値上げラッシュを受けて、2023年はどう資産を作る?
今年の私たちを取り巻くお金事情はどうなりそう?
「日用品を中心に2022年はさまざまなものが値上がりし、今年もその傾向は続いていくことが予想されています。また、少子高齢化の進展や社会保障費用の増大を受けて、これからさらに税増が実施される可能性もあります。節約ももちろん大事なのですが、それだけでは限界があるため、収入アップも意識するとよいでしょう。ただ、仕事でお給料を上げるのも大変ですので、資産運用に取り組んで資産を作っていくのがおすすめです」と、佐藤さん。
投資は難しくて怖いという印象もあるけれど、どうやって始めたらいい?
「特に投資の初心者の方が投資を始めるときのポイントは、いきなりがんばって資産を増やそうとしないことです。お金以外の新年の目標でも、最初からがんばらないといけない計画を立ててしまって、実際に続けられないなんて話はよくありますよね。これと似ています。具体的には、投資でお金を増やす前に『投資の練習』をして、投資に慣れることが大事です。今回紹介する『マネトレ投資法』もおすすめです」(佐藤さん)
これから投資を始める人におすすめの「マネトレ投資法」とは?
「マネトレ投資法とは、『練習の投資』⇒『資産形成の投資』⇒『楽しむ投資』というように、ご自身のレベルに合わせてステップアップで投資を進めていく投資法です。本やネットで勉強して投資を始めようにも、投資をしてどれくらい損をするかわからなければ、始めること自体怖くなってしまう方もいらっしゃいますよね。
だからこそ投資の体験学習を通じて、お金のリテラシーを上げる投資(練習の投資)を実践して、慣れてきたらお金を増やすための投資(資産形成の投資)を実践してみようというのがマネトレ投資法です。お金のリテラシーが上がると、資産運用ももちろん上達しますし、日常生活でのお金のやりくりも上手になるなど、お金の使い方全般にもプラスの効果が期待できるので、おすすめです」(佐藤さん)
具体的にどうやって投資の練習をするの?
「練習方法は、少額投資、ポイント投資、ヴァーチャルな投資体験などが挙げられます。あくまで、練習が目的なので、損を出すことには問題ありませんし、損をしたとしても、ほんの小さい額で済むような投資です。
購入する金融商品も、利益を出すための投資ではなく投資に慣れることが目的の投資なので、自分の知っている会社の株や何となく気になるものを買うということでもOKです。そして、買ったら、その後の値動きをチェックします」(佐藤さん)
最後の「楽しむ投資」はどういうもの?
「『資産形成の投資』は失敗する可能性が低い手堅い投資なのですが、やり方が決まっている分、自分の好きなように投資ができず、ある意味で“つまらない”投資です。そう感じる人が、資産形成の投資で手堅く資産を作りつつ、楽しいと思える投資も合わせて実践する投資法です。
この点、なにに“楽しい”と感じるかは人によって違いますよね。だからこそ、自分の場合、投資のどんなところに“楽しい”と感じるかを考えてみるとよいでしょう。『楽しむ投資』は、何に楽しいを思えるかで自分に合った投資ができる“タイプ別の投資法”でもあります。
例えば、積極的に値上がりを期待できる投資をしたい人は『ワクワク投資』、“推し”の商品やサービスを提供している企業に投資したい人は『推しの投資』、SDGsに関心があるという方は『社会貢献の投資』、今の流行に投資をしたい人は『トレンド投資』という要領です」(佐藤さん)
新しく始まった2023年、投資を始めることを考えている人は投資に慣れることから始めてみては?
佐藤さんの最新著書を3名様にプレゼント!
今回紹介した「マネトレ投資」について、より詳細に解説した書籍が好評発売中。一人ひとりに合わせたさまざまな方法で具体的な投資の練習方法を書籍で解説。また、上記で紹介した“タイプ別の投資法”で自分がどのタイプに当てはまるかの診断も。こちらの発売を記念して、オズモール読者3名様にプレゼント。
応募締切:2023年1月22日(日)23:59
教えてくれた人
佐藤彰(さとうあきら)さん
佐藤彰コーチングFP事務所代表。
ファイナンシャルプランナー。証券会社の人材育成部門を経て独立。金融商品や保険を販売しない独立系FPとして活動。FP以外に米国のコーチ資格を持っており、お金だけでなく、こころにも配慮した対応を大事にしている。個人の方向けの相談業務に加え企業研修にも取り組む。2023年1月に『“こわい”がなくなる投資1年生の教科書――マネトレ投資法で始める資産形成』を出版。
【マネー特集】新・ライフスタイルのお金と暮らし
先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。