【FP監修】そもそも株式投資って?初心者向けにわかりやすく解説
ひとつの企業の株にまとめた資金を投じる株式投資。投資信託よりもリスクが高いと言われている。初心者が投資をするときの注意点から、従業員持株制度やNISA口座の活用法まで、ファイナンシャルプランナーがわかりやすく解説。
更新日:2021/07/11
そもそも株式投資ってどんな投資?
リスクは高いが、配当金や株主優待などのメリットも
株式は、ひとつの企業の株にまとめた資金を投じるため、投資先の企業の業績や関連ニュースなどによって株価が急に上がることもあれば、急に下がることもある。そのため、投資信託よりもリスクが高く、難易度の高い投資といえる。その代わり、株式は長期で保有すれば、定期的に配当金や株主優待が得られるし、株価が上がったときに売却できれば売却益が得られる。
リスクがより高い分、株価の値動きを予測しながら売買を楽しめる人には面白みが感じられるのが株式という投資なんだとか。
株式投資の手数料と税金はどれくらいかかるの?
まず、売買手数料は、株の購入時と売却時にかかる手数料のこと。企業から直接株を購入するのではなく、証券会社を通じて購入することになるため、証券会社に手数料を支払う必要がある。
そして株式投資で得られる利益である配当金と売却益には、どちらも利益に対して20.315%の税金がかかる。売却益に対する課税方法は、証券口座開設時にどの口座を選ぶかで決まり、「源泉徴収ありの特定口座」を選んでおくと、売却益が出ても税金が差し引かれるため、確定申告がいらず手間がかからない。
株初心者必見!景気や株価の判断の仕方や先輩投資家のインタビュー
金利、為替、外国の経済動向などは株価の値動きを判断するヒントに
一般的に株価は、景気に先行して動く傾向にあり、景気の先行指数と言われている。なかでも金利、為替、外国(アメリカ、中国)の経済動向などが影響して、株価が動くことが多いそう。
GDP世界1位のアメリカや2位の中国が好景気だと、日本も好景気になりやすく、その反対もまた同様に。そのため、アメリカや中国の金利や為替に関する政策や政治や経済の動向は、日本の経済や株価にも影響する。
つい最近までアメリカの大統領だったトランプ氏の気まぐれな発言で世界中の人々が右往左往していたのは、まさにその一例。
会社でコツコツと働きながら投資が趣味な人にインタビュー
40代半ばにして5000万円相当の資産を築いているN子さん。最初は、投資信託など堅実なものからスタートして、その中身をチェックしながら、伸びていそうな会社の株を直接購入しはじめたそう。知人の株トレーダーが開催する勉強会に参加したり、社内にいるマネーの達人のアドバイスを受けたりしながら投資しているうちに、どんどん面白くなってきたんだとか。
優待券がもらえる、調味料がもらえるといった、株主優待もチェックして楽しみながら投資しているというN子さん。応援のつもりで買った株の企業が、そのあと急成長してとても儲かったなんてことも。
覚えておきたいお得な制度
従業員持株制度とは?基本を解説
従業員持株制度とは、毎月の給与から一定額を天引きして、勤務先企業の株式(自社株)を積立購入する制度のこと。従業員持株会を利用するメリットのひとつに、会社から付与される奨励金がある。多くの会社では、給与天引きする自社株の購入代金に対して、5~10%程度の奨励金を出している。仮に10%の場合、例えば毎月1万円を自社株に拠出すると、会社から毎月1000円分が上乗せされて、11000円分の株式を積立できることに。
会社の業績が下がった時に給与と資産が同時に減ってしまうリスクもあるから、大きな金額を投じすぎないように気を付けて。
NISA口座内での投資なら利益が非課税に
NISA(ニーサ)とは、日本語では少額投資非課税制度のこと。1年間で投資できる上限額の範囲内で投資する場合、そこから得た運用益が非課税になるメリットがある。
一般NISAの場合、拠出限度額は年間120万円×5年間。5年間継続して満額拠出したとすると、最大600万円に。投資対象は、つみたてNISAよりも幅広く、投資信託以外にも個別株やETF(上場投資信託)への投資が認められている。口座内での投資から得た配当金や売却益が非課税扱いに。
マネーの専門家に聞きました!株式投資に関するQ&A
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