編集部の「いい1日」リポート VOL.016
この連載では、編集部員が見つけた「いい1日」のヒントをご紹介していきます。特集のためのリサーチから、個人的な趣味のさんぽ、その他もろもろ、よりみちで出会ったことや感じたことをつづります。今日の担当は編集部員クリヤマ。朝のおさんぽシリーズvol.3です。
更新日:2017/10/06
こんにちは。すっかり秋ですね。前回の記事では、秋晴れの爽やかモーニングの話をしていましたが、あっというまにまた気温や空の色が変わりました。わたしの場合、暑くなく寒くもなく虫の声が静かに響く秋の夜は、心地よくてつい夜更かししてしまい朝起きるのが辛くなります。でもそういうときこそ目覚めるモチベーションにおいしいものを!というわけで、今日もおいしいおめざをめざし、朝のさんぽに出かけました。
絶品おめざ目がけていざ出発!
今日訪れたのは、代々木公園駅から渋谷方面に向かう途中に新しくできたコーヒースタンド。ニュージーランド発のお店で、パッと気持ちが晴れやかになる白と赤のカップやロゴマークが目を引きます。
渋谷駅から代々木上原方面へ奥へ奥へと進んだこのあたり、奥渋(おくしぶ)と呼ばれるエリアがここ数年、盛り上がっています。おしゃれなコーヒースタンドやビストロが増加中で、目が離せないエリアです。
こんなおしゃれエリアに暮らしていたら素敵ですが、わたしは自分のおんぼろハウスからバスに揺られてさんぽへ出かけました。いつもの電車から見える町とは違う景色を見ながらぼんやり。道行く人にそれぞれ、今日という日が始まるのか、なんて取り留めのないことを思いながらボーっとするこのちょっとした移動時間も、朝さんぽの醍醐味かもしれません。
1日の始まりはおいしいものに限る
本場ニュージーランド味のこだわりのエスプレッソにたっぷりのミルクが注がれたフラットホワイトは、少し肌寒くなってきた朝の体をほっとあたためてくれます。
コーヒーのお供には、外はカリッと、中はモチッと、かむたびにおいしいシナモントースト。このパンは、パン好きで知らない人はいない「カタネベーカリー」のもの。チョコレートのように見えるなめらかなシナモンスプレッドは、スープリームの自家製だそうです。
口の周りにチョコレートを付けた外国の子供みたいになりながら、ちょっと甘じょっぱいネオなシナモントーストを思い切りほおばる、幸せモーニング。
むせるほど粉がたくさんかかった、シナモンが主張をしまくりの懐かしいシナモントーストしか知らなかったわたしは、すっかりこの都会的トーストの虜になってしまいました。
都会の朝の空を見上げてみる
お店でコーヒをテイクアウトして、代々木公園までおさんぽ、なんて朝もおすすめですが、そんなにのんびりしてられないという場合にも嬉しいのが、屋上のテラス席。
エレベーターで上がった先には、道を歩いているときには感じなかった明るい空が広がっていました。もちろん都会のど真ん中なので一面の青空、とはいきませんが、ビルに囲まれた町にもちゃんと、こんな景色があったのだとほっとします。つかの間この空をひとり占めした気分で、朝日を浴びて深呼吸。
今日はわたし以外誰もいなかったのをいいことに、思いきりグーンと伸びをしてみたら、「よしっ」と思わず声が出てしまいました。いい朝~。
背中越しに、今日もよい1日を。
朝のおめざさんぽを続けてみて思うのは、やっぱり朝から気持ちのいい人に会って、「いってらっしゃい」と背中を押してもらえるのが、なによりのごちそうだということ。
もちろんこだわりのドリンクも絶品フードも大好きですが、いちばんの収穫はこのにっこり笑う人がくれる、見えないなにかだなあ、と今日もしみじみ思うのでした。
もらった笑顔を誰かにおすそ分けしたい気持ちで、今日も会社へ。いつのまにか心もお腹も、ホックホクです。
ご紹介したお店はイチオシですが、きっとみなさんのお家の周りにも(それが小さなコンビニや、駅員さんでも)、こんなふうににっこり「おはよう」を言い合える、いい1日をくれる人は、いるのではないかな、と思います。そんな“いい1日天使”を町にひとりでも見つけたら、毎日がちょっと明るくなりますね。
明日もどうぞ、いい1日を
8時だろうと11時だろうと、自分がそれを“朝ごはん”と呼べば、それが正真正銘、「今日のおめざ」。そんなわけで、明日からさっそく気軽に出かけてみてはいかがでしょう。それぞれのおいしいおめざとともに、いい1日をお過ごしください。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。それではまた、来週も金曜日に。編集部員が過ごしたいい1日をリポートします。お楽しみに。
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