編集部の「いい1日」リポート
編集部の「いい1日」リポート

編集部の「いい1日」リポート VOL.025

更新日:2017/12/08

この連載では、編集部員が見つけた「いい1日」のヒントをご紹介していきます。特集のためのリサーチから、個人的な趣味の散歩、その他もろもろ、よりみちで出会ったことや感じたことをつづります。文具&雑貨店好き編集部員クマダは今回、代々木八幡にある「HININE NOTE」を訪ねました。

店内にはノートのサンプルがたくさんあります

印刷会社併設のお店

オリジナルのノートが作れる「HININE NOTE」へ

こんにちは。オズマガジン編集部のクマダです。私の担当回では、わざわざ訪れたい文具&雑貨店をご紹介します。5回目は、代々木八幡駅の近くにある「HININE NOTE」。表紙、裏表紙はもちろん、リングや中の紙、細やかなオプションが選べてオリジナルノートが作れるお店です。

私は用途に合わせてノートを使い分けていて、スケジュールや仕事の連絡を書くのはトラベラーズノート、取材時に話をメモするのは測量野帳、日記は10年日記、そのほかもろもろ・・・という具合に多様なノートを使用します。

今の取材ノートである測量野帳は、さすが山でも使えるだけあり表紙が硬いので、立ちっぱなしの取材時にもとても使い勝手がよいです。一方で、メモる内容が多い長時間の取材時には、ほんの少しサイズ感が小さい気がして。何ページにも渡りメモを取るので、なんだか取材中にページをめくる回数が多く、せわしなくなってしまうのです。

そこで来年は思い切って大きなノートを使ってみたらどうだろうと思い立ち、せっかくなら作ってみようとこちらの店へやってきたのでした。

オーダー用紙に書き込んでいきます。組み合わせはなんと数万通り以上!

制作時間10分!? いやいや・・・

お店に入ると、スタッフの方がやさしくノートの制作手順を教えてくれます。「最初に形と表紙、裏表紙を選んで・・・」と説明を聞いたら、早速オーダー用紙を持ってノート作りスタート。

ノートの制作目安時間が10分と書いてあったので、そんなに早いのかな?と思っていたら、それは製本の時間。選ぶものに迷えば迷うほど時間がかかるとわかり、目の前の圧倒的な選択肢に長期戦を覚悟しました(笑)

大きさは2種類から、タテヨコを選び、表紙の紙を選び、製本はテープかリングか、中の紙質はどれにするか、オプションは何をつけるか、角は落とすのか、箔入れするのか・・・。こ、これは決まらない! 店内にたくさん並ぶノートサンプルをひととおり見て回り、ぱらぱらとめくり・・・しばらく(10分ほどかかったかもしれません)頭の中でイメージを膨らませ、やっとこさ表紙が決まりました。

紙やノートにかけるゴムなど、見本が豊富に揃えてあり、書き味などを試しながら決めていくことができます

いろいろと試しながら、自分好みに仕上げていく

中の紙は6種類から選べて(しかも罫線入りか方眼か、無地かなども選べます)、20枚を1パックとして1冊につき4パックまで入れることができます。店内で書き味を試しながら自分好みの紙をチョイス。私は最初からざらっとした手触りのあるノートがいいなと思っていたので、「タブロ」という紙にしました。今の時期は2018年のスケジュール帳を入れることもできるそうで、同じ時間に別のお客さんは手帳を作っていらっしゃいました。

オリジナルの手帳を作るのもいいなあ・・・と横のお客さんをちら見しつつ、すべてを選び終えオーダー用紙をスタッフの方へ。選ぶ時間はとても長かったのに、なんとできあがりの早いこと。10分も待たないうちにピカピカのノートができあがったのです。

2~3回強く叩いて文字を入れていきます。なかなか難しいので、練習用の紙を使って要練習・・・

最後に言葉を打ち込んで制作終了

スタッフの方に「文字を打ち込むこともできますよ」と勧められ、表紙に文字を入れてみる事に。こちらは自分で打ちこむので失敗しても自己責任です(ちなみにオプションで金額を払えば、ちゃんときれいに大きな文字の箔押しもできます)。

ハンコの要領で反転文字をトンカチで打ち込んでいくだけの作業なのですが、同じ強さに打つことも、同じ間隔に打つことも、なかなか思い通りにいきません。また、ハンコと同じく英字の反転を考えながら打つ必要があるので、案外難しいんです。オズマガジンのコンセプトである「いい1日を」と打ち込みたくて、「HAVE A NICE DAY」と練習でトントン打っていたら、普通に「E」を反対に打ち間違えました(笑)。4文字目のあまりに早い失敗に驚愕。練習でよかった・・・。

表紙と裏表紙の色を変え、製本はテープに。ゴムをオプションで追加しました。金額は1404円

そして今日も文具と雑貨が増えていく

ついに完成したノートがこちら。我ながらかわいい・・・!と、飛び跳ねたい気持ちでレジでノートをスタッフの方から受け取りました。

オプションや選ぶ素材により値段の変動はありますが、大体1000~3000円になるようです。しかしこれだけ選べてオリジナル感があると、使う前から愛着が湧きます。そして友人へのプレゼントとしてもいいなと思いました。

取材ノートとしては、リングノートの方がよかったのか・・・? なんて迷いも持ちながらですが、とにかく使ってみようと思います。気になったら、また作りにくればいいのです。

すでにある文房具を買うのも幸せなのですが、こうしてオリジナルの文具を作るのもすごく充実した時間ですね。できあがったばかりの、まだ温かいノートを手にとった瞬間の高揚感はたまらないもの。取材もきっと力が入り、いい記事が書けるはず・・・(遠い目)。

ノートは「残していく」ものなので、書ききった後に見返すのも楽しみです。オリジナルノートを作って棚に並べて行くのもいいなあと、並んだ本棚を妄想しながら思いました。

毎日そばにあるのが普通で、特別に意識はしないけれど、少しこだわるだけでなんだかいい気分。そんな文房具を自分のそばにもっと増やしていきたいものです。

みなさんもぜひ、2018年に向けてオリジナルの1冊を作ってみてはいかがでしょうか。
それでは、今週末もいい1日を。

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※記事は2017年12月8日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります