待ちに待ったGW。忙しくてなかなか会えない女友達とのキャッチアップを心待ちにしている人も多いはず。まだ場所を決めていないなら、おいしいもの、かわいいもの、アートなスポットまでよりどりみどりの銀座はいかが? 今回は、GWに新元号を迎えることに絡めて“昔の新しいスポット”を巡る「レトロかわいい銀座散歩コースガイド」をご提案。GWは、モダン&最先端な当時のニュースポットを、新時代を意識しながら巡ってみよう。
【Schedule】
13:00 クラシックな雰囲気に心ときめく。資生堂パーラーで元祖ソーダ水を味わう
15:00 フォトジェニックなレトロ建築物「奥野ビル」で、昭和にタイムスリップ
18:00 ディナーは老舗洋食店「煉瓦亭」へ。旨味たっぷりのオムライスで幸せ気分に
お土産1 明治7年に誕生。小豆本来の甘みとコクが感じられる「木村屋」のあんぱん
お土産2 往年の女優達も虜に。老舗甘味処「銀座若松」のずっしり甘いあんみつ
13:00 待ち合わせは資生堂パーラー。“モガ”を気取って優雅なひとときを
銀座で“昔の新しいスポット巡り”をするなら外せないのが老舗カフェ「資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ」。資生堂創業者の福原有信氏が1900年(明治33年)のパリ万博視察からの帰国後に、アメリカのドラッグストアを模して設けたのが始まり。当時、日本では珍しかったアイスクリームや日本初のソーダ水を販売し、人気を博したそう。
店内に足を踏み入れると、レンガ色を基調としたエレガントな空間が広がっている。こちらで真っ先に注文したいのが伝統の「アイスクリームソーダ」(1130円)。甘いソーダ水にアイスクリームが浮かんだ見た目にも爽やかな1杯は、定番のレモンとオレンジの他に、季節のフルーツで作る日替わりフレーバーが。創業当時、販売促進のためにソーダ水1杯につき、化粧品「オイデルミン」を1本つけたところ、新橋の芸者さんやモダンガールと呼ばれた女性たちがどっと店に押し寄せたとか。
最先端のファッションに身を包みながらアイスクリームソーダを楽しんでいた大正時代のおしゃれ女子“モガ(モダンガールの略)”たちのように、おしゃれをしておしゃべりに夢中に・・・。華やかな時代に想いを馳せながら、楽しいひとときを過ごして。
資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ
住所/東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3F
交通アクセス/メトロ銀座線ほか「銀座駅」から約7分、JR山手線ほか「新橋駅」から約5分
営業時間/火曜~金曜11:30~21:00(20:30LO)、日曜・祝日11:00~20:00(19:30LO)
定休日/月曜日(※祝日は営業)
電話番号/03-5537-6231※予約不可
15:00 タイルや扉もレトロで可愛い!アート心を刺激するフォトジェニックな「奥野ビル」
銀座パーラーで小腹を満たしたら訪れたいのが銀座一丁目にある「奥野ビル」。築80余年を迎えた同ビルは、かつて「銀座アパートメント」と呼ばれた銀座屈指の高級マンションだったのだそう。まだエレベーターが民間住居に浸透していない時代だったため、今どき珍しい“手動式”エレベーターですら画期的な最新設備として話題を集めたとか。そんな建設当時の状態をできるだけそのまま残したいというオーナーの思いに惹かれた人々がいつしかギャラリーやアンティークショップを開くようになり、近年、デザイン&アートの発信拠点として注目されるように。
ドキドキしながらアーチ型のエントランスをくぐって中に入るとクラシックな内装に目を奪われる。床の細かいモザイクタイルやエレベーターの黄色いじゃばらドア、エントランスの金庫などほとんどが当時のままとか。昭和初期に贅を尽くして建設された面影が随所に残っていて、まるでタイムスリップしたかのよう。
ビルには、現在、20軒ほどのギャラリーやアンティークショップが軒を連ねている。フランスを代表するガラス作家の作品やオールドバカラを多数揃えるサロン、ヴィンテージ筆記具を揃える雑貨屋さん、絵画や工芸、写真などを展示しているギャラリーなどこだわりのショップが集まっていて、覗いているだけでセンスが磨かれるよう。
イチオシは、1Fにある眼鏡屋さん「誠眼鏡店」。カラフルなフレーム、鼈甲のものなど、奇抜なものからベーシックなものまでいろんな眼鏡がそろっていて、似合う眼鏡をしたててくれるのも魅力。店内のクラシカルな雰囲気も居心地がよく、つい長居してしまいそう。
時間を忘れて、一流のセンスに心ゆくまで触れてみて。
奥野ビル
住所/東京都中央区銀座1-9-8
交通アクセス/東京メトロ「銀座1丁目」から徒歩1分
営業時間/店舗により異なる
定休日/店舗により異なる
18:00 ディナーは老舗洋食店「煉瓦亭」へ。旨味たっぷりのオムライスで心もお腹もハッピー
たくさん歩いて、食べて、銀座に受け継がれる華やかかりし時代の面影を堪能したら、締めの夜ご飯は「煉瓦亭」へ。こちらは、1895年(明治28年)創業の老舗洋食店。かつての常連客に永井荷風や池波正太郎といった文人が多く名を連ねる洋食界の名門で、オムライス発祥の店として知られている。
店内には地下1階から地上3階までフロアがあり、とくにおすすめなのがハイカラな明治の頃を再現したかのようなレトロな雰囲気の地下のテーブル席。焦げ茶の木を基調とした店内に、暖かな照明と赤のギンガムチェックのテーブルクロスがマッチしていて、温かくもかわいらしい雰囲気に心ときめく。
こちらで食したいのが、明治期に銀座の5軒の洋食店の主人らによって考案されたという「明治誕生オムライス(2100円)」。卵でトマト風味のライスを包み込んだ王道のオムライスで、ほおばると、合挽きミンチやマッシュルームがゴロゴロはいっていて、とっても美味。ほかにも、とんかつの元祖といえるポークカツレツ、デミグラスソースのコクが際立つハヤシライスなども絶品で足しげく通いたくなりそう。
明治の雰囲気を今に残す店内でゆったり。著名人たちも味わった昔ながらの洋食を召し上がれ。
煉瓦亭
住所/東京都中央区銀座3-5-16
交通アクセス/東京メトロ「銀座駅」より徒歩3分
営業時間/11:15~15:00(14:15LO)、16:40~21:00(20:30LO)、土・祝のみ夜は~20:45(20:00LO)
定休日/日曜日
電話番号/03-3561-3882
いいものを受け継ぎつつ、新しい息吹を常に取り入れ、生まれ変わり続ける銀座は、新年号を迎えて心機一転したい今にぴったり。女友達とゆったり銀ブラする休日で、リフレッシュを図りつつ、刺激も受けられそう。
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文明開化をイメージさせるハイカラな一品と言えば、木村屋の「あんぱん」
銀座のお土産で、当時のハイカラな一品としてその名があがるのが、木村屋の「あんぱん」。文明開化に湧いた明治初期、今のようなふっくらしたパンがなかった時代に木村屋のオーナーが生み出したのがこちら。酒饅頭の酒種(米と麹から作られた種)を利用することでパン生地をふんわり焼き上げることに成功。あんと桜の塩漬けを包み、初めてのあんぱんが生まれたのだそう。
日本人になじみ深い酒種発酵種とあんと桜、そこに西洋のパンが加わった、文明開化をイメージさせる和洋折衷のパン・あんぱんは大ブームに。全国に名の知れ渡るようになり、明治天皇に献上されるほどとなったとか。
洗練された雰囲気の店内には、小倉あんや栗などが常時9種類ラインナップ。中でも不動の人気を誇るのが「桜あんぱん」(170円)。桜もちを食べているようなもっちり食感と僅かな塩っけが、こしあんの瑞々しさを更に際立てていてとっても美味。お茶にもコーヒーにもあうから、自分へのお土産にはもちろん、手土産にしても喜ばれそう。
銀座木村家
住所/東京都中央区銀座4-5-7
アクセス/東京メトロ「銀座駅」より徒歩1分
時間/1F ベーカリー:10:00~21:00
2F カフェ:10:00~21:00/20:30LO
3F グリル:10:30~21:00/20:30LO
4F レストラン:ランチ11:00~15:00/14:30LO ディナー17:00~21:00/20:00LO
定休日/無休 ※12/31、1/1は除く
電話番号/03-3561-0091
創業当時から変わらぬ味にほっこり。銀座若松の「元祖あんみつ」
甘いものに目がない!という人は、「銀座 若松」のあんみつもおすすめ。若松は明治27年創業のお汁粉屋さんで、昭和5年、まだ甘いものが御馳走だった時代に、常連客が「もっと甘いものが食べたい」と要望し、2代目森半次郎が考案したのがこのあんみつだったそう。
みつ豆に自家製のこしあんを乗せて、さらに甘い黒蜜をかけたところ瞬く間に大ヒット。あんみつ発祥の店として多くの甘味好きに愛されるように。
そんな「銀座 若松」のあんみつも、クリームや杏などいろんな種類があるけれど、やはり今回も当初からある「元祖あんみつ」をチョイス。テイクアウト(1個600円)は専用のカップに、ぎゅうひやモモ、あんこ、寒天、さくらんぼなどが入っていて、黒蜜をお好みでかけていただくというスタイル。あんの甘みでいただくという創業当時から変わらぬ味に不思議と心がほっこり。甘いもので元気をチャージすれば、疲れも吹き飛びそう!
銀座若松
住所/東京都中央区銀座5-8-20 コアビル1F
アクセス/東京メトロ「銀座駅」より徒歩2分
時間/11:00~19:30(20:00L0)
定休日/無休(大晦日、元旦を除く)
電話番号/03-3571-0349
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PHOTO/KAZUHITO MIURA(奥野ビル、煉瓦亭) WRITING/KANO NUMATA