大きな変化を感じる今こそ、自分自身とじっくり向き合って、日常を少し変えてみませんか? 今回は、今から始められる、自分にも地球にもやさしいサステナブルな買い物や選択の方法をご紹介。脱プラスチック、紙パッケージ、フェアトレードや植物由来のアイテム。どれも手軽に生活に取り入れられるものばかりなので、さっそく実践してみよう。
紙パッケージの商品を購入する
コンビニなどで買い物し、プラスチック容器が多くでて後ろめたい気持ちになったことはない? レジ袋の有料化により、ようやく世間でも注目されるようになったプラスチック問題だけど、実はだいぶ前から世界規模で騒がれてきた環境問題のひとつ。安価で便利なことからレジ袋やペットボトルなどに多用され、その一部が海に流出して海洋生物への影響が深刻化しているのだそう。このままだと、2050年には海のプラスチックごみが魚の量を上回るという予測も・・・・!
環境汚染が進む中で、プラスチック容器の代用品として注目されているのが紙パッケージ。企業も頑張っていて、スーパーやドラッグストアをのぞくと、食料品から、コスメ、日用品に至るまで、いろんなものの梱包材がリサイクル・リユースしやすい紙パッケージに変わってきていることに気づくはず。わたしたちの購買行動ひとつひとつがそれを支持していることに繋がるから、まずはお店で紙パッケージの商品を選ぶようにしよう。
プラスチックのストローやカップを避ける
スーパーやドラッグストア以外に、プラスチックを膨大に消費しているところといえばカフェや飲食店。それがここ最近、プラスチック製のストローやカップをやめる店が急増している。いつものカフェでアイスコーヒーを頼んで、「あれ?ストローが紙になってる」と気づいた人もいるはず。
これもプラスチックによる海洋汚染をきっかけに起こった企業による取り組みのひとつ。イートインはもとより、テイクアウトもサステナブルな容器にするなど人と地球にポジティブな取り組みをする企業が後を絶たない。そんな企業の取り組みをわたしたちも応援しよう。プラスチックストローやカップを使っているお店よりも紙カップやプラスチックカトラリーに切り替えたお店を選んだり、マイボトルを持参するのもいい。無駄がなくなってエコだし、コーヒーショップでは値引きしてもらえたりと一石二鳥!(昨今の衛生対策のためサービスを休止しているところもあるので、事前にチェックを)
認証マーク入りの商品を購入する
環境を守るためにわたしたちができる行動として「認証マーク」入りの商品を買うこともひとつ。認証マークとは“この商品が、地球にやさしい生産方式で生産された持続可能な商品ですよ”というのを証明する記号のことで、食品や日用品のパッケージに記されている。
代表的なもので、魚介類などについている豊かな海を守るために海のエコラベル「MSC認証」や、環境に悪影響を与えず地域社会に配慮した養殖物に養殖水産物のエコラベル「ASC認証」、ティッシュペーパーや印刷用紙などについている持続可能な形で生産された木材に与えらる「FSC認証」、持続可能なパームオイルの生産と利用を促進する「RSPO認証」などがある。認証マークがついていない商品と比べてちょっぴり値が張るものも中にはあるけれど、“微力ながら、わたしも応援してます!”という気持ちを込めて、できる範囲で認証マーク入りの商品を選ぶようにしてみて。
フェアトレード商品を購入する
「フェアトレード」という言葉を聞いたことはある? 直訳すると「公平・公正な貿易」で、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することによって、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立をめざす貿易のしくみのこと。
コーヒー、果物、チョコーレートやナッツ、はちみつ、紅茶などの商品によくマークがついていて、見かけたことがある人も多いかも。これらを購入することで、間接的に生産者と生産地域を支えることにつながり、持続可能な形で発展させることがひいては地球の未来に繋がっていくのだそう。輸入食品などをたくさん扱っているお店などにあるので意識してみて。環境にいいからだけじゃなく、純粋に品質に惚れて買い続けたい商品が見つかったら、両者にとって最高にハッピー!
植物由来の商品を選ぼう
近年、ますます深刻になってきている地球温暖化。真夏なんかは40℃を超える地域も出てきて、このままいったら世界はどうなっちゃうの〜と叫びたくなるほど。そこで実行したいのが、商品の原料に「植物由来の成分」が使われているモノを意識して買うこと。CO2の排出を減らすことが世界共通の課題で、そのためには“脱石油”をすることが肝なんだそう。化学繊維や合皮、プラスチックなどを使っている、服だったり、スニーカーだったり、レジ袋、食品ラップ、・・・など、石油が使われているものが身近にいっぱい! 何も買えなくなる・・・と思いきや、最近は、あらゆるジャンルで植物由来の原料を使用した“脱石油”商品が増えてきている。トウモロコシやサトウキビからできた植物由来のプラスチックも登場するなど、技術革新もどんどん進んでいる。買い物では成分表をチェックする癖をつけて、ハッピーな地球の未来のために、できるだけ植物由来の商品を選ぶようにしよう。
そのほかにも、持続可能な社会のために 今わたしたちができることはいっぱい! ぜひ調べて、実践してみて。
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WRITING/KANO NUMATA