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【離婚にまつわる3つのお金とは?】離婚にかかるお金についてわかりやすくFPが解説

更新日:2020/03/20

「離婚」の文字が頭をよぎるようになったら、考えておきたいのが離婚後の生活設計について。離婚にまつわる3つの代表的なお金「慰謝料」「財産分与」「養育費」について、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに解説していただきました。

「慰謝料」は支払われても数百万円程度

「慰謝料」は支払われても数百万円程度

芸能人の離婚などで、よく耳にする慰謝料とはどういうお金なの?
「慰謝料は、相手に与えた精神的・肉体的苦痛などに対して、償いのために支払うお金です。
一般の人の離婚では慰謝料が支払われることはそれほど多くなく、海外セレブの離婚で話題になる何億円といった額のお金が動くことはほぼありません。浮気などが原因で一方が悪いと認められた場合でも、支払われて数百万円程度というところでしょうか。ただし、不倫・浮気の場合、パートナーだけではなく、不倫相手にも慰謝料を請求できることがあります」(氏家さん)

多くの離婚で重要となる「財産分与」

多くの離婚で重要となる「財産分与」

では大きな問題となりそうなお金は?
「多くの離婚で重要となるのが財産分与です。財産分与では、婚姻期間中に2人で築いた財産をどのように分けるかを決めていきます。結婚前にそれぞれが築いた預貯金や、結婚後でも親から相続した財産は対象外となります」と氏家さん。

結婚後の預貯金はどのように分けることになるの?
「家事や子育てなどに専念するため、夫婦の片方が専業主婦(夫)をしていた場合もあるでしょう。この場合も、資産がどちらの名義であるかにかかわらず、婚姻期間中に築いた財産は2人で築いたものとして、平等に分けることになります。ただし、個別の事情を考慮するため、必ずしも50%ずつ分けると決まっているわけではありません。

また預貯金だけでなく、マイホームなども財産分与の対象になります。マイホームを売る場合には、売却代金からローンを返済し、利益が出たら他の預貯金とあわせて財産分与します。また、売却せずにどちらか一方がマイホームに残る場合には、住まいの現在価値と預貯金など他の財産をあわせて計算し、双方が不公平にならないように分けることになります」(氏家さん)

子供がいる場合、養育費の相場を調べておこう

子供がいる場合、養育費の相場を調べておこう

子供がいる場合はどのようなことに注意すればいい?
「親が離婚しても、子どもを育てる責任は2人にあります。そこで、子どもがいる場合には、離婚時に親権者と養育費を決めることになります」(氏家さん)

養育費の目安はどれくらい?
「養育費の目安としては、養育費の相場が掲載された『養育費・婚姻費用算定表』が参考になります。子どもの人数や年齢と、夫婦それぞれの年収から、養育費の相場を調べることができる表で、裁判所のホームページにも掲載されています。

養育費に関しては、離婚時には合意したにもかかわらず、後になって支払いが滞るケースもあります。朝廷や裁判を経ずに、2人の話し合いで協議離婚をした場合には、2人で決めた養育費を公正証書として残しておきましょう」と氏家さん。

教えてくれた人

氏家祥美(うじいえよしみ)さん

ハートマネー代表。
ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。家計の見直し相談や講演活動を通じて、お金の基礎知識を伝えている。お金だけじゃない『幸福度の高い家計づくり』を総合的にサポートしている。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2020年3月20日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります