トーストの絶対的なおともと言えばバター。とはいえ、その味わいは千差万別。今回は、製菓・製パンの材料を取り扱う「(株)富澤商店」に所属し、バター解説者としてメディアでも活躍するバターマニア・長尾絢乃さんに“パンに合う有塩バター”を教えてもらいました。
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トラピストバター[200g・1072円]
北海道の渡島当別にある、修道院の製酪工場で作られているバター。中世から続くフランスの伝統製法による発酵バターで、まろやかでコクがあり、風味豊か。塩分控えめで、パンはもちろん、料理にも幅広く使える万能さも魅力。
コク ………… ★ ★ ★
香り ………… ★ ★ ☆
塩味 ………… ★ ★ ☆
シンプルなおいしさの"THEバター"。舌にのせた瞬間コクが広がり、なめらかでねっとりとした味わいが特徴。バタートーストで香りとコクを堪能して。
フランスでも有数の酪農地帯として有名な、ブルターニュ地方フィニステール県に工場を持つ乳製品メーカーが製造。ブルターニュ地方で生産された生乳から作られる、しっかりとしたコクと、まろやかな香りを楽しめる。
Le Gall フランス産バター(加塩)[250g・1360円]
コク ………… ★ ★ ★
香り ………… ★ ☆ ☆
塩味 ………… ★ ★ ★
塩味が強めで濃厚なコクを楽しめる、しっかりとした味わい。贅沢な余韻をゆっくり楽しめます。酸味のあるハード系など、味の主張の強いパンと相性抜群です。
大山バター[150g・380円]
全国トップクラスの乳質を誇る、鳥取県産生乳を100%使用。伝統的なチャーン製法で丁寧に練りあげるため、風味が強く、バターの香りをふんだんに楽しめる。干し草や穀類を中心に食べて育った乳牛ならではの、まっ白な色も特徴。
コク ………… ★ ★ ☆
香り ………… ★ ☆ ☆
塩味 ………… ★ ★ ★
トーストにのせると熱でより香りが立ち、しっかりとした塩味がまろやかさを引き締めてくれます。バターらしい味の輪郭があり、甘さ控えめなパンと好相性!
発酵バター 有塩[100g・1620円]
放牧飼育のジャージー牛の牛乳を100%使用。ひと晩発酵させた生クリームを、伝統的なチャーン製法で仕上げる。春から夏は黄色く香りの強いバターに。冬季は白っぽく濃厚な味わいになり、放牧による季節感のあるバターを楽しめる。
コク ………… ★ ★ ☆
香り ………… ★ ★ ☆
塩味 ………… ★ ★ ☆
ジャージー牛乳特有の濃い味わいの後、ミルキーな香りが残り後味はすっきり。バゲットなどシンプルなパンだと、よりバターの奥行きある味を堪能できます。
アンデルセン醗酵バター[160g・864円]
人気ベーカリーが、パンとの相性をとことん考え小岩井乳業と共同開発した発酵バター。厳選された生乳を原料に、乳酸菌を使って発酵。ほのかな酸味とクリーミーな味わいが、こんがり焼いたトーストにベストマッチ。
コク ………… ★ ☆ ☆
香り ………… ★ ☆ ☆
塩味 ………… ★ ☆ ☆
どのパンとも相性◎。塩分控えめのミルキーさでパンに寄り添い、パンとバターの風味を堪能できます。すっきりとしたコクなので、たっぷり塗って味わって!
※オズマガジン2021年1月号「しあわせのパン」記事を一部転載
※掲載店舗などの情報は、取材時と変更になっている場合もございますので、ご了承ください
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お腹も心もあたたかく満たす、身近な小さな幸せの最たるものであるパンが盛り上がっています。素材やシェフのクオリティも高まり、専門化・多様化した新店も続々。アレンジレシピやバターやジャムとの相性で、可能性は無限大に。今行きたいパン屋さんガイドと、パンのおともや道具、グッズまで、広がるパンの楽しみ方をまとめてお届けします。
発売日/2020年12月11日(金) 価格/700円
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PHOTO/HIROSHI SHIMIZU、WRITING/AYANO SAKAI