【スパイスカレーレシピ・初級編】フライパンひとつで手軽に作れるスパイスカレー入門

【スパイスカレーレシピ・初級編】フライパンひとつで手軽に作れるスパイスカレー入門

更新日:2021/08/31

スパイスカレーをおうちで作るのは難しい? 答えはNO! 実はとびきり簡単で、誰でもおいしく作れる料理。そこで今回は今注目の印度カリー子さんにスパイスカレーレシピ初級編として、基本となる3種のスパイスで作るレシピや、基本のグレイビーを使ったアレンジレシピを教えてもらいました。この夏は、スパイスカレーの手作りにチャレンジ!

グレイビーのポテンシャルがわかる!みんなが好きな定番カレー

基本のチキンカレー

基本のチキンカレー

調理時間:30分

◆材料 2〜3人分
鶏もも肉 1枚(250~300g)
水 100ml
ヨーグルト 100g
基本のグレイビー(1回分)
| 玉ねぎ 1個
| にんにく 1かけ
| しょうが 1かけ
| トマト 1個
| サラダ油 大さじ1
(パウダースパイス)
| ターメリック 小さじ1
| クミンパウダー 小さじ1
| コリアンダー 小さじ1
| チリペッパー 小さじ1/2(なくても可)
塩 小さじ1

基本のチキンカレー

◆作り方
<Step1 基本のグレイビーを作る>
【1】玉ねぎ、にんにく、しょうがをみじん切りにする。トマトはざく切りにする
【2】フライパンにサラダ油を入れ中強火で熱し、玉ねぎ、にんにく、しょうがを炒める
【3】玉ねぎの水分を飛ばすように木べらで押し付け、鍋肌に付いた分もこそげ落として、濃いルゥのような焦げ茶色になるまで10分ほど炒める(写真・左上)
【4】トマトを加えて中火にし、ヘラでつぶしながら、水分を玉ねぎに吸わせるようにしてペースト状になるまで炒める(写真・右上)
【5】弱火にし、パウダースパイスと塩を加えて1分ほど炒める(写真・左下)
※初級編のカレーの手順はここまで同様

<Step2 具とベースを加えて煮込む>
【6】中火にしてひと口大に切った鶏もも肉と水を加えて全体を混ぜ、煮立ったらふたをして弱火にし、7分ほど煮る。分離しないようによく混ぜたヨーグルトを加えて全体を混ぜ合わせる(写真・右下)

<Step3 塩で味を調える>
【7】味を見て、塩気が足りなければ加える(分量外)

MEMO

フレッシュトマトは、トマト缶でも代用可。フレッシュよりもトマト感が強いため、トマト1個はトマト缶1/4 ~ 1/2が目安。カットタイプのほうが短時間でペースト状になるのでおすすめ

生クリームのコクとエビのうまみでスパイスがまろやかに

エビカレー

エビカレー

調理時間:基本のグレイビー20分+10分

◆材料 2〜3人分
エビ 8~12尾
水 150ml
生クリーム 50ml
基本のグレイビー 1回分(上記参照)

エビカレー

◆作り方
【1】基本のチキンカレーのStep1 (1~5)の手順でグレイビーを作る
【2】エビの殻をむき、背わたを取る
【3】[1]に[2]と水を加え、沸騰したらふたをして中火で3分ほど煮込む(写真・上)
【4】仕上げに生クリームを加え、塩(分量外)で味を調える(写真・下)

ホクホクのかぼちゃとミルクの甘さパンにも合うクリーミーカレー

かぼちゃのカレー

かぼちゃのカレー

調理時間:基本のグレイビー20分+10分

◆材料 2〜3人分
かぼちゃ 1/4カット(250g)
牛乳 200ml
基本のグレイビー 1回分(上記参照)

かぼちゃのカレー

◆作り方
【1】基本のチキンカレーのStep1 (1~5)の手順でグレイビーを作る
【2】かぼちゃは種を取り、ラップで包んで600Wの電子レンジで3分ほど加熱し、ひと口大に切る(写真・上)
【3】[1]に[2]と牛乳を加えて中火で煮る。かぼちゃがやわらかくなったら、2~3片をつぶしてとろみを付ける(写真・下)
【4】塩(分量外)で味を調える。砂糖(分量外)を加えて甘く仕上げてもおいしい

MEMO

牛乳をココナッツミルクに変えてもOK。甘い香りがかぼちゃとよく合い、より本格的な仕上がりに

ねばねば食材とスパイスが好相性。元気が出るヘルシーカレー

里芋とオクラのカレー

里芋とオクラのカレー

調理時間:基本のグレイビー20分+15分

◆材料 2〜3人分
里芋 150g
オクラ 10本
水 100ml
バター 10g
基本のグレイビー 1回分(上記参照)

里芋とオクラのカレー

◆作り方
【1】基本のチキンカレーのStep1 (1~5)の手順でグレイビーを作る
【2】里芋は皮をむき、1cmの厚さに切る。オクラはへたを切り落とし、1cmほどの小口切りにする
【3】[1]に里芋と水を加え、沸騰したらふたをして里芋がやわらかくなるまで中火で10分ほど蒸し煮にする(写真・上)
【4】オクラと、風味付けのバターを加え、水気を飛ばすようにして混ぜ合わせながらさらに2分ほど煮込む(写真・下)
【5】塩(分量外)で味を調える

※調理時間の目安は、食材を浸す時間、オーブンの焼き時間などを除いた時間で算出しています
※オズマガジン2021年9月号「カレーの町さんぽ」の記事を一部転載 
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください

教えてくれたのはこの人!/印度カリー子さん

教えてくれたのはこの人!/印度カリー子さん

スパイス料理研究家。東京大学大学院にて香辛料を研究。簡単に作れる本格インドカレーレシピを伝えている。「ひとりぶんのレンチンスパイスカレー」(山と渓谷社)など著書多数。Twitter、Instagram(@indocurryko)

オズマガジン2021年9月号は「カレーの町さんぽ」特集

オズマガジン2021年9月号は「カレーの町さんぽ」特集

最新号のオズマガジンはカレー特集。サードウェーブとも言われるカレーブームの今、多様化したカレーは十人十色、というか百皿百通り。そんなカレーの存在はきっと、少し閉塞感漂うこの日常の素敵な刺激になることでしょう。いい1日のスパイス、カレーの新しい楽しみ方をお届けします。

●外せない新店名店を巡るカレーの町へ
●あたたかい師弟関係から生まれる奥深い味わい
●みんなの推しカレー
●初心者のためのスパイスカレー作りwith印度カリー子

PHOTO/KYOKA MUNEMURA、WRITING/AKIKO MORI

※記事は2021年8月31日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります