ギフトコンシェルジュ裏地桂子さんに聞く 「母の日ギフト」の贈り方と選び方

母の日ギフト

今年の母の日は5月14日。日ごろの感謝を伝える日だからこそ、お母さんを喜ばせる素敵な贈り物を選びたいもの。とはいえ、考えるほどに迷いが深まるのも、ギフト選びの難しいところ。「あれこれ迷った挙句、いつもカーネーションに落ち着いてしまう」という声も。そんな悩める人たちに、ギフトコンシェルジュの裏地桂子さんが、選び方・贈り方のコツを指南。印象的なギフトで、今年の母の日をいつも以上に心に残る一日に!

更新日:2017/04/11

 ギフトコンシェルジュ裏地桂子さんに聞く 「母の日ギフト」の贈り方と選び方

ギフトを選ぶその前に、心にとめたい「贈り物の意味」

母の日は、大切なお母さんに日ごろの感謝の思いを伝える日。ものを贈ること自体が重要なのではなく、心を込めて選んだギフトを通して「いつもありがとう」の気持ちをお母さんに伝えることが何より大事なこと。

つまり、ものを贈ることは気持ちを贈ること。それを心にとめれば、ギフト選びはもっと楽しく、充実したひとときになるはず。そして、ギフトを渡す瞬間だけでなく、その前後のコミュニケーションも含めて「贈り物」であることをぜひ意識して。大切なお母さんに、“気持ちが伝わる”ギフト選びのコツをご紹介。

気持ちが伝わる、贈り方の3つのコツ

母の日 カーネーション

贈り方のコツ1■「お母さんいつもありがとう」の気持ちを込めて


離れて暮らすお母さんにギフトを贈る際に、WEBで発送を手配し、メールで「送ったよ」と連絡を入れる、という人も多いのでは。「そんな時はぜひ、電話をかけて『お母さんいつもありがとう。プレゼントを送ったよ』とひとこと伝えるようにしたいですね」と裏地さん。メールやLINEよりも、電話の声のほうが気持ちは伝わりやすく、普段あまりゆっくりと話す機会のないお母さんと会話を交わすきっかけにもなりそう。

直接手渡す場合にも「お母さんいつもありがとう」と言葉で伝えることを忘れずに。メッセージカードを添えると、より丁寧な印象に。ただし、カードを買って、メッセージを考えて…となると、贈り物自体が面倒になることも。まずはカードにはこだわらず、贈り物をもっと気軽にとらえ、「感謝の気持ち」を伝えることを大切に考えて。

贈り方のコツ2■母の日のギフト選びは、選択肢の幅広さを楽しんで


お母さんは、とても身近な存在。趣味や好みがわかっているので、食品や花といった「消え物」以外にも、例えば、長く愛用できるファッション雑貨やアクセサリー、化粧品など、幅広い選択肢から選べるのも母の日ギフトの特徴。

お母さんの趣味に合わせたアイテムだけでなく、「こんなものも身につけてほしいな」「いつまでもきれいで若々しくいてね」というメッセージを込めて、あえてお母さんが普段手に取らないようなテイストや色合いのものを選ぶのも、お母さんを大切に思う気持ちが伝わりやすい。

逆に、好みがはっきりとわからない義理のお母さんや、「ものをあまり増やしたくない」というお母さんには、「消え物」がベスト。中でも、感謝の気持ちを伝えるのにおすすめのアイテムとして裏地さんが提案するのが、フラワーボックス。花束と違って花瓶に活け替える手間がかからず、見た目もとても華やかなので、どなたにも喜ばれるギフトの代表格。

贈り方のコツ3■ギフトに「正解」はなし。気持ちが伝われば、同じアイテムでも


ひとくちに「母の日」と言っても、お母さんとの関係性や距離感は人によって異なるもの。

母の日ギフトにも「これが正解」というものはなく、予算も人それぞれ。高いものを贈ることが必ずしも良いわけではなく、気軽なプチプラギフトのほうが喜ばれる場合も。

もし、どうしても「毎年のギフト選びは大変」と感じるのであれば、「母の日はこの店のスイーツ」「母の日は口紅」など、お母さんが喜ぶアイテムに決めて毎年同じものを贈るのも選択肢のひとつ。また、品物を贈るだけでなく、「体験や時間を共有する」というギフトもいい。例えば、お母さんが前からしたがっていたことを一緒に体験してみる、ホテルスパに一緒に行く、映画の指定席を取って一緒に見に行く、などもおすすめ。

お悩み解決!喜ばれるギフトの選び方、3つのコツ

母の日の贈り物

選び方のコツ1■「心が華やぐもの」をキーワードに

母の日のギフト選びで、まず意識したいのは、受け取ったお母さんの心がパッと華やぐようなアイテムを選ぶこと。

実用一辺倒のものや、健康グッズなどは、受け取る側もどうしても現実的な気持ちになってしまうもの。「日常使いのアイテムを贈る場合も、お母様が自分では選ばないような、華のある色合いやデザインをチョイスするといいですね」と裏地さんのアドバイス。

日傘やストールなどは、柄物や明るめの色でもファッションに取り入れやすいためギフトにぴったり。逆に、帽子やサングラスは、デザインによって似合う・似合わないが分かれるので、お母さんと一緒に売り場を訪れて選んだほうがベター。

選び方のコツ2■「持ち歩ける」「軽い」「適量」がおすすめ


「母の日にもらったギフトを、お友達に見せてちょっと自慢(?)したいというお母様が実は多いんです」と裏地さん。そのため、バッグに入れて持ち歩けるコスメやポーチ、小ぶりの香水、ハンカチなどは人気が高いそう。

さらに、これらのアイテムにお母さんの名前やイニシャルを入れれば、特別感が増して、喜ばれること間違いなし。また、アクセサリーを贈る場合には「軽い」ことがマスト条件。特に年齢を重ねるほど、重さがあるものは肩や耳への負担になりがち。シルク糸やコットンパールなど、軽い素材でできたアクセサリーも増えているのでぜひチェックを。

スイーツなどを贈る場合、量が多いと持て余してしまうお母さんも。量ではなく質を重視して、人気ブランドや老舗の上質なスイーツを選んで。

母の日の贈り物
ああああああああああああああ

選び方のコツ3■迷ったときは「自分がほしいもの」から発想を


なにを贈ればいいか、どうしても決められない!という人は、「自分がほしいもの」からアイデアを膨らませるという手も。

例えば、興味はあってもなかなか普段は手が出ない話題の人気スイーツ、ラグジュアリーブランドのハンドクリームやコスメなどを、この機会にお母さんに贈ってみては。

そして、「一緒に食べよう」「私にもちょっと使わせてね」と提案するのも、お母さんにとってはうれしいもの。親子で時間を共有したり、会話を楽しんだりするひとときこそが、お母さんにとってかけがえのない贈り物になるはず。ギフトを通して深まるコミュニケーションをぜひ大切にして。

お話を伺った方 裏地桂子(うらじ けいこ)さん

ギフトコンシュルジュ、クリエイティブコーディネーターとして、雑誌や企画展などの商品セレクションをはじめ、ショップのプロデュースや商品企画、商品開発などを手がける。著書に『わたし好みのHappyデザインギフト100選』(小学館)、『贈る心得。ご縁結びのスイーツ』(講談社)など多数。今年2月に最新著書『最上級のプチプラギフト 100』(光文社)が発売。インスタグラム(www.instagram.com/k.uraji/)でも日々活動をアップ中

感謝の気持ちを伝える「母の日の贈り物」

感謝の気持ちを伝える「母の日の贈り物」

5月14日の母の日は、お母さんに感謝をきちんと伝える、年に1回の絶好のチャンス! 毎年約9割の東京女性がギフトを贈っているというが、毎年のことでお悩みも多いそう。そこで、今回は、プロによるギフトの贈り方・選び方、お母さんのホンネがわかるアンケート、おすすめのスイーツ、コスメやランチの贈り物まで、「ありがとう」の伝え方アイデアを総力特集。お母さんの笑顔がみられる素敵な1日をかなえて

PHOTO/KATSUMI SATO WRITING/AYA ITO

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※記事は2017年4月11日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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