キャリアの新料金プランとは?
今や生活になくてはならないスマートフォン、毎月いくら支払ってる? 特に家族が多いと、家計を圧迫する金額になってしまうことも。そんな時に注目したい、最近ニュースでもよく聞く「新料金プラン」とは?
「新料金プランは、政府が外国の携帯電話料金と比較して日本の携帯電話料金は高いとし、携帯料金の引き下げを行うように総務大臣に指示をしたことから検討が始まりました。そこで各キャリアは、今までの料金よりも安い“新料金プラン”を一斉に発表しているのです」(鈴木さん)
NTTドコモは「ahamo」、KDDIは「povo」、SoftBankは「LINEMO」と、それぞれ新料金プランを打ち出し、2021年3月に提供をスタート。携帯電話料金が安くなるなんて、消費者にとってはありがたい話。でも、新料金プランに飛びついても大丈夫?
新料金プランに乗り換えた方がいい?
大手キャリア3社が次々と発表している「新料金プラン」、その特徴は?
「新料金プランは3社とも月額2000円台、データ容量は最大20GBとほぼ横並びです。5Gにも対応しており、動画をよく見る人でも安心の大容量と高速な通信が用意されているプランです」(鈴木さん)
では、すぐ変更した方がいい?
「ただし、申し込みはオンラインのみ、店頭サポートは受けられません。また、キャリアメールが使えなくなる点にも注意が必要です。
また、新料金プランでは、自分でスマホにSIMを挿し、利用開始の設定をしなければいけないハードルがあります。でも、手順に従って進めれば、それほど難関でもないかも。キャリアメールに関しては、この機会に別の連絡手段に切り替えて。もしキャリアメールで登録していたサービスがあったら、解約しておきましょう」(鈴木さん)
キャリアやプランを変更する場合の注意点はある?
「今入っているキャリアを解約して別のキャリアに移る場合には、解約金が必要になります。解約金は引き下げが行われましたが、タイミングによっては高額になることも。自分の更新月を確認してみてください。
また、自分が毎月利用しているデータ通信量も確認して検討するべき。コロナ禍でWi-Fi利用が増えている場合、小容量プランへの変更でもお得になるかも。まずは契約と利用状況の把握をしてから検討してください」(鈴木さん)
大手キャリア3社、それぞれの違いと向いている人
大手3社の新料金プラン、それぞれの違いはどこにある?
「大きな違いは、通話定額の有無です。ahamoは5分以内の通話の場合は無料ですが、月額料金は2980円。一方、povoとLINEMOは通話定額がない代わりに、月額料金を2480円と500円安くしています。オプションで5分以内の通話定額を付けると、3社とも2980円になります」(鈴木さん)
LINEのヘビーユーザーなら、LINEMOがおすすめ?
「最近はLINEなどのサービスで通話する人も多いはず。特にLINEMOは『LINEギガフリー』として、LINEの音声通話、ビデオ通話、トークのデータなどをカウントしません。クリエイターズスタンプも使い放題になりますよ」(鈴木さん)
povoは、日によってデータ通信量の使い方が変わる人向け。
「“追加トッピング”で200円追加すると、データ通信が24時間使い放題で利用できるサービスがあります。この日は思いっきりデータ通信を使いたい!というときにありがたいですね」(鈴木さん)
海外利用が多い人はahamoに向いている?
「ahamoは海外82カ国での国際ローミングに対応しています。今の状況ではあまり使う機会がないかもしれませんが、海外出張が多い人や海外旅行が好きな人は、今後を見据えて変えておいても」(鈴木さん)
とはいえ、各社サービス開始までに細かな変更がありそう。しばらくは新料金プランのニュースをチェックして。
教えてくれた人
鈴木朋子さん
ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。システムエンジニアを経てフリーライターに。SNS、スマホ、パソコン、Webサービスなど、初心者向けのわかりやすい解説に定評があり、テレビや雑誌など各メディアで活躍中。また、2人の娘の子育て経験を生かして「スマホ安全アドバイザー」としても活動。
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