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他人事ではない!怪しい儲け話にだまされないためにはどうすればいい?

更新日:2022/09/04

昔からいろいろと耳にする怪しい儲け話によるトラブル。最近は特にネット経由でのさまざまな手口もあるよう。コロナ給付金詐欺や芸能人の投資被害など、お金のトラブルから身を守る大切さを感じることの多い今、怪しい儲け話の特徴と被害に遭わないための注意点を、ファイナンシャルプランナーの佐藤彰さんが解説。

SNS経由の怪しい儲け話に注意!

SNS経由の怪しい儲け話に注意!

「ここ数年、SNSなどのネット経由による手口が増えています。消費者庁の令和4年度消費者白書によると、SNS関連の消費生活相談件数が2019年は約25000件、2020年は約4万件、2021年は約5万件とこの3年間で大幅に増加しています。
これは怪しい儲け話以外も含めた相談件数ですが、消費者庁自身、怪しい儲け話に関する注意喚起をしているため、こういったトラブルも増えていると考えることができます」と、佐藤さん。

具体的にはどんな怪しい儲け話が多いの?

「投資に関するトラブルが多いです。投資の高額な情報商材の購入を勧める、マルチ取引は昔からありますが、最近は暗号資産への投資を勧めるトラブルが特に増えています。SNS等でダイレクトに勧誘を受けるケースもあれば、投資の勉強会への参加を呼びかけ、そこで勧誘するという方法も多いです。
また、マッチングアプリなど恋愛や結婚を目的としたツールを利用して異性に近づき、こういった勧誘をする手口も問題になっています。

なお、つい最近コロナ給付金の詐欺が大きなニュースになりましたが、これはSNSを通じて若者中心に呼びかけて広がった怪しい儲け話から被害が拡大した事例です。この事例は、儲かってはいるのですが、それが違法なお金であった点が問題です。利益になるかどうかだけでなく、手法に問題ないかも注意が必要です」(佐藤さん)

怪しい儲け話を持ち掛けてくる人、引っかかる人の特徴は?

怪しい儲け話を持ち掛けてくる人、引っかかる人の特徴は?

「比較的、派手な服装をしていたり、ブランドもので身を固めていたり、悪趣味と思われるような服装をしている場合が多いです。SNSでの勧誘の場合は、高級ホテルでの滞在やリゾート地でバカンスをしている姿の写真を投稿し、お金を贅沢に使った生活をアピールする投稿をしているケースが目立ちます。

話の内容面で見ると『簡単に儲かる』という趣旨の内容が多く、リスクやかかる費用などを十分に説明しないところが特徴的です。また、相手のあせる気持ちを利用して早く契約を求めること、最初の契約で大金を請求するところも比較的共通しています」(佐藤さん)

逆に、怪しい儲け話に乗ってしまう人の特徴はある?

「お金がなくて焦っている方、目先の利益だけを見て後先を考えない方、お金のリテラシーが十分ではない方、友人知人の言っていることを過度に信じてしまう傾向のある方などは、特に注意した方がいいでしょう。

最後の友人知人の言っていることを信じることは、一見素晴らしいことですが、怪しい儲け話の中にはマルチ商法経由のものもあり、友情をお金に変えることを悪用したビジネスも多数あります。ですので、話を持ち掛けられたときは冷静なることが大切です。

お金のリテラシーという面では、ネットの情報の取捨選択には注意が必要です。リアルで話を聞いたら怪しいと思う話でも、ネット経由では冷静な判断ができず、ついこういった儲け話に乗ってしまうケースも少なくありません」(佐藤さん)

都合のいい話は信じない、また被害に遭ったら最寄りの相談窓口に連絡を

都合のいい話は信じない、また被害に遭ったら最寄りの相談窓口に連絡を

怪しい儲け話に引っかからないようにするためにはどうしたらいい?

「利益が出る方法をあえて他人に教えること自体が不自然ですよね。また、投資の世界でリスクが低いのにリターンが大きいという商品は存在しません。“都合のいい”話を聞いたら疑う姿勢が大事です。具体的には、即断しない、ネットなどでどういう内容のものか調べる、困ったら誰かに相談してみることなどが挙げられます。

万が一、そういう話に乗ってしまった場合でも、すぐにあきらめずに最寄りの消費生活相談窓口に相談してみましょう。<消費者ホットライン>188番に電話をすれば、土日も含めて対応可能な窓口を案内してくれます。

また、お子さんがいらっしゃる方であれば、意識的にお金との向き合い方についてお子さんに教えることも大事ですし、子どものスマホにフィルタリングやペアレンタルコントロールのアプリをインストールするのもひとつの方法です」(佐藤さん)


そもそも、そんなに簡単に儲かる話なんてない、と考えるのが当たり前。いつ自分にもお誘いが来るかわからない中、そんな話が来たら冷静かつ客観的に考えてみて。

教えてくれた人

佐藤彰(さとうあきら)さん

佐藤彰コーチングFP事務所代表。
ファイナンシャルプランナー。金融機関からの独立を経て情報提供する必要性を実感し、現在は金融商品や保険を販売しない独立系のFPとして活動している。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2022年9月4日(日)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります