自宅の食器でおうちアフタヌーンティーを実現。プロが教える簡単テーブルコーデ術
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自宅の食器でおうちアフタヌーンティーを実現。プロが教える簡単テーブルコーデ術

更新日:2020/06/18

優雅な気分を味わえるアフタヌーンティー。自宅でも素敵なティータイムを楽しみたいと思っても、スタンドがないから自分では難しいと感じる人も多いはず。そこで今回は、身近な食器でできるおしゃれなテーブルコーディネート術を、センスが光るケータリングサービスをしているCRAZY KITCHENのプロデューサー・菊地妙子さんに教えてもらいました。

ココット皿を置いてティースタンド風に

ココット皿やシンプルな器がひと工夫で大変身。おうちの食器で華やかコーデに

アフタヌーンティーといえば、3段スタンドにスイーツや軽食がのっているイメージだけれど、最近は平たいお皿や脚のある器を使ったワンプレートのものや和のお重など、ホテルによってさまざまなスタイルが登場。「専用の器がなくても、身近な食器で十分素敵なコーディネートができますよ」と話すのは、年間100件ものイベントやパーティにおしゃれな料理をケータリングしているCRAZY KITCHENのプロデューサー・菊地妙子さん。

たとえば2枚のお皿の間にココット皿やおちょこを置いて高さを出せば、ティースタンド風に早変わり! 「お皿を重ねるだけでいつもと違う特別なコーディネートになります。陶器のココット皿なら北欧風、ガラスの酒器なら大人っぽく涼やかな印象など、器によって印象がまったく異なるので、その日のテーマに合わせて選ぶのがおすすめです」。

レース紙で粉砂糖やココアパウダーをステンシル

また、シンプルなお皿しか持っていなくても、レース紙で粉砂糖やココアパウダーをステンシルすると華やかに。お皿にレース紙を置き、その上から篩や茶こしを使ってふりかけ、レース紙をそっと外したら完成。「レース紙は柄が細かいものではなく大きなものを使うと、失敗することなくキレイに仕上がります」と菊地さん。濃い色のお皿は粉砂糖、白いお皿はココアパウダーで彩り、スコーンやクッキーを添えよう。

「レース紙やココット皿、酒器は、100円ショップやディスカウントショップで手軽に揃うので、コーディネートを考えてちょっと足りないなというときに便利です」。道具や器が自宅にない場合でも、これなら気軽に用意できそう。

サンドイッチをオリジナルピンチョスで留めて高さを出す

簡単なのにおしゃれ。盛り付けのコツは高低差と大小のバランス

盛り付けのポイントは高さを出すこと。アフタヌーンティーは平たいフードが多いため、サンドイッチをオリジナルピンチョスで留めて高さを出し、メリハリをつけよう。「長さの異なる竹串を用意し、背が高いほうには絵の具を5cmほど塗り、低いほうは3cmくらいにカットしたローズマリーをフラワーテープで留めます。少し手を加えるだけで華やかになりますよ」。竹串は楊枝、絵の具はネイルポリッシュ、フラワーテープはマスキングテープでも代用OK。

また、サンドイッチは四角だけでなく丸型にくり抜いて、小洒落感をプラスしても。「クッキーの型でパンと具材それぞれを抜き、最後に重ねてピンチョスで留めると崩れません」。

もう1つのポイントが“疎密”を作ること。メインとなる大きなお皿のほかに、小さな器をギュッと集めた箇所=疎密を作ると、テーブルをにぎやかに演出できる。「スコーンやパイなど大きなフードは大皿、クッキーやフィナンシェなど小さなお菓子は小さい平皿にのせる。それを守るだけでバランスよく盛り付けできますよ」。クリームやジャムも小さな器に入れて並べて。

小物使いで全体の統一感や季節感を演出

全体の統一感や季節感は小物使いが決め手

ただ柄や色を足してくと、ごちゃついた印象になりがち。そこで、テーマ―カラーがひとつあると全体のコーディネートを考えやすくなるそう。「カップや食器に入っている色からテーマカラーを決めるとまとまりやすくなります。ペーパーナフキンなど小物のカラーを合わせるだけで統一感が出ます」と菊地さん。

アイスティーを入れるワイングラスの脚に、コーディネートに合わせたリボンを結ぶのもおすすめ。「目立ちすぎないようにするのがコツです。今回はガラスに合うよう透明感のあるオーガンジー素材を選びました。極細のリボンを長めに結び、大人っぽくするのもいいですね」。

そのほか、ティーポットやミルクピッチャーを花瓶替わりにお花を活けると、ユーモラスでグッと華やかに。“器の高さと花の高さが1対1に見える”ことを目安に活ければ、難しく考えなくてもバランスもばっちり。大ぶりの季節の花を選んで、四季ならではの彩りをテーブルに取り入れよう。

ひとりアフタヌーンティー

ひとりアフタヌーンティーも。自分のための贅沢時間

友達を招いてのお茶会もいいけれど、ひとりで過ごす休日は自分だけのアフタヌーンティーをどうぞ。「ワンプレートで並べるのではなく、ちょっと手間をかけて小皿を用意し、ひとり用アフタヌーンティーセットを作ると気分が上がりますよ。三角や四角の器を使うとキッチュでかわいらしい印象に、丸いお皿で揃えると優雅な感じになります。好みに合わせてセレクトしてみてくださいね」。

家事や仕事から離れ、自分のためにひと手間かけて楽しむティータイムは、心もお腹も満たされるはず。

名前(ふりがな)

PROFILE

菊地妙子(きくちたえこ)
美術大学を卒業後、新卒にてライフスタイル提案企業に入社。レストラン事業部へ配属となり、東京および富山にて店長業務やメニュー開発、生産地取材などに携わる。その後、都内の飲食店勤務を経て、株式会社CRAZY KITCHENに参画。現在は、プロデューサーとしてイベントやパーティの企画デザイン、ドリンクメニュー開発を行う。「かわいい、おいしい!など、その場を訪れた人のテンションが上がる瞬間に立ち会えることが幸せ」と、会場で話のきっかけになるようなコーディネートや内容を日々考案している。
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PHOTO/YUKO CHIBA WRITING/NOZOMI SUZUKI

※記事は2020年6月18日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります