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株式投資の手数料と税金はどれくらいかかるの?確定申告は必要?仕組みをわかりやすくFPが解説

更新日:2021/07/11

株式投資を始める前に知っておきたいのが、売買手数料と税金の支払い方法について。証券会社の口座開設前に知識があると、自分の取引にあった証券口座を選びやすくなるそう。手数料と税金の仕組みや支払い方法について、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんにわかりやすく解説してもらいました。

株の購入時と売却時にかかる「売買手数料」

株の購入時と売却時にかかる「売買手数料」

売買手数料は、株の購入時と売却時にかかる手数料のこと。企業から直接株を購入するのではなく、証券会社を通じて購入することになるため、証券会社に手数料を支払う必要があるというわけ。
証券会社に口座を開いたら、証券口座に株の購入代金と売買手数料以上の金額を入金すると、口座残高の範囲内で買い注文ができるようになるそう。

「株は通常、100株や1000株などのセット売りが基本で、銘柄ごとに売買の最小単位が決まっています。この最小単位のことを『単元株数』といいます。例えば、欲しい株の株価が2000円で、100株単位で売買が可能な場合、『2000円×100株+売買手数料』を支払うことになります」(氏家さん)

支払いにあたって注意しておくことはある?
「株価は常に変動します。購入したい株が見つかったら、余裕を持って少し多めに証券口座に入金しておきましょう」と氏家さん。

売買手数料には「約定ごと」と「定額制」の2タイプがある

売買手数料には「約定ごと」と「定額制」の2タイプがある

売買手数料を安くする方法はあるの?
「証券会社にはネット証券と店舗型の証券会社がありますが、株の売買手数料は、個人がネット上で取引を完結させるネット証券の方が低い傾向があります」と氏家さん。

では、ネット証券はどのように選べばいいの?
「多くのネット証券では、『約定ごと』と『定額制』の2種類の売買手数料プランを用意しています。
約定ごととは、取引のたびにその売買代金に応じた手数料を支払う方法で、株の取引回数が少ない人に向いています。定額制は、1日の株取引の合計額で手数料が決まる方法で、デイトレーダーのように1日に何度も株の取り引きをする人に向いています。

約定ごとの売買手数料は、10万円未満、50万円未満、100万円未満、300万円未満というように、いくつかの段階に設定されています。例えば、これから20万円程度で株の取り引きを始めたいという人は、約定ごとのプランから、50万円未満の売買手数料が低めに設定されている証券会社を選ぶといいでしょう」(氏家さん)

「源泉徴収ありの特定口座」を選ぶと納税の手間いらず

「源泉徴収ありの特定口座」を選ぶと納税の手間いらず

株式投資には、ほかにどんなお金がかかるの?
「株式投資で得られる利益には、配当金と売却益があり、どちらも利益に対して20.315%の税金がかかります。

配当金を出している企業の株主に対しては、年に1~2回、株主総会で決まった金額・回数の配当金が口座に振り込まれますが、先に税金が差し引かれているため、特に手続きは要りません」と氏家さん。

では売却益はどのような手続きが必要?
「売却益に対する課税方法は、証券口座開設時にどの口座を選ぶかで決まります。『源泉徴収ありの特定口座』を選んでおくと、売却益が出ても税金が差し引かれるため、確定申告がいらず手間がかかりません。

ほかにも『源泉徴収なしの特定口座』『一般口座』がありますが、その年初めて取引する前であれば、年に1回まで口座を変えることが可能です。取引が増えたり、株で損失が出て他の利益と相殺したくなったりしたら、必要に応じて口座の種類を見直してもいいでしょう」(氏家さん)

教えてくれた人

氏家祥美(うじいえよしみ)さん

ハートマネー代表。
ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。家計の見直し相談や講演活動を通じて、お金の基礎知識を伝えている。お金だけじゃない『幸福度の高い家計づくり』を総合的にサポートしている。zoomなどを使ったオンラインでの家計相談も受付中。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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※記事は2021年7月11日(日)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります