【FP監修】老後に必要なお金はいくら?老後資金の貯め方や殖やし方もわかりやすく解説

【FP監修】老後に必要なお金はいくら?老後資金の貯め方や殖やし方もわかりやすく解説

老後2000万円問題のニュースを聞き、老後の生活に不安を覚えている方も多いのでは? そこで、老後の生活費はいくら?年金はどのくらいもらえるの?など、老後資金に関して、ファイナンシャルプランナーがくわしく解説。貯蓄や節約で老後資金を貯める方法や、NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)など、投資を通じて殖やす方法についても紹介します。

更新日:2021/01/05

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老後資金はいくら必要なの?

老後2000万円問題って本当?実はもっと必要!?
(出典)総務省統計局2019年家計調査報告資料

老後2000万円問題って本当?実はもっと必要!?

話題となった老後2000万円問題。リタイア後、夫婦2人暮らし世帯での毎月赤字額の平均値が約5.5万円となり、1年間で66万円、65歳から95歳の30年間では2000万円近くになることから、老後資金が2000万円足りないと言われている。

退職金を貯蓄にプラスすればなんとかなるかも・・・と思う人もいるかもしれないけれど、実は毎月の赤字5万円というのは、毎月の支出が約24万円の想定なんだとか。
24万円の内訳を見ると、住居費が1万4000円ほどと持ち家であることが前提だったり、外食を含めた食費が6万6000円だったり、旅行に行くお金は入っていなかったりと、余裕のある老後生活というイメージからは遠いかも。

実は持ち家の夫婦が、余裕のある生活をするために必要な金額と言われているのは、35万円/月。共働き夫婦であればもらえる年金も増えるけれど、それでも理想の老後を過ごすには不安が残る。

特に人生100年時代と言われる今、60歳のときの平均余命は、男性で23.84年、女性で29.04年となっている。(厚生労働省の「平成30年簡易生命表」より)
老後と呼ばれる期間はどんどん長くなっていて、ゆとりある老後生活を送るために必要なお金の総額も増加していくことが考えられる。

おひとりさまの老後資金

増えてきている“独身”という選択肢。ただ「一生独身かも」と思っている人が気になるのは、一生でどれくらいのお金がかかるかということ。
勤続年数や年収によっても異なるが、おひとりさまの年金は、モデルケースと照らし合わせると12~13万円程度。少子高齢化が進んでいるため、私たちが老後世代になるころには、これより減ってしまうかも。家を買っていない場合は、家賃を払い続けることになるので、7、8万円はかかるとすると、現役のうちに老後資金を多めに準備しておく必要がある。あくまでも一般的な目安だが、仕事を引退するまでにシングルでも2000万円ほど、貯蓄を準備しておけると安心。

子供無し夫婦の老後資金

子供を持たない夫婦の場合、老後に面倒をみてもらう人がいないことを念頭に、老後のために多めに貯蓄をしておくことが大切。
子供のいない夫婦の、老後のための貯蓄目安は3000~4000万円程度。ただし、賃貸住まいの人やもらえる年金が少ない夫婦ほど、より多めに準備しておく必要がある。自営業の期間が長かったり、働いていない期間が長い場合、将来もらえる年金が少ないことが予想される。誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を確認して、将来夫婦でどれくらい年金をもらえそうか、チェックしておこう。

老後資金の貯め方・殖やし方は?

iDeCoを活用して老後資金をつくる

iDeCo(イデコ)は老後のための資産形成を目的とした制度。自分でお金を拠出し、自分で運用先を決定し、少なくとも60歳まで運用を続けて、公的年金だけでは不足する老後資金を自助努力で作っていく仕組みとなっている。
『拠出時』『運用中』『受取時』の3つのタイミングで税金の優遇が受けられる一方で、60歳になるまでお金を引き出せないので注意が必要。

つみたてNISAでコツコツ貯めながら殖やす

つみたてNISAは、年間40万円までを最長20年間にわたって積み立て投資をしていく口座です。1カ月あたりにすると投資額はだいたい3万3000円くらい。これからコツコツと時間をかけて資産を築いていきたい人に向いています。
将来の教育費を貯めたり、老後資金準備に活用したりと、さまざまな目的で利用できます。つみたてNISAの口座では、運用期間中に毎年の運用益から税金が差し引かれないため、効果的に複利運用が行えます。

マネーの専門家に聞きました!老後資金に関するQ&A

そもそもどうやって自分の老後資金を計算すればいいの?

まずは年金額を調べてみましょう。『ねんきんネット』で試算してみることができます。

理想の老後って、どうやって考えればいい?

まずは家の購入や教育資金など、思い描く将来に沿ったライフプランニングをしてみましょう。

効率的に老後資金を貯めるには?

人生で3回ある「貯めどき」を逃さないことが必要です。毎月着実に貯蓄をする習慣を身につけましょう。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

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※記事は2021年1月5日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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