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このページでは、毎号のオズマガジン制作の編集後記のような、こぼれ話のような、誌面に載せきれなかったサイドストーリーを編集部員が少しずつご紹介しています。今回はクリヤマが文具特集のウラ話と称して、編集部の文房具事情をお届けします。
今月発売になったオズマガジン3月号「楽しい文具と紙のもの」特集、たくさんの人に手に取っていただけているようです。特集のことを書いた記事にもたくさんコメントをいただけて嬉しいです。ありがとうございます。
前回の記事で編集部いちの文具マニアであるクマダが、ノートのページについて書いていますが実は誌面でご紹介中の40人のノートの中に、私の個人的なノートも紛れています。
日記を書いたり家計簿を付けたりといった、日常を記録したり整理すること全般が続かない三日坊主人間の代表のような私ですが、それでも3年以上大切に使っているノートがあります。今日はそのことを少しお話しようと思います。
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ふつうの毎日の中にある遊び心
おみやげのおやつに添えられたメモや、失敗したときに先輩がこっそり励ましてくれたメモ、ふだん褒めない編集長井上からの「イイネ」ふせんに、なにげない電話メモ・・・。小さなふせんひとつにも、個性爆発が編集部の日常。
例えば伝言メモなら、用件さえ済めば捨ててしまうのがふつうですが、私の場合はこれを書いてくれた人の顔が浮かんで楽しい気持ちになったりして、なかなか捨てられないのがこのノートを始めたきっかけです。
へんな収集癖ですが、ノートは自己満足で上等。毎日楽しいメモをもらっては、ノートに貼ってホクホクしています。おかげでもうページはパンパン・・・そろそろ2代目へと移行する時期かもしれません。
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机や文具、ノートに見る人間性
わたしのメモ紙収集&観察の結果、やはり文具にはその人の趣味や人柄、好みが現れるなあ、というのが実感できます。きちんとさんのデスクのタキセからのメモはシンプルできれいですし、アートが好きなスドウからのメッセージには、たいていイラストがついています。
そこで今回は、文具特集を作り上げた紙LOVEな編集部の人間性を文房具から少しだけ解剖していこうと思います。みなさんご自身の机やご自宅の様子を思い浮かべながら、お楽しみいただけたら幸いです。
まずは編集長の井上と、デスクのタキセ。私の分析ではふたりは、スタイリッシュ文具タイプ。今回の文具特集の誌面で言うならば、千駄ケ谷エリアでご紹介しているようなデザイン文具がきっとお好きなタイプです
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机や文具、ノートに見る人間性2
続いてはキャラもの、動物ものが多めのキャッチー文具タイプ。ゆるっとした謎のキャラクターもあれば、癒しの動物もあったり、このキャラ好きタイプは見た瞬間一発で心がゆるむ力を持っています。
でも前出のスタイリッシュなふたりの引き出しにも、こういう文具がひとつふたつ紛れていたり・・・。万人受けしやすいのも特徴かもしれません。
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机や文具、ノートに見る人間性3
紙および文具へただならぬ愛と情熱(とお金)をかけるクマダは、とにかく机の上にいつも紙やシールがたくさん。ふせんもマスキングテープもいったいいくつ持っているのか、たぶん本人も把握していません。
F太郎ことフルカワも少し似ていて、パソコンやスケジュール帳、ノート・・・、なんにでもステッカーを貼りすぎてもはや原形をとどめていません。こちらは少々“好き”が行き過ぎてしまっている気も・・・(笑)。そんなふたりは、わたしの分析ではコレクタータイプです。
このタイプには、“おいしい紙”をテーマに、文具店のほか包装紙のかわいいおやつのお店などを巡った「中央線エリア」のページや、古紙や包み紙のロマンを解いた「エフェメラ」のページがおすすめ。収集癖くすぐる楽しみ方をお届けしています。
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なにげないメモににじむ人柄
と、だいぶ編集部の日常や内輪ネタ多めになってしまいましたが、改めて、「文具が好き」という気持ちの多様性が見えたのではないかと思います。
ふだんのファッションや趣味、年齢や性別が異なっても、「文具が好き」という気持ちは、万人共通。日頃手にすることも多く(というか使わない人はいないのでは?)、それぞれが手を出しやすいプチプラというのも、きっと人気の秘訣ですね。
今回の特集でも、スタイリッシュなデザイン文具から、爆買いできちゃう駄菓子的な紙雑貨まで、さまざまな“かわいい”をご紹介しています。たった数百円で毎日がとっても楽しくなるようなグッズを見つけに、ぜひ出かけてみてください。
あの人はきっとこのきれいなふせんなら喜ぶなあ、とか、この人にはちょっとふざけたスタンプを押しちゃおう・・・なんて、誰かのことを思ってみる時間も楽しいですよね。
手に入れた小さなメモは、きっとあなたと受け取った人、どちらもにっこりさせてくれるはずです。それではそんなわけで、今月もいい1日をお過ごしください。
また来週もここで、編集部員が特集の裏話をご紹介しますので、どうぞお楽しみに。
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OZmagazine 3月号「楽しい文具と紙のもの」特集
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