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【おひとりさま向けマネー講座】一生独身だったら、どれくらいお金が必要?ライフステージ別の気になるお金についてFPが解説

更新日:2020/01/07

増えてきている“独身”という選択肢。ただ「一生独身かも」と思っている人が気になるのは、一生でどれくらいのお金がかかるかということ。そこで、一生独身だった場合、どんなときにどれくらいのお金がかかるか、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんに聞いてみました。

病気やケガなどで働けなくなったときに備える

病気やケガなどで働けなくなったときに備える

おひとりさまのスタイルは、時間もお金も自分の好きなように使えるというメリットも。ただ病気やけがなど働けなくなったときのことを考えると、夫婦2人で家計を築ける場合と異なり、自分でしっかりとした準備が必要。それでは、どんなリスクに対し、どんな備えをしておけばいいの?

「例えば、病気になった場合、会社員であれば有給休暇があり、連続欠勤4日目から傷病手当金が最長1年半もらえます。それも、会社勤めならではの社会保障です。自営業には傷病手当金がありませんので、自営業で一生独身という場合は、元気に働いていくことがポイントになります。万一の病気やけがの際、貯蓄があればある程度生活費は補えますが、収入減が大きく響くので保険もしっかり検討しておきたいところです」(西山さん)

会社員の場合、社会保障が受けられるので、保険は入らなくていいの?
「自営業の方に比べると保険の必要性は少し下がりますが、シングルの方は、手術や入院の際に家族や友人のサポートを頼むことになり、お金が必要になります。また、入院で個室を選びたい方もいるので、シンプルで保険料の安い医療保険に入ることはおすすめです。入院や手術で不安になった際に、保険金が精神的な支えにもなりますよ」と西山さん。

「仕事をできるだけ長く続けて、一生のうちで収入が少しでも多いときに、貯蓄をしたり、保険料の支払いをしっかりしておくことで、安心感は増します」とのこと。いざというときのお金も、今のうちからしっかり貯めていこう。

おひとりさま_老後に向けてお金を貯める方法

おひとりさまの老後費用。2000万円は貯蓄をしておこう

老後の生活に備えて、どれくらい貯蓄をしておけばいいの?
「現在の老後世帯がもらっている年金が、通常のモデルケースで22万円と出ていますが、これは夫婦2人の場合(夫が会社員、妻が専業主婦)。独身の方の場合は、12~13万円程度だと思われます。少子高齢化が進んでいるため、私たちが老後世代になるころには、これより減るでしょう。家を買っていない場合は、家賃を払い続けることになるので、7、8万円はかかるとすると、現役のうちに老後費用を多めに準備しておく必要があります。あくまでも一般的な目安ですが、仕事を引退するまでにシングルの方は2000万円ほどは、貯蓄を準備しておけると安心でしょう」と西山さん。

なかなか計画的に老後の費用を貯めるのは難しいと思う人もいるはず。おすすめの貯め方は?
「いちばん貯めやすいのは、給与天引きになる財形貯蓄です。勤務先に制度がある方はぜひ始めてみてください。普通預金にまとまったお金ができたら、ネット銀行の定期預金や個人向け国債は、金利がやや高いのでおすすめ。また勉強をして、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などでじっくり積み立てていくのも手です」(西山さん) 

おひとりさま向けマネー講座 ポイント

人間関係も大切にしておくのもポイント

その他に、おひとりさまを考える人が意識していた方がいいことは?
「一生独身の場合、将来例えば入院したり、手術したりということになった場合、病院で保証人などの記入を頼まれる際、誰に頼んだらよいかと困ることも考えられます。両親がご健在ならいいのですが、そうでなかったり、遠くに住んでいたり、入院していたりという場合は、兄弟姉妹やそのほか友人などに頼むケースも出てくるでしょう。突然お願いすることも難しいので、普段から人間関係を大切にしておくことも大事です。困ったときはお互いさまで、元気なうちから助け合える関係の人が何人がいると、安心ですね」(西山さん)

教えてくれた人

西山美紀さん

出版社で編集・マーケティングを経験後、独立してファイナンシャルプランナーの資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、うるおいのある毎日になるためのお金の貯め方・使い方について女性誌やWEB等で発信中。著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。男女の子を持つ二児の母。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2020年1月7日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります