パリのショップが手がけた、日本茶のおもてなし
「PAPIER TIGRE(パピエ ティグル)」は2012年にパリを拠点にスタートしたステーショナリーブランド。2017年9月には、世界で2番目の直営店を日本橋浜町にオープン。江戸時代から続く街並みがところどころに残り、食もアートも充実した注目エリアに佇むショップは、築56年の木造2階建をデザイナー柳原照弘氏がリノベーションしたものだそう。
ショップ内には日本茶サロン「Salon de the PAPIER TIGRE(サロン・ド・テ パピエ ティグル)」が併設されており、日本全国の茶農家を訪ね歩き厳選したというthe UGLY CARAVAN(アグリー・キャラバン)の13種類の日本茶の中から、週替わりで4種類が提供されている。
日本茶はカウンターにある鉄釜から汲んだ湯を使って出される。まずは茶釜の湯を器に移し、茶葉に合わせた湯温に調整。適温になったら急須にゆっくりと注ぐ。茶葉によって湯温や量、抽出時間も変えているそう。
「日本茶は同じ茶葉を使っても、湯温や茶葉の量、さらに蒸らし時間によっても味わいに違いが出るんです。ですから、おいしく飲んでいただけるよう、茶葉によって淹れ方を変えています。いろいろな茶葉を味わっていただけると、日本茶の世界の深みを知っていただけるのではないでしょうか」(店長・中山千明さん)。
好みの茶葉を3煎目まで味わえる、週替わりの煎茶
「本日の煎茶」(842円)は、週替わりの日本茶4種類のなかから、好きな茶葉を選べる。1回の注文で3煎目まで楽しむことができ、3煎目は炒り玄米がプラスされ、また違った味わいに。「1煎目から3煎目までの香りや味の違いをゆっくり楽しんでください」(同)。
今回おすすめいただいたのは、「おくゆたか」という静岡・かねかわ園の日本茶。「甘みがあるので、日本茶を普段飲まれない方でも飲んでいただきやすいお茶ですね」(同)。
好みの味を伝えればおすすめを教えてくれるから、どの日本茶にするか迷ったらショップの人に相談してみて。日本茶は缶入りの茶葉の購入も可能。
日本橋さんぽで乾いたのどを潤す、水出し冷茶
暑い日や温かい日本茶を飲み慣れていない人におすすめなのが、「本日の水出し冷茶」(540円)。水出しに向いた日本茶で出しており、お湯で出した日本茶よりすっきりとした味わいに。
「苦味が強い茶葉は水出しには向かないので、水出しに向いた茶葉を使って、通年で出しています。ふだん、温かいお茶を召し上がる習慣のない人にもおすすめですね」(同)。
「本日の玉英堂のお菓子」(302円)はその日によって内容が変わる。この日は「氷石」という見た目も涼やかなお干菓子。冷茶が品のよい甘さをより際立たせてくれる。
パピエ ティグルのステーショナリーや雑貨もチェック
日本茶でひと息ついた後は、パピエ ティグルのステーショナリーや雑貨をゆっくり見て、お気に入りを探してみて。大胆な図柄にフランスらしい色使いのステーショナリーをはじめとし、世界各国からセレクトしたアイテムなども充実。シンボルとなっているトラマークの入ったTシャツなど、ここでしか手に入らないオリジナルアイテムも。デスクまわり、家の中、文章をやりとりするシーンなどで活躍する楽しいアイテムがきっと見つかるはず。
PAPIER TIGRE(パピエ ティグル)
- スポット名
- PAPIER TIGRE(パピエ ティグル)
- 電話番号
- 0368750431 0368750431
- 住所
- 東京都中央区日本橋浜町3-10-4 HAMA1961 1F Map
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 月曜(祝日の場合は営業)
- 交通アクセス
- 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」から徒歩5分
- ホームページ
- 公式HP
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PHOTO/MANABU SANO WRITING/KIMIKO OHKATSU