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新NISAではどんな商品をいくら買えばいい?大手証券出身のファイナンシャルプランナーが解説

更新日:2023/11/12

2024年から始まる新NISA。いろいろいと投資がしやすくなりそうなのはわかったけれども、実際に口座を作ったあと、どうしていいか悩んでいる人も多いのでは? そこで、新NISAでどんな金融商品をどのように買っていったらいいか、ファイナンシャルプランナーの佐藤彰さんがQ&A方式で解説。

Q.新NISAではどんな金融商品を買えばいい?

A.「結論から言うと、投資信託がおすすめです。なぜなら、投資信託であれば、投資の大原則である長期・積立・分散投資がしやすいからです。投資には当然リスクがありますし、将来のために使うお金であれば、できるだけ失敗したくないですよね。この長期・積立・分散投資を徹底すれば、投資で失敗する確率を極力減らし、なおかつ無理なく投資をしていきやすいです。現行NISAでも新NISAでもこの点は変わりません」(佐藤さん)

Q.投資信託の中でも何を買えばいい?

A.「新NISAの場合、つみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠があります。このうち、つみたて投資枠で買える投資信託の購入がおすすめです。つみたて投資枠で買える投資信託は、現行のつみたてNISAで買える投資信託と同じ内容になる予定です。この投資信託は、金融庁が投資初心者にとって手堅く資産づくりができる、商品性がシンプルで手数料が安く高リスクではないタイプに限定されています。

その中でも、海外株式に投資をする投資信託がおすすめです。なぜなら、経済は中長期で世界全体で伸びるのが今の資本主義社会では大前提であり、そのときに恩恵を受けやすいのが株式だからです」(佐藤さん)

Q.せっかくだから投資信託以外の金融商品もこれから買ってみたいんだけど・・・

A.「投資信託以外に買ってみたい商品がある場合、投資のメインをつみたて投資枠で投資信託の積立にして、サブとして成長投資枠で個別に買いたい金融商品を買うといいでしょう。個別の金融商品の購入は、一般的に、リスクが高めになって管理が大変になったり、投資しても期待したほどの利益が得られなかったりするケースもあります。だからこそ、個別に買いたい金融商品で思うような収益が得られなかったとしても、トータルではある程度利益が出るようにした方がいいです」(佐藤さん)

Q.新NISAではいくら投資したらいい?

A.「投資はあくまで余裕資金で行うのが大原則です。余裕資金とは、日々の生活資金や近いうちに使う予定のある資金に当たらない、長期間使う予定のないお金のことを指します。余裕資金がどれくらいあるかは、人によって異なります。金額ではなく、余裕資金かどうかで投資する金額を考えましょう」(佐藤さん)

教えてくれた人

佐藤彰(さとうあきら)さん

佐藤彰コーチングFP事務所代表。
ファイナンシャルプランナー。証券会社の人材育成部門を経て独立。金融商品や保険を販売しない独立系FPとして活動。FP以外に米国のコーチ資格を持っており、お金だけでなく、こころにも配慮した対応を大事にしている。個人の方向けの相談・セミナー業務に加え学生向けの金融教育および企業研修にも取り組む。2023年1月に『“こわい”がなくなる投資1年生の教科書――マネトレ投資法で始める資産形成』を出版。

【マネー特集】新・ライフスタイルのお金と暮らし

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※記事は2023年11月12日(日)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります