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【おひとりさま向けマネー講座】一生独身の場合、マンションは購入した方がいい?それとも賃貸?ライフステージ別のお金のハナシ

更新日:2020/01/07

「一生独身かも」と思っている人が気になるお金のことで、よく聞くのがマンションを購入すべきかどうかということ。そこで、おひとりさまのマンション購入について、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんに聞いてみました。

考えなければいけないチェックリスト

一生住むか、人に貸すかを考えてみる

ある程度の年齢になってくると、このまま賃貸でいいのか、いっそ購入した方がいいのではないかと迷う人も少なくないはず。そこで、おひとりさまのマンション購入について、考慮すべきことをファイナンシャルプランナーの西山さんに伺った。

「マンションを買った場合、『もし住まなくなったら貸せばいいか』と思っていても、借り手がつかないケースもよくあります。その間もローンの返済は待ってくれませんから、生活費が足りなくなってしまうことも・・・。貸す可能性がある場合は、借り手がつきやすいかどうかということも考えて、無理のないローン返済額で検討しましょう。借り手が付くまでは、ローンを支払い続けなければいけないことも忘れずに。

また、今後転勤や学び直し、留学、介護などで実家に帰るなどの可能性もあり、同じ場所に一生住むとは限りません。たとえば、いつか実家に住む人がいなくなった場合、そちらに引っ越す可能性があれば、ずっと賃貸にしておくという考え方もあります。兄弟姉妹がいる場合は、他の人が将来的に実家に住むこともありえますので、お正月やお盆など、家族が集まったときに話し合っておくことをおすすめします。マンションを買うと、30年ほどのローン返済が続くことになるので、いろいろなケースを想定したうえで考えましょう」(西山さん)

マンション買う前に、さまざまなお金をチェックしよう

どれくらいの価格なら買えるか計算してみる

今の家賃とローン返済の金額が同じくらいなら、買った方がお得では?と考える人もいますが、気を付けた方がいい点について伺ったところ、
「注意点がいくつかあります。マンションを購入する場合は、頭金(今はフルローンでも買えるけれど、マンション価格の2割ほどの頭金は用意したい)などの初期費用の他、購入後は管理費、修繕積立費、固定資産税などがかかります。賃貸の場合は、月々の家賃がどうしても苦しくなったら引っ越しするという手もありますが、購入した場合は臨機応変に変えることが難しいもの。長い目で考えて、ずっと払い続けられるかどうかを考えてみましょう」と西山さん。

金額について、目安はある?
「基本的には、1カ月あたりの住居費は手取り月収の3割以下におさえたいところ。マンション購入後に毎月支払う費用について計算して、3割以下になるかどうかもチェックを。ただし、住居費がどうしても高い地域もあって、手取り3割以下にするために住居費を下げるとセキュリティが不安になる場合も。その場合は無理をして下げずに、自分の他の出費を抑えることもおすすめします」(西山さん)

勤務先の福利厚生や実家についても確認

勤務先の福利厚生や実家についても確認

他にも、マンション購入を検討しているときに、考慮すべきことは?
「勤務先の福利厚生制度で、家賃補助があれば、それを利用しない手はありません。また、逆に買う場合に補助が出る場合もあるので、福利厚生制度をしっかり確認しておきましょう」(西山さん)

ローン返済などのお金のことを考えると、不安で賃貸のままでもいいのでは?と思う人も多いはず。では、おひとりさまにとって、賃貸を続けることよりも購入することのメリットは?
「好みの家に長く住めることや、ペット可の物件が比較的多いことが嬉しい点ですね。また、ローンが完済すれば、老後の住居費があまりかからない安心感は大きいです。ご実家との関係や今後の勤務地の見通しがある程度たっていて、住みたい街が決まっている場合は、購入を検討するのもありです。毎月家賃を支払うよりも、自分の資産になります。ただし、人によって収入や生活費、今後のライフプランは大きく異なります。自分の人生を長い目で考えたうえで選びましょう」(西山さん)

教えてくれた人

西山美紀さん

出版社で編集・マーケティングを経験後、独立してファイナンシャルプランナーの資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、うるおいのある毎日になるためのお金の貯め方・使い方について女性誌やWEB等で発信中。著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。男女の子を持つ二児の母。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2020年1月7日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります