水質汚染産業といわれるファッション業界。こうした現状の中で、会社の倉庫に眠るデッドストック品を、多様なリメイクの手法で新しいモノに作り変えて再び世に送り出したいと思いました。そこで手作業でリメイクして1点モノとしてよみがえらせるブランド、BEAMS COUTUREを立ち上げました。これがきっかけで、手を加えてモノの価値を上げるアップサイクルへの意識が高まりました」。
Q. アップサイクルの魅力は?
「もともとデザインされたものを尊重し、できるだけ切り刻まずひと工夫を加えることで、クラフト感がありおしゃれに生まれ変わることが魅力です。こういうアイデアを考えることは楽しいし、愛着が湧いて捨てることが激減。アップサイクルするモノやその作り手へのリスペクトがあれば、大切に使い続けたい気持ちが強まり、結果的に環境への配慮へつながるのが私流のSDGsです」。
水上さんのSDGsマイルール
●味が出て長く着られる・使えるモノを選ぶ
●地球や環境に優しい生産背景の洋服を買う
●不用になったモノは捨てずにいったん保管する
アップサイクルで始めるSDGs!愛用品を世界にひとつのクチュールへ
【CHALLENGE. 1】プリントに飽きたTシャツを新鮮に
◆ 作り方 ◆
【1】3.5mm幅のシルクリボンを針に通して端を玉留めし、Tシャツの下から中央に向かって並縫いをする
【2】縫い終わったら針を抜いてシルクリボンを引っ張り、お好みでギャザーを寄せる(写真/上)
【3】[1]と同じ要領で、Tシャツの上から中央に向かって縫い、[1]と[2]の端をリボン結んだら完成(写真/下)
POINT
シルクリボンの代わりに、ソーイングセット内の出番の少ない糸を使っても。
【CHALLENGE. 2】おうちに眠るエコバッグを巾着に
◆ 作り方 ◆
【1】布製のエコバッグの手さげの部分を切る(写真/上)
【2】[1]のひもをエコバッグの横幅の長さに合わせて切り、エコバッグに縫い付ける
【3】エコバッグの横幅の2倍より少し長めのひもを2本用意し、[2]の部分に左右から1本ずつ通して輪にしてひもの端を結ぶ(写真/下)
POINT
ひもはギフト包装に付いているリボンやひもを使うのもあり。
【CHALLENGE. 3】使わないハンカチをティーポットウォーマーに
◆ 作り方 ◆
【1】ハンカチを広げ、三角に折る
【2】AとBを重ねる。反対側のCとDも同様に(写真/上)
【3】上の部分を折ってコップのようにし(写真/下)、角を糸で縫い付ける
POINT
使い古したキッチンクロスでもOK。生地が厚手なので保温力もあり。
PROFILE/BEAMS COUTURE デザイナー 水上路美さん
2005年BEAMS 入社。デザイナー。RayBEAMS、RBS、mmtsを経て2017年リメイクがテーマのブランドBEAMS COUTURE を立ちあげ、倉庫に眠るデッドストック品を手仕事で1点ずつ作りあげるアップサイクルブランドとして現在に至る。また子供服ブランドsuB(ジュース)も運営。
OZのサステナブルチャレンジとは?【連載中】
SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう人も多いはず。でも実は、毎日の暮らしのなかにヒントがたくさんあるんです。食材をムダなく活用するのも、エコバックを持ち歩くのも、サステナブルなSDGsアクションのひとつ。そこでオズモールでは、楽しみながら始められる「#サステナブルチャレンジ」をガイドしていきます。ぜひ参考にして、できることから始めてみて。
オズマガジンの関連記事
PHOTO/AYA MORIMOTO、WRITING/MIE MINEZAWA
※オズマガジン2021年10月号「気ままにひとりさんぽ」の記事を一部転載
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください