このページでは、毎号のオズマガジン制作の編集後記のような、こぼれ話のような、誌面に載せきれなかったサイドストーリーを編集部員が少しずつご紹介しています。今回はクマダがお届けします。
↑川沿いにある「EITAI BREWING Café&Dinner」にて
東京・日本橋で、いい1日を
先日、11月10日に発売したオズマガジン最新号「新しい東京・日本橋」特集。みなさん、東京・日本橋の町にはどんなイメージをお持ちでしょうか? 実は今、400年以上の歴史を持つ日本橋の町におもしろい風が吹いています。
日本橋エリアには若い世代の新しいお店が集まり、人形町エリアには実力派のビストロやバルが続々と登場。浜町にはこの9月、古いビルをリノベーションした「Hama House」と併設の「HAMA1961」がオープン(書店やカフェ、雑貨に文具が揃うとても楽しい施設)。今回の特集では、そんな東京・日本橋を全5エリアに分けてご紹介しています。
各編集部員がエリアごとに制作を担当したのですが、私の担当は茅場町・八丁堀。オフィス街ではあるものの、実力派の名店が揃う注目のエリアなんです。今日は茅場町・八丁堀のロケハンや取材中に出会った、おすすめの料理&お店をご紹介します。
いきつけの味に茅場町で出会う
まずひとつ目のオススメは、茅場町にあるスパゲッティの店「マイヨール」。こちらのお店、代々木公園の駅前にある「ハシヤ」というスパゲッティの名店で修業をつんだ店主が開いたお店なのですが、実は「ハシヤ」は私のいきつけ(月に2回は訪れています)。
近所の京橋に勤めていながら、ロケハン時まで「マイヨール」に行ったことがなかったことを大後悔。もっと早く知っていれば、ランチで通っていたのに・・・。
写真は、「牡蠣とホウレン草(醤油バター味)」。海が大好きなご主人が自分で仕入れた牡蠣はもちろん、私のツボは「醤油バター」の味。甘じょっぱい醤油バターがやみつきになるんです。牡蠣メニューは冬季限定なので、気になる方は冬のうちにぜひ!
涙が出そうになったお米
ふたつ目は、八丁堀にある創業90年の米店が手がける食堂「鈴木米店」。ロケハン中にランチでふらりと入ったのですが、お米のおいしさに感動して思わずお箸が止まりました。農家の祖父母が実家に届けてくれていたお米の味を思い出す、つやつや&もちもちのお米。長らく味わっていなかったおいしい白米に、思わず涙がこぼれそうに。
「そういえば新米の時期だ、そんなことも感じられなくなっていたのか」と、感傷的になり涙を浮かべていた私の横に座っていた女性の、怪訝そうな顔を忘れません(その女性のおかげで、涙をこらえられました)。
「匂い」と「記憶」は直結していると聞きますが、「味」も同じだなあと思いました。今後もぜひ通いたい一軒です。
素敵な空間がビルの中に
3つ目のオススメは、八丁堀の古いビルの中にある「うつわノート 八丁堀店」。埼玉の川越にある本店が昨年秋に開いた、作家ものの器などを扱うギャラリーです。
ここで、以前金沢で出会うも購入を諦めた森岡希世子さんの器に、再会してしまうという運命(?)。まだ検討中ではありますが、こちらのお店は編集部から歩いて10分ほど。森岡さんの器が我が家の食卓に並ぶ日も近いでしょう・・・(笑)。
みみよりなお知らせ
最後に、このエリアのオススメ企画展のお知らせです。「うつわノート」と同じビルの2F にある「書肆 逆光」、茅場町の「MAREBITO」、新富町の「さんのはち」、東日本橋の「N゜CONCEPT」、この4店が合同企画展「点店」を12月7日(木)~9日(土)に開催します。
古書や骨董品、古道具、アンティーク雑貨、器・・・うっとりするアイテムがずらりと並ぶ素敵な4店なのですが、「点店」開催中はスタンプラリーを実施。全店めぐると、お買い上げ2000円以上から500円分が割引になるということで、私も必ず訪れる予定です。
雑誌では、4店の各店主にお話を伺っていますので、そちらもぜひ見てみてくださいね。
みなさんが、新しい東京・日本橋の風を感じていい1日を過ごせますように。
OZmagazine 12月号「新しい東京・日本橋」特集
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