百貨店建築として日本初の重要文化財にも登録されている日本橋高島屋の本館。2018年9月25日(火)には、新館・本館ガレリアも誕生し「日本橋高島屋S.C」としてさらにパワーアップする。今から新しいにぎわいに期待が高鳴るなか、本館・食品フロアの「フォション」「ペック」「ダルマイヤー」が6月20日(水)にリニューアル第1弾として先行オープンしたというので、編集Tが早速リサーチしてきました。
フォションの定番人気「タルティーヌ」
フランス・パリの「フォション」、イタリア・ミラノの「ペック」、ドイツ・ミュンヘンの「ダルマイヤー」は、いずれも、創業100年以上を越える老舗の高級食料品店(ダルマイヤーはなんと300年!)。これら世界の美食を日本に展開しているのが高島屋であることから、“高島屋ブランド”とたびたび称されています。
そもそも今回のリニューアルポイントは、レシピのパワーアップに加え、売場が販売メニューごとに分散された点。たとえば、従来の「フォション」の場合、パン・デリ・スイーツがすべてひとつのショップ内に揃っていたけれど、よりお客様の購買行動に寄り添い、デリは惣菜コーナーへ、スイーツは洋菓子コーナーへと売場が移動しました。「おいしいデリないかな~?」という気分の時は、お惣菜コーナーで見つけられるようになったので、より利用接点が増えそうです。注目の各3ブランドの新作&定番メニューを試食会でいただいてきたので、おすすめ商品やウラ話をピックアップしてご紹介します。
【フォション】
しっとり&もっちり食感に進化した人気No.1食パン「パン・ド・ミ・ジャポン」
まずは「フォション」から。食パン「パン・ド・ミ・ジャポン(1斤540円)」は、以前はさっくり食感が強かったものが、しっとり&もっちりとした味わいになりました。グルテンが強い北海道産ゆめちから(強力粉)ときたほなみ(薄力粉)がもっちりとさせ、酒粕と米麹がしっとりの秘密だそうです。店頭にはその日の焼き上がり時間も表示されているので、ぜひチェックしてみてください(取材当日は、10:30・13:00・15:00の3回でした)。
定番人気の「タルティーヌ(562円)」は、ツナサラダ、長ねぎとオイルサーディン、ハーブチキン、グリル野菜のトマト煮の4種類。カンパーニュからはみ出るほど具材がどーんとのっている贅沢な惣菜パンです。
フォションを語るうえで紅茶もハズせません。オレンジジュースとアールグレイティーを合わせた「オレンジ セパーレトティー(648円)」は、フルーティでありながスッキリとした後味で、気持ちまでもリフレッシュさせてくれるおいしさです。
【ペック】
定番人気はミラノ名物のカツレツ!生ハムのおいしい味わい方も伝授
続いて「ペック」のパンとデリをご紹介。食パンに次いで人気の商品が、チャバッタとフォカッチャだそう。なかでもイチオシは「パーネ・ティーポ・フォカッチャ(173円)」。オリーブオイルがたっぷり染み込んだ香ばしさと、ほんのり塩気を感じるお食事パンです。イタリアのパンは、少しパサッとしている印象があるかもしれませんが、それは料理と一緒にパンを味わうの前提で作られているからとか。
ミラノ名物「仔牛のカツレツ(1059円)」は、薄切りの仔牛肉にパン粉を付けてオリーブオイルでさっくり揚げた料理で、シンプルながらも人気No.1デリ。自宅でいただく際は、トースターで少し焼くとよりおいしくいただけるみたい。また、今が旬のパプリカを主役にした「挽肉とパプリカのファルチート」は、ベーコンやクルミを混ぜたパテを皮をむいたパプリカで包んで焼きあげた限定メニュー。秋は、ズッキーニとキノコなど食材を変えて登場予定だそう。
また、生ハムやサラミもラインナップ。切りたてがいちばんおいしいということで、ハムは塊の状態で輸入され、日本でカットしたものをパックにして販売しています。PR担当さんにおいしい味わい方を教えてもらったところ・・・
「冷蔵庫から出してすぐ食べるのではなく、常温に戻し脂がじんわり出てきたくらいに、お召し上がりください。そうすることで、パックから1枚ずつ剥がしやすくなるのもポイントです。ワインのように香りをかいで、口の中で脂を溶かすようにゆっくり時間をかけて味わってください」。
みなさんご存知でしたか? 丁寧な味わい方を学んだところで、ワインとの相性も。豚モモ肉の生ハムは淡泊なので白ワイン、肩ロースの生ハムはしっかりしているので赤ワイン向きと、肉の部位によって相性を決めるのがいいそうです。
【ダルマイヤー】
上質な脂身と燻しの香りがふわり!オーダースライスでいただく贅沢ハム
最後にご紹介するのは、ハムとソーセージの店「ダルマイヤー」。パック売りもありますが、“切りたてがいちばん”と前述のとおり、オーダースライスでの購入がおすすめです。
取材時に、豚モモ肉の骨付きハム「バインシンケン」のカービング実演を見学させてもらったところ、ナイフを入れた瞬間に上質な脂身と燻しの香りが漂い、なるほど!と納得しました。100g864円でスライス数枚。ちょっぴり気分がいい時に背伸びして購入できる価格です(ちなみに、1本10kg10万円を丸ごと購入される方もいらっしゃるそうです。贅沢!)。
「フォション」は紅茶やジャム、「ペック」はオリーブオイルなど、グロサリー手土産も充実しています。より気軽に商品検討ができるフロアになったので、ホームペーティや差し入れ探しの際に、ぜひ足を運んでみてください。
DATA/日本橋高島屋
- 電話番号
- 0332114111 0332114111
- 住所
- 東京都中央区日本橋2-4-1
- 営業時間
- 10:30~19:30 ※2018/6/29(金)~7/8(日)は~20:00
- 定休日
- 不定休
- 交通アクセス
- 東京メトロ銀座線・東西線「日本橋駅」直結
- ホームページ
- 公式HP
※記事は2018年7月4日(水)現在の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります
WRITING/ASAMI TAYA(OZmall)