これから新NISAで投資を始める人のための口座開設3ステップ
これから初めて投資を始めるには、
1.証券口座を開設する金融機関を選ぶ
2.開設の手続きをする
3.入金する
の3つのステップが必要。
「まずは、証券口座を開設する金融機関の選択です。銀行でも口座を開設できますが、商品ラインナップが豊富な証券会社での開設がおすすめです。証券会社には、店舗にある対面証券と店舗のないネット証券の大きく2つがあります。このうち、より商品の種類が豊富で、なおかつ手数料が安いネット証券が一般的に使いやすいです。
次に口座開設の手続きですが、まずは証券会社のホームページから口座開設に必要な情報を入力します。チャットやコールセンターなどでサポートを受けることのできる証券会社もあるので、わからなくなったら利用してみるといいでしょう。入力をするとIDとパスワードが発行されますので、忘れないように保管しましょう。
最後に入金手続きです。入金はATMや銀行振込でできますが、反映に多少時間がかかります。証券会社と提携している銀行であれば、インターネットバンキングでリアルタイムに入金できる場合があります。なお、入出金には手数料がかかる場合もあるので、証券会社のホームページで事前に確認しておきましょう」(佐藤さん)
複数の金融機関でNISA口座の開設はできない点に気をつけて
手続きをするときに注意した方がいいことはある?
「まずは、本人確認書類と合わせてマイナンバーも必要になることです。入力前にこれらの書類を手元に用意してください。次に、NISA口座は一般の証券口座と別の証券口座なので、2つの口座を同時に申し込みすることが必要です。口座開設の際に、NISA口座も一緒に開設する欄を忘れずにチェックしましょう。
なお、NISA口座は1つの金融機関でしか開設できません。他の金融機関でNISA口座を作ったことがある方は、金融機関の変更手続きが先に必要です。まずは現行のNISA口座を持っている金融機関に連絡をして、変更に必要な書面を送ってもらいます。その後、その書面を使って、NISA口座をこれから利用したい金融機関で口座開設の手続きをします。複数の金融機関での手続きが必要で、時間もかかります。金融機関ごとに手続きの違いがある場合もあるので、あらかじめサイトやコールセンター等で進め方を確認しておきましょう」(佐藤さん)
教えてくれた人
佐藤彰(さとうあきら)さん
佐藤彰コーチングFP事務所代表。
ファイナンシャルプランナー。証券会社の人材育成部門を経て独立。金融商品や保険を販売しない独立系FPとして活動。FP以外に米国のコーチ資格を持っており、お金だけでなく、こころにも配慮した対応を大事にしている。個人の方向けの相談・セミナー業務に加え学生向けの金融教育および企業研修にも取り組む。2023年1月に『“こわい”がなくなる投資1年生の教科書――マネトレ投資法で始める資産形成』を出版。
【マネー特集】新・ライフスタイルのお金と暮らし
先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。