オズモール読者のマイナンバーカードの使い方は?
2020年3月にオズモール読者に行ったアンケート調査では、読者の4人に1人がマイナンバーカードを取得。このときに聞いた使用目的の上位5つがこちら。
「いちばん多いのが『写真付きの本人確認書類として』というもの。5月25日から個人番号の通知カードが廃止されていることもあり、この用途では今後ますます必要性が高まるでしょう。
3位の『コンビニなどで各種証明書を入手』も知っておくと便利です。全国にあるコンビニのマルチコピー機で、住民票の写しや印鑑登録証明書、戸籍証明書などが取得できるので、いつでもどこからでも証明書が取得しやすくなります。
4位の『e-taxによる確定申告の手続き』は、ふるさと納税や医療費控除など、会社の年末調整以外の税の申告で、税の払い戻しを受けたいときに便利です。マイナンバーカードとICカードリーダーを使えば、パソコンからオンライン上で税の申告が完了します」(氏家さん)
マイナポータルへの登録で行政手続きが簡単に
ほかにマイナンバーカードを持っていると便利なことはある?
「政府が運営するオンラインサービスである『マイナポータル』にマイナンバー情報を登録すれば、オンライン上で行政手続きの申請ができ、行政からのお知らせを受け取ることもできます。
最初に、ICカードリーダーか対応機種のスマートフォンを使って、自分のマイナンバーカード情報を読み込み、アカウントを作成しましょう。オンライン上で自分の社会保険情報にアクセスできるようになります」と氏家さん。
自分の社会保険情報とはどういうもの?
「具体的には、児童手当の現況届や、認可保育園の入所申請などが行えるようになります。ほかにも、年金や税金、健康や医療、介護など、行政が保有している自分に関する情報をオンライン上で確認できるようになります」(氏家さん)
2021年3月からは健康保険証としても使用可能に
マイナンバーカードが健康保険証になるというニュースがあったけれど、それはどういう仕組みなの?
「先ほどお話ししたマイナポータルから『健康保険証の利用者登録』を申し込むと、2021年3月からマイナンバーカードを健康保険証代わりに使えるようになります。すると、『医療費情報』や『お薬情報』、『特定健診情報』などをネットで閲覧、活用しやすくなります」と氏家さん。
「現在、政府では『デジタル庁』の創設に向けて準備を始めていることもあり、今後ますます各省庁を横断したデータの活用が進んでいくと思われます。コロナ禍では、給付金の支払いなどに時間がかかり大きな問題となりましたが、今後そうした部分にもマイナンバーカードが活用されていくでしょう」(氏家さん)
教えてくれた人
氏家祥美(うじいえよしみ)さん
ハートマネー代表。
ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。家計の見直し相談や講演活動を通じて、お金の基礎知識を伝えている。お金だけじゃない『幸福度の高い家計づくり』を総合的にサポートしている。zoomなどを使ったオンラインでの家計相談も受付中。
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