日本の伝統文化を守りながら、今なお商業やビジネスの街として進化を続ける日本橋。その日本橋エリアで“北の玄関口”に位置する複合施設「OVOL(オヴォール)日本橋ビル」の上層階に、2018年9月13日(木)、「三井ガーデンホテル日本橋プレミア」が開業。アクセスのよい場所で、日本橋の魅力をさらに堪能できるデザインとなっている。また、江戸時代から続く加賀料理の名店がホテル初出店。彩り豊かな朝食にも注目を。
アートや緑など、繊細な心配りでつながるおもてなし空間
日本橋エリアの中で、中央通りと江戸通りが交差する場所にある「三井ガーデンホテル日本橋プレミア」。東京メトロ「三越前駅」やJR「新日本橋駅」に地下階で直結していて、東京駅へも約11分と徒歩圏内。
中央通りとつながる1階のエントランスには、舟をモチーフにしたベンチにもなるアート「水光の椅子」のほか、美しい漆のアート作品が並ぶ。ここには「日本橋インフォメーションカウンター」があり、エリア内の観光やグルメなど、街歩きにも役立つ情報を教えてくれるそう。
1階から直通エレベーターで9階に上がると、繊細なアートに包まれたロビー空間が広がる。ここでは、バラの香りをベースにしたオリジナルアロマ「江戸薔薇」が漂い、ミュージックデザイナーの選曲による心地よいBGMが流れ、扉が開いた途端に別世界に降り立ったような気分に。
さらに、ロビーを抜けると、中庭やテラスを緑でつないだ開放的なラウンジが続く。中空に生まれた新しい緑地帯で、人々が自由に行き交い、留まることもできる場所としてデザインされている。
テラスには、グリーンとガラスに置き換えた景石(日本庭園に置く石)を用いて、新しいスタイルの坪庭を表現したアート作品が並ぶ。
また、古くから鉢植えの文化が発達していたという日本橋にちなんで、季節ごとに植栽を変え、四季折々の花や緑を楽しめる中庭も。ビルの一角とは思えないほど明るく開放感にあふれている。
隅々まで繊細な「おもてなし」の心配りが行き届いたホテルは、旅行者だけでなく、街を行く私たちにも快適で優しい。
加賀料理の老舗がホテル初出店!和惣菜の朝食ビュッフェも
ホテル内に初出店するレストラン「日本橋浅田」は、江戸末期の慶応三年(1867年)に北陸・金沢で創業した宿屋がルーツだという。9階の眺望を楽しめる5つの部屋とカウンター席で、旬の素材を使った加賀料理のメニューを堪能できる。
こちらでは、ビュッフェスタイルで提供される「朝食メニュー」に注目したい。「朝食」(2700円)は一汁三菜を基本形として、加賀野菜や石川県産コシヒカリなどを中心に、全国から旬の味を集めたメニュー構成。宿泊客でなくても利用できるのが嬉しい。
ひじきやきんぴら、煮浸しなどのなじみのある1品や、加賀太きゅうりや源助だいこんなど四季折々の加賀野菜を取り入れたメニューを、小鉢や豆皿に彩りよく盛り付けている。料亭ならではの技が冴える20種類の和惣菜は、並んでいるのを見るだけでも朝から気分が盛り上がりそう。
日本橋の夜景とともにオリジナルカクテルを楽しめるバーも
レストランに隣接する「BAR 松」は、「浅田」が初めてプロデュースする本格バー。オーセンティックな雰囲気の中、カウンターやソファで窓の外を眺めながら、夕食前の食前酒や食後のお酒をいただくのも大人の楽しみ。天気のいい日には、開放的なバーテラスの空間で過ごすこともできる。
日本橋の架けられた1603年にちなんだオリジナルカクテル『一六〇三(いちろくぜろさん)』(1836円)をはじめとする各種ドリンク、「浅田のヒレカツサンド」(1620円)など浅田ならではのフードメニューが揃うのもポイント。
店内には松にちなんだアートとして、フラワーアーティスト東信氏の作品や画家アラン・ウエスト氏の作品があり、日本橋の夜景とともに鑑賞できる。
伝統文化を守りながら発展する日本橋に誕生した、新しい「おもてなし」の空間。ホテルでは、リムジンボートでの優雅なクルーズとセットになった宿泊プランなどもあるので、レストランを含めて、日ごろ頑張っている自分へのごほうびとして利用するのもいいかも。
DATA
- スポット名
- 三井ガーデンホテル日本橋プレミア
- 電話番号
- 0332701131 0332701131 宿泊予約
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町3-4-4 Map
- 交通アクセス
- 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」・JR「新日本橋駅」地下直結、JR「神田駅」東口より徒歩7分、東京メトロ東西線・都営浅草線「日本橋駅」B12出口より徒歩8分、JR「東京駅」日本橋口より徒歩11分
- ホームページ
- 三井ガーデンホテル日本橋プレミア HP
WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)