天王洲の倉庫街で注目のアートカフェ。運河沿いほか、さんぽついでに巡りたいアートスポットも

天王洲の倉庫街で注目のアートカフェ。運河沿いほか、さんぽついでに巡りたいアートスポットも

更新日:2021/07/15

東京・天王洲の倉庫街が、今さまざまなアートと出会える場へと変貌を遂げている。そこで今回はこの街の開発を進める寺田倉庫が手がけた注目のギャラリーカフェや、天王洲の街に点在するアートスポットをご紹介。カフェ気分で気軽にアートを楽しんだら、運河沿いをさんぽしながらアートを見つけて楽しもう。

WHAT CAFE

すべての人に開かれたアートとの出会いの場「WHAT CAFE」

「寺田倉庫」が手がけた、コーヒー1杯から気軽に立ち寄れるギャラリーカフェ。楽しみに訪れたい展示は月ごとに全点入れ替わり、日本画から立体作品まで多彩な出会いが。作家と直接会話ができたり、仕切りや柵がなく物理的にも心理的にも作品との距離が近い空間も特徴的。難しいと敬遠しがちな現代アートの扉を明るく開いてくれる。

DATA

住所/東京都品川区東品川2-1-11 
営業時間/11:00 ~18:00(17:30LO) 
定休日/不定 ※展示入れ替え期間やイベント等による臨時休あり
アクセス/東京モノレール天王洲アイル駅より徒歩5分、りんかい線天王洲アイル駅より徒歩4分、品川駅より徒歩15分

WHAT CAFE
気軽にアートと出会えるようにと、5万~20万円を中心に若手作家の作品が並ぶ。アーティストが在廊しているので、疑問や感想を直接伝えられる。「この猫がうちの猫に似ている」なんてかわいらしい理由で日本画を初めて購入した方のお話も頷けるほど、難しく考えていた気持ちがほどける
WHAT CAFE
上/カリフラピザセットドリンク付き(1000円)。カリフラワーと米粉のピザは2種から選べる 下/ベビーカーでも入店できる開かれた空間
寺田倉庫 事業開発チーム 阿食裕子さん
【お話を伺った人】寺田倉庫 事業開発チーム 阿食裕子さん

観て、歩いて、会って話して、体験するとアートはもっと楽しい

「ガランとした倉庫街をアートで盛り上げようと開発を進め10年近く。私たちの扱う“現代アート”は本当に多様で、立体造形や絵画、さらには海外でアートとされている建築模型にも光を当てたりとボーダーレスです。それぞれ専門性や深い思想があり、触れるたび“アートに正解はない”と実感します。難しくとらえられがちですが、初めは意味や背景より“きれい”とか“なんだろう”という感覚を味わってもらえたら。それを機に「WHAT CAFE」で作家と会話したり、心惹かれた絵の色を画材店「PIGMENT TOKYO」で見つけたり、描いてみたり・・・。これからも私たちが運んでくるアートを通し、街に蓄積していく価値を訪れた方の解釈で広げていってもらえたら嬉しいです」。

【こちらもチェック】見どころたくさんの寺田倉庫G号にも立ち寄ろう

WHATミュージアム
上/「WHAT CAFE」至近の寺田倉庫G号には、建築と現代アートにまつわる企画展を開催する「WHATミュージアム」が昨年誕生(次回企画展は9月下旬~) 下/同ミュージアムでは、建築模型が所狭しと並ぶ「模型保管庫見学」も(要予約・詳細はHPより)。隈研吾や坂茂の建築模型や、コンペ用の幻の模型なども見学できる

散歩が楽しい町並みもまたアート

天王洲
運河沿いにボードウォークが広がり、犬の散歩やテイクアウトしたビールで1杯なんて人の姿もどこか海外のような雰囲気の天王洲。ビルを覆い尽くす大きなパブリックアートなどにも出会え、歩くほど楽しい
天王洲
上/移動中も壁やマンホールに作品が。360度見渡して発見を楽しみ歩こう 下/テラス席が人気の「ル・カラン」をはじめ立ち寄りたいカフェも点在

【OZmallからのお願い】

新型コロナウイルスの影響により、イベントの中止・変更、ならびに施設の休業、営業時間の変更、提供内容の変更が発生しております。日々状況が変化しておりますので、ご不明点がございましたら各施設・店舗へお問い合わせください。
外出時は、ご自身の体調と向き合いマスク着用のうえ、各施設の3密対策・ソーシャルディスタンス確保などの衛生対策にご協力のうえ、思いやりを持った行動をお願いします。

※オズマガジン2021年8月号「アートなおでかけ」の記事を一部転載 
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください

オズマガジン2021年8月号は「アートなおでかけ」特集

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●今行きたいアートなおでかけ
●ハリー杉山さん&長濱ねるさんと実践するアートの楽しみ方
●チームラボが手がけるアート×サウナの没入体験
●美術漫画の金字塔『ブルーピリオド』の世界
●青森、金沢、越後妻有ほか“アートな旅”

PHOTO/AYA MORIMOTO、WRITING/OZ MAGAZINE

※記事は2021年7月15日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります