編集部の「いい1日」リポート

編集部の「いい1日」リポート VOL.030

更新日:2018/02/19

この連載では、編集部員が見つけた「いい1日」のヒントをご紹介していきます。
今日は文具&雑貨好き編集部員クマダが、台湾で出会った文具・雑貨についてお伝えします。

こんにちは。オズマガジン編集部のクマダです。
いつも私の担当回では、東京近郊のわざわざ訪れたい文具&雑貨店をご紹介していますが、今日は先日訪れた台湾とそこで出会ったものたちについてお話させてください。

台湾といえば、もはや海外旅行先の定番になってきているおなじみの国。
おいしいグルメにかわいい雑貨が大充実、国内の特集が多いオズマガジンでも3年前に台湾特集を発売したほどです。みなさんの中でも、訪れたことのある方が多い土地ではないでしょうか。

そんな台湾への憧れを胸に秘めること早数年。アラサーにしてなんと日本を出たことがなかった私ですが、このたび初の海外旅行先として台湾を選び、同じく初海外進出の親友とともに旅立つことに。

日本をたつ前に本やWEBで台湾について調べてみると、文具や雑貨店が2泊3日で回りきれないほどあると知り一気にテンションUP。三連休前の金曜日に会社からそのままの足で台湾へ入国したのでした。

台湾へ到着するとすぐに台北の町を散策開始。幸い一緒に旅した友人は台湾に無頓着だったので(どこでもいいから初海外を体験したかったそう)、ひたすら私の行きたい場所についてきてくれました。3日間を語るととてつもなく長くなりそうなので、自分の中のお気に入りをいくつかピックアップします。

右から「手天品」「天津葱抓餅」「來好 LAI HAO Taiwan Gift Shop」の紙袋

おいしいものがカワイイものに入っている・・・

訪れてみると、台北は東京と少し似ている気がしました。各駅ごとに性格が異なり、例えば龍山寺駅と東門駅では歩く人々の雰囲気や年齢層はもちろん、町の匂いまで違う印象です(東京でいう浅草と中目黒くらい違うイメージ)。

いろんな駅へ降り立ちましたが、私が気に入ったのは東門駅から広がる「永康街」。グルメ街として知られていて現地の若い人も多く、食べ歩きの店やかき氷などのスイーツ、雑貨店やカフェなどがひしめきあうおさんぽにぴったりのエリアでした。

そんな永康街で思わず「かわいい!」と声を発したのが、「天津葱抓餅」を買うと入れてくれた紙袋。この紙袋に描かれたおじさんがとってもかわいいんです。(もちろん味も絶品)
同じく永康街にある手作りおやつ&パンを販売する「手天品」でも、パイナップルケーキを買うとさっと入れてくれた紙袋が素敵でした。

もちろん言葉が通じないので、とにかく手で「1」を作りながらジェスチャー。「紙袋をもう1枚ください、ワンモアプリーズ」と言うと、たいてい快く新しいものをくださいます。少しの勇気と図々しさが必要でしたが、みなさん優しい対応でした。

日本でもこうしていろんな袋などを集めていますが、旅先(普段なじみのない土地)だと余計にかわいく見えるから不思議です。旅行中は文具・雑貨店だけでなくいろんな場所で目を光らせています。

台北のディスカウントストアで購入したポリ袋、レトロなクマが描かれたボンド、台湾では普通の封筒、旧正月の時に使うポチ袋のような赤い袋

日常品にお宝あり

日本では大型のディスカウントストアで日用品を購入している人も多いですよね。台湾でもそれは同じのようで、大型のディスカウントストアには現地の方々がたくさん。そして、そんな現地の日用品が多く揃うディスカウントストアが、異国民にとってはおみやげの宝庫でした。

どの商品も台湾の暮らしの中で普通に使われていそうな物ですが、特にいいなと思ったのがピンク色のポリ袋。この袋、台湾の市場では相当な確率で出会いました。なぜこんなにカラフルに作られているのかは謎ですが、束でばさっと売られているのがたまらない・・・!
ちなみに、古い商店や問屋がたくさん並んでいる「迪化街」では、このポリ袋も色んな種類が売っていました。

現地の人にとってはなんとも思わないような、日常にあふれる生活雑貨がたまらなく素晴らしいものに見える。日本の旅先でももちろんですが、海外ではより強く文化や土地、人、それらの関わる日常の隅々までが価値あるものに思えました。(普段見えるものと景色が違いすぎたからでしょうか)

日本でも、日々の暮らしにあふれる気にもとめないものたちに、実はお宝があるのかもしれません。

龍山寺は台北の一大観光地。台北最古のお寺です

ここにも? 驚きの文具を発見

最後にご紹介したいのが、なんと台北の一大観光スポット「龍山寺」で出会ったマスキングテープ。「え、マスキングテープ売ってるよ!?」と、遠くにいた友人を呼びつけ、お寺の方に伝えて即購入。

龍山寺付近では、現地のおじいさんやおばあさんが公園や道に座り込んでいて、なんだか数十年前にタイムスリップしたような、ノスタルジックな感覚に陥ります。

台湾には信仰に熱心な方が多く、お寺の中では本気でお祈りをしている現地の方々がたくさん。そんな厳かな雰囲気の中で、まさかマスキングテープに出会うとは・・・(しかも包装がなかなか凝っており、金色の箔押しが施されています)

日本でもご朱印集めなどありますが、各お寺や神社でマスキングテープを売って欲しいなと思いました。きっとコレクター心をくすぐられて、各地でマスキングテープを集める文具女子がたくさん出現しそうです。

「晒日子合作社」の日光で紙を日焼けさせて番号を模様にできるノートや、「小日子」で買った180度開くノート

そして今日も文具と雑貨が増えていく

ちょっと変わったものたちの紹介が多くなりましたが、もちろんたくさんの文具&雑貨店も巡りました。写真のような素敵なノートたちにも出会えましたし、メイドイン台湾のクリップやしおり、ポストカードなども入手。

最終日、手持ちが数百元(日本円で800円くらい)になりつつ空港で見つけた「郵便自販機」(勝手に命名)にはテンションがあがりました。なんと切手や切手を1枚だけ貼った封筒などが自販機で売られているのです。

残りのお金を使い切るように、切手を購入。郵便局が旧正月で混んでいて切手が買えなかったので、思わぬ出会いでした。日本に戻ると使えない切手ですが、柄もかわいくて雑貨的に楽しめるアイテムですし、おみやげにもおすすめです。

こうして3日間、ときめき続けた初海外&初台湾の旅は、最後に空港で切手&封筒の購入と共に終了。正直、全然時間が足りませんでしたが、絶対また来ようと強く決心しました。

初めての台湾でいいなあと思ったアイテムは、その土地の方々の暮らしが見える日用品だったり、現地でしか買えない中国語の書かれた雑貨。食べ物が入っていた紙袋やホテルの紙コップに至っては、友人に「ゴミじゃない?」と言われもしましたが(笑)、いいんです、自分が気に入ったものだから。

文具も雑貨も、手に入れる場所はどこであれ、選ぶものや手にするもので自分の好みや思考がくっきりと輪郭づいてきます。そうして自分の中の好きなもの、好きという気持ちや自信を確かなものにできると思うのです。

みなさんは旅先でどんなお宝に出会ったことがあるのでしょう。またコメントなどで教えてくださいね。

長くなってしまいましたが、今日はこのへんで。台湾旅の話にお付き合い頂きありがとうございました。
それでは、明日もいい1日を。

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※記事は2018年2月19日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります