スマホが見つからない!どうやって探す?
出先や移動中など、どこでも使うスマホなだけに、なくしてしまうトラブルも日常茶飯事。警視庁の管内だけでも、1年間に17万2762点もの携帯電話類の遺失届が出ているそう(令和2年)。なくしたときに気づいても、どこで落としたかわからないなんてことも。
「そんなときはスマホを探す機能を使えば場所を特定できます」と鈴木さん。
「iPhoneの場合インストールされている『探す』アプリ、Androidの場合は『デバイスを探す』アプリを入れておけば、場所の特定ができます。盗難の可能性がある場合などは、リモートでスマホのデータを消去できますよ」(鈴木さん)
スマホの設定&なくしたときの探し方/iPhone編
まずは、自分の設定をチェック。
「iPhoneの『探す』は、あらかじめ有効にしておくこと。ほとんどの人が有効になっていますが、『設定』で自分の名前をタップし、『探す』の『iPhoneを探す』がオンになっていることを確認して。そして、『探す』アプリに位置情報の利用を許可しておくこと」(鈴木さん)
なくしたときはどうすればいい?
「なくしたiPhoneを探すときは、パソコンや別のスマホのブラウザからiCloud にApple IDでログインします。2ファクタ認証を入力する画面になりますが、入力せずに『iPhoneを探す』をクリック。すると、地図上にiPhoneの位置が表示されます。iPhoneの(i)マークをクリックすると、音を鳴らすことや、紛失モードの設定ができます。紛失モードでは、iPhoneのロックやiPhoneを拾った人へのメッセージを表示できます」(鈴木さん)
紛失モードにしていても、手元に戻ってこないようだったら?
「そんなときは『iPhoneを消去』でデータをすべて消去することがおすすめ。もしパスコードを破られても、なりすましや個人情報の流出を防ぐことができます」(鈴木さん)
もしiPadやMacなど、同じApple IDで利用しているデバイスがあるなら、「探す」アプリですぐ見つけられるそう。
スマホの設定&なくしたときの探し方/Android編
Androidの設定確認は?
「Androidの場合は、『デバイスを探す』アプリを利用します。『デバイスを探す』アプリをPlayストアからインストールしておきましょう。『設定』の『セキュリティ』で『デバイスを探す』がオンになっていることを確認。位置情報も許可します」
スマホを探すには?
「パソコンや別のスマホのブラウザから『Googleデバイスを探す 』にGoogleアカウントでログインします。地図上にスマホの位置が表示されますよ。
また、『デバイスを保護』でメッセージや電話番号を表示、またはスマホをロックすることができます。手元に戻らない場合は『デバイスデータを消去』で個人情報を守りましょう」(鈴木さん)
スマホを探すときの注意・紛失する前に備えておくこと
スマホを見つけてくれた人が現れても、注意が必要。
「スマホを拾った人が良い人とは限りません。個人的に会うと、危険な目に合ったり金品を要求される可能性も。もし相手と連絡が取れても、警察に届けるように頼みましょう。警察への遺失物届も忘れずに」(鈴木さん)
そして、普段からの対策も大切。
「スマホのパスコードは推測しにくい数字に設定しておくこと。拾われた人にロックを解除されては大変です。そして、大事なデータは常にバックアップしておく習慣を付けましょう。スマホのデータを消去しても、データは確保できます」(鈴木さん)
クラウドサービスの利用やアプリの自動バックアップをオンにしておくことで、大事なデータを守ることができるので、なくす前に今すぐ対策を!
教えてくれた人
鈴木朋子さん
ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。システムエンジニアを経てフリーライターに。SNS、スマホ、パソコン、Webサービスなど、初心者向けのわかりやすい解説に定評があり、テレビや雑誌など各メディアで活躍中。また、2人の娘の子育て経験を生かして「スマホ安全アドバイザー」としても活動。
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