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【ライフスタイルに合わせた新しい働き方】3人の子育てをしながら副業もしている人

更新日:2021/01/05

世の中の常識がどんどん変わる中、副業OKな企業が増えてきたり、ステイホームしながら働いたり。自分のライフスタイルに合わせて収入を得る人が少しずつ増加中。そこで、実際にひとつの仕事や会社に縛られずに働いている人にインタビュー。今回ご紹介するのは、クラウドサービスなどを展開するサイボウズ株式会社で働くかたわら、自身の経験を副業に活かす林田恵美さん。子育てと2つの仕事を両立させる秘訣とは?

転職して見つけた、自分らしい働き方

転職して見つけた、自分らしい働き方

―― サイボウズは、副業(複業)OKを社内外に広報していることで知られていますが、林田さんのお仕事内容について教えてください。

「私がいる『事業戦略室』では、中長期的な視点で戦略を練ったり、いろいろな部署と連携を図りながらプロジェクトを進めています。ずっと大阪在住で、東京オフィスの人とリモートでやりとりすることが多いので、今はほとんど在宅で仕事をしているんですよ」

―― リモートでのやりとりが中心だったら、自宅でも仕事できますね。

「ええ。私は3人の息子を育てていて、上の子がもうすぐ7歳、3人目がまだ生後8カ月なので、在宅でできるのはとてもありがたいですね」

―― 3人のママなんですね! もうひとつのお仕事についても教えていただけますか?

「ざっくり言ってしまうと、キャリアプランや人生の転機で悩んでいる女性に、自分自身の体験談をお話するという、メンターやカウンセリングに近い仕事です。私は、前職は大手食品企業の営業職という、今とは全く違う仕事をしていました。そうしたキャリアチェンジの話だったり、仕事をしながら出産、子育てすることについて話してほしいというご依頼をよくいただきます」

―― 頻度はどれくらいですか?

「今は子どもが小さいので、月に1~3回程度でしょうか。週に何日間と決めているわけではなく、依頼があったらやるという感じですね」

結婚、出産、転職・・・自分も悩んだからこそ、助けになりたい

―― 子育てしながら、自分のペースに合わせて2つのお仕事をされているんですね。ちなみに、何をきっかけに副業を始めたのでしょう?

「社内に副業をしている人が多いので、私も何かやりたいと思ってはいました。そんなときに参加したイベントで出会った方に、『あなたの経験はきっと誰かの役に立つからやってみたら』とすすめていただきました。私自身、前職のときにこのままでいいのかなと5、6年間モヤモヤしていたんですが、周囲に相談できる女性がいなかったんですね。同じように悩んでいる方がいるなら、少しでも力になれたらいいなと思ったのがきっかけです」

―― 実際に始めてみて、いかがでしたか?

「転職に関する相談だけでなく、これから結婚、出産したいけれど、仕事と両立できるかな?とか、就職活動をするにあたって、どんな企業を選べばいいんだろう?など、いろいろな悩みを抱えている方に出会いました。実際に転職したり、一歩踏み出した方もたくさんいますよ。私に相談してくれるほとんどの方は、誰かに背中を押してほしいんだと思います」

―― 失礼ですが、報酬は?

「その都度お支払いいただくスタイルです。といっても現金だけでなく、Amazonやコーヒーショップのチケットでいただくこともありますよ(笑)。お金を稼ぐためというよりは、自分がやりたいことをするということが優先になっています

モヤモヤしていることは、声に出してアウトプットを

モヤモヤしていることは、声に出してアウトプットを

―― ワークライフバランスで工夫していることはありますか?

「土日はなるべく仕事を入れず、家族と過ごす、ということくらいでしょうか。今は子どもが小さいこともあって、副業の時間を少なくしているので、それほど苦労していません」

―― 将来的には、副業の範囲を広げたいと思われますか?

「そうですね。私はしっかり働きたいタイプなので、子育てがひと段落したら、もう少し生活に関わるような、自分が持っているものを活かした仕事ができたらいいな・・・と、漠然とですが、考えはじめたところです」

―― 最後に、オズモール読者にメッセージをお願いします。

「仕事や結婚、出産のことなどで先が見通せなくて、モヤモヤすることもあると思います。そんな時、モヤモヤを自分の中で整理する前に、だれかに話してみると自然と整理していけるので、まず声に出してみるといいかもしれません。友達や、私のような第三者でもいいと思います。
私は、転職する際に決めた『ここまでは頑張りたい』という目標を達成した後で、外部のイベントに参加するようになり、副業をはじめるきっかけにもなりました。結婚も、出産も、転職も、全員に同じ正解があるわけではないので、後悔しないように自分なりの段階を踏みながら動き出すことをおすすめします」

取材協力/サイボウズ
※林田さんに相談してみたいという方は、Facebook:小野澤恵美(megumi hayashida)またはTwitter:meg/林田恵美@cybozuから直接ご連絡を

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WRITING/MINORI KASAI

※記事は2021年1月5日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります