OZmagazineの中のこと

「楽しい文具と紙のもの」特集の中のこと2

更新日:2018/02/21

このページでは、毎号のオズマガジン制作の編集後記のような、こぼれ話のような、誌面に載せきれなかったサイドストーリーを編集部員が少しずつご紹介しています。今回はクリヤマが文具特集のウラ話と称して、編集部の文房具事情をお届けします。

今月発売になったオズマガジン3月号「楽しい文具と紙のもの」特集、たくさんの人に手に取っていただけているようです。特集のことを書いた記事にもたくさんコメントをいただけて嬉しいです。ありがとうございます。

前回の記事で編集部いちの文具マニアであるクマダが、ノートのページについて書いていますが実は誌面でご紹介中の40人のノートの中に、私の個人的なノートも紛れています。

日記を書いたり家計簿を付けたりといった、日常を記録したり整理すること全般が続かない三日坊主人間の代表のような私ですが、それでも3年以上大切に使っているノートがあります。今日はそのことを少しお話しようと思います。

こちらが私の宝物ノート。わたしは書かずにただただ貼っているだけですが、思い出がたっくさんで、読み始めると止まりません。丈夫な製本は長野県伊那にある「美篶堂」によるもの。前の編集長・古川がくれたノートです

ふつうの毎日の中にある遊び心

おみやげのおやつに添えられたメモや、失敗したときに先輩がこっそり励ましてくれたメモ、ふだん褒めない編集長井上からの「イイネ」ふせんに、なにげない電話メモ・・・。小さなふせんひとつにも、個性爆発が編集部の日常。

例えば伝言メモなら、用件さえ済めば捨ててしまうのがふつうですが、私の場合はこれを書いてくれた人の顔が浮かんで楽しい気持ちになったりして、なかなか捨てられないのがこのノートを始めたきっかけです。

へんな収集癖ですが、ノートは自己満足で上等。毎日楽しいメモをもらっては、ノートに貼ってホクホクしています。おかげでもうページはパンパン・・・そろそろ2代目へと移行する時期かもしれません。

上が編集部いちのキレイ好きである風紀委員長・タキセの引き出し。美しく並ぶマスキングテープに、A型魂がほとばしります。下は編集長の井上の取材グッズ。男子っぽいスタイリッシュな品々です

机や文具、ノートに見る人間性

わたしのメモ紙収集&観察の結果、やはり文具にはその人の趣味や人柄、好みが現れるなあ、というのが実感できます。きちんとさんのデスクのタキセからのメモはシンプルできれいですし、アートが好きなスドウからのメッセージには、たいていイラストがついています。

そこで今回は、文具特集を作り上げた紙LOVEな編集部の人間性を文房具から少しだけ解剖していこうと思います。みなさんご自身の机やご自宅の様子を思い浮かべながら、お楽しみいただけたら幸いです。

まずは編集長の井上と、デスクのタキセ。私の分析ではふたりは、スタイリッシュ文具タイプ。今回の文具特集の誌面で言うならば、千駄ケ谷エリアでご紹介しているようなデザイン文具がきっとお好きなタイプです

千駄ケ谷ページ。ちなみにこのページの編集担当は、タキセです
編集アシスタントのサイトウ(上)と編集スドウ(下)は、へんなキャラものや動物ものなど、顔の書いてある生き物に弱いタイプ。特にサイトウはネコグッズが多く、スドウは直筆のへんなキャラクターも多数生み出しています

机や文具、ノートに見る人間性2

続いてはキャラもの、動物ものが多めのキャッチー文具タイプ。ゆるっとした謎のキャラクターもあれば、癒しの動物もあったり、このキャラ好きタイプは見た瞬間一発で心がゆるむ力を持っています。

でも前出のスタイリッシュなふたりの引き出しにも、こういう文具がひとつふたつ紛れていたり・・・。万人受けしやすいのも特徴かもしれません。

誌面で紹介している、東急ハンズ&ロフトで見つかる個性派文具のページにも登場している「猫のひたい 付箋メモ」は、編集部で大流行中です
文具マニアのクマダ(上)は、既製品はもちろん、おやつの包み紙や古紙のほか、ともすればゴミともいえる紙くず(苦笑)をも集めます・・・。F太郎こと前編集長のフルカワ(下)も、持ち物ほとんどにステッカーを貼ってしまうステッカーマニア

机や文具、ノートに見る人間性3

紙および文具へただならぬ愛と情熱(とお金)をかけるクマダは、とにかく机の上にいつも紙やシールがたくさん。ふせんもマスキングテープもいったいいくつ持っているのか、たぶん本人も把握していません。

F太郎ことフルカワも少し似ていて、パソコンやスケジュール帳、ノート・・・、なんにでもステッカーを貼りすぎてもはや原形をとどめていません。こちらは少々“好き”が行き過ぎてしまっている気も・・・(笑)。そんなふたりは、わたしの分析ではコレクタータイプです。

このタイプには、“おいしい紙”をテーマに、文具店のほか包装紙のかわいいおやつのお店などを巡った「中央線エリア」のページや、古紙や包み紙のロマンを解いた「エフェメラ」のページがおすすめ。収集癖くすぐる楽しみ方をお届けしています。

「エフェメラ」ページでは、甲斐みのりさんなど紙を愛する方々の、紙のロマンと愛で方をひも解いています。(編集は、もちろんクマダ・・・!)

なにげないメモににじむ人柄

と、だいぶ編集部の日常や内輪ネタ多めになってしまいましたが、改めて、「文具が好き」という気持ちの多様性が見えたのではないかと思います。

ふだんのファッションや趣味、年齢や性別が異なっても、「文具が好き」という気持ちは、万人共通。日頃手にすることも多く(というか使わない人はいないのでは?)、それぞれが手を出しやすいプチプラというのも、きっと人気の秘訣ですね。

今回の特集でも、スタイリッシュなデザイン文具から、爆買いできちゃう駄菓子的な紙雑貨まで、さまざまな“かわいい”をご紹介しています。たった数百円で毎日がとっても楽しくなるようなグッズを見つけに、ぜひ出かけてみてください。

あの人はきっとこのきれいなふせんなら喜ぶなあ、とか、この人にはちょっとふざけたスタンプを押しちゃおう・・・なんて、誰かのことを思ってみる時間も楽しいですよね。

手に入れた小さなメモは、きっとあなたと受け取った人、どちらもにっこりさせてくれるはずです。それではそんなわけで、今月もいい1日をお過ごしください。

また来週もここで、編集部員が特集の裏話をご紹介しますので、どうぞお楽しみに。

OZmagazine 3月号「楽しい文具と紙のもの」特集

OZmagazine 3月号「楽しい文具と紙のもの」特集

発売日
2018年2月10日(土)
価格
593円+税
販売場所
全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店などで発売
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※記事は2018年2月21日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります