投資未経験でも関心を持っている読者は約半数
オズモール読者に、投資用口座を持っているかを聞いてみたところ、持っているのは約30%と少数派。しかし、現在投資をしていない読者に、これから投資を始めたいか聞いてみたところ、タイミングを見計らって始めたいとの回答が約50%という結果に。現在投資をしていない読者も含めて投資への関心は高いよう。
佐藤さんによると「資産運用はかつて『お金持ちがするもの』というイメージがありました。しかし最近はその傾向が薄れ『誰でもできるもの』という感覚を持つ方が増えています」とのこと。
誰でもできるという感覚を持つ人が増えた理由は?
「インターネットを中心に投資に関する情報に触れやすくなったことや、国や金融機関が投資を始めやすい制度や商品を作るなどの工夫をして、以前より投資を身近に感じやすくなったことが挙げられます」(佐藤さん)
投資をおすすめする3つの理由とは
それではそもそもなぜ投資をしたほうがよいの?
「投資をした方がよい理由にはさまざまなものがありますが、代表的なものを3つ紹介します」と佐藤さん。
●お金が増える
「まずはなんといっても、お金が増えることです。もちろん、投資は元本保証ではありませんが、セオリーに従って時間をかけて継続していけば、少しずつ増えていく可能性が高いと言えます」(佐藤さん)
国も年金資金の一部を投資に回し、少しずつ資金を増やしていっているそう。
●お金の教養が身につく
「もうひとつは、お金の教養が身につくことです。投資を始めると、資産が増えていくかどうか気にするようになります。その過程で社会の動きや経済ニュースに敏感になりますし、投資をしていく上で必要な知識を身につけようという意識も働きやすくなります」と佐藤さん。
そうやって身につけたお金の教養は、自分の財産になるはず。
●社会貢献になる
「さらに投資は社会の役にも立ちます。投資対象でいちばんポピュラーなのは株式ですが、株式を発行して資金を得るには、証券取引所の厳しい審査をパスする必要があります。その会社には、利益に加え社会貢献も求められます」と佐藤さん。
そういった企業に投資をするということは、社会貢献にもつながるというわけ。
投資は無理のない方法でまずは練習から始めよう
投資を始めたほうがよい理由はわかったけれど、ではどうやって投資を始めたらいいの?
「投資初心者の方は、まず少額の無理のない金額から投資をスタートしてみるのがおすすめです。
投資というと、まとまった大きな金額を一度に出して金融商品を買うものと感じる方もいるかもしれません。しかし実際には100円から始められる投資信託などもあるくらいで、無理のない金額から始められる方法が今はたくさんあります。まずはお金を増やすより投資の練習をする感覚で、小額からスタートしようと思えば、実際に行動に移しやすいです」と佐藤さん。
それでもお金が減るのが怖いと感じる人はどうすればいい?
「小額でもお金が減るのに抵抗を感じる方であれば、お買い物をするとついてくる各種ポイントを投資に利用する『ポイント投資』もおすすめです。また、スマホで株式投資のシミュレーションアプリなどをダウンロードし、ゲームのように仮想のお金で取引の練習をしてみることもできます。
投資は実際に始めてみないとわからないことも多いです。まずは勉強だと思って、気軽に無理なく投資できる金額から始めてみましょう」(佐藤さん)
教えてくれた人
佐藤彰(さとうあきら)さん
佐藤彰コーチングFP事務所代表。
ファイナンシャルプランナー。金融機関からの独立を経て情報提供する必要性を実感し、現在は金融商品や保険を販売しない独立系のFPとして活動している。
OZmall公式Instagramでも連載中!
わからないことだらけの「お金」のハナシ。これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を、Instagramでも連載していきます。ぜひフォローしてください。
【マネー特集】働く女性のお金のハナシ
先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。
アンケート:2020/7/11~7/28 オズモール調べ N=2003