お酒もいろいろあるけれど、バーテンダーが魔法のように洗練された動きで生み出すカクテルは、格別な味がします。中でもメジャーなカクテル・ジントニックは、作りがシンプルなだけに素材が大事。そんなバーテンダーさんたちの口からそろえて出てくるのが、「トニックウォーターはフィーバーツリー」。プロ御用達ドリンクのブランド「フィーバーツリー」の体験会に編集部が参加してきました。
世界中で愛されているプレミアムなミキサー
「フィーバーツリー」は2005年に英国で誕生した、ミキサー(割材)のブランド。プレミアムなジンはあるけれど、それに見合うトニックウォーターがない。ならば自分たちで最高のトニックウォーターを作ろう、というのが発端で、“ドリンクの3/4がミキサーであるならば、そこにもこだわりを”というコンセプトのもと、こだわりぬいた原料で作られているのが最大の特徴。
トニックウォーターの独特なフレーバーを作り出す原料は、キナという木の樹皮。最高品質のキナを求めてコンゴ民主共和国まで、ビターオレンジを探し求めてメキシコへなど、世界中の素材を集めて作られたプレミアムなミキサーが誕生しました。
今やカクテルには欠かせないドリンクとして、世界80カ国以上の有名なシェフやバーテンダーから愛されています。
ビジュアルも味も美しい、6種類のラインナップ
現在日本で販売しているのは6種類。写真右から、フラッグシップともいえるプレミアム トニックウォーター。キナとビターオレンジを使用したコクのある苦味が特徴。
メディタレーニアン トニックウォーターは、プレミアム トニックウォーター同様キナの独特の苦味に加え、レモンタイムやローズマリーが爽やかな味わい。
エルダーフラワー トニックウォーターは、その名の通り英国のエルダーフラワーを使用した優しくフルーティーな香りと味わい。
プレミアム ソーダウォーターは唯一フレーバーなしのソーダ。細かくソフトな泡が特徴で、ウイスキーやスピリッツのソーダ割に最適。
プレミアム ジンジャーエールは、3種類の生姜を抽出したオイルと軟水で作られていて深い味わいが特徴。ウイスキーやラムなどとの相性抜群。
プレミアム ジンジャービアはこの中で最もパンチの効いた味。3種の生姜を24時間醸造することで、より強烈に辛さが際立ちます。
一味も二味も違う、プレミアムなジントニックの作り方
会場ではバーテンダーさんのレクチャーにより、フィーバーツリーのプレミアム トニックウォーターでジントニックを作る体験をしました。ジントニックというと円筒形のグラスで提供されることが多いけれど、今回は大きなボウルのグラスに作ります。
まずは、氷の入ったグラスに好みのジン(40ml)を入れて、くるくるとかき混ぜます。ここで氷とスピリッツをよくなじませることが大事。そしてトニックウォーター(120ml)を注ぐときは、なるべく氷に当たらないよう、炭酸が逃げないように静かに注ぎます。かき混ぜるのは軽く1回だけ。お好みでライムを絞って出来上がり。
グラスのボウルからジンのボタニカルとトニックウォーターの香りがふんわりと立ち上がり、ハーブのような爽やかさと独特の苦味。後味はすっきりとして暑い日にぴったりのカクテルです。
フィーバーツリーで作るおしゃれなカクテル&モクテル
そのほか当日味わったカクテルを2種類ご紹介。
ラブアップルジントニックは、大葉のシュラブ(ノンアルコールドリンク)とアップルジュースを使った、色合いも美しいジントニック。大葉の爽やかな香りと甘酸っぱいリンゴの味わいが、プレミアム トニックウォーターやジンのビターな香りとぴったりです。
ベルガモット緑茶トニックは、エルダーフラワー トニックウォーターを使ったモクテル(アルコールが入っていないカクテル)。ベルガモットからつくられた自家製のシロップと緑茶が入っていて、緑茶とほんのりとした柑橘の相性がとてもよく、エルダーフラワーの香りがふんわりとやさしく香り、心が落ち着く味わい。
苦味がポイント、大人のフードペアリング
今回は、会場となったリッツカールトン東京のシェフが特別に、フィーバーツリーで作ったジントニックに合う料理を提供してくれました。ジンやトニックウォーターの特徴かつ最大の魅力は“苦味”。この苦味というのは、後天的に好きになるもので、甘味やうま味とのペアリングで、コクや味の本物感を高めてくれるのだとか。
お料理には「アプリコット風味のフォアグラのムースリーヌ」や「帆立貝柱と柑橘フルーツのマリネ」など、意外な組み合わせのお料理がありましたが、ほんのりとした苦味とフルーツの甘味、肉や魚のうま味が大人のマリアージュを感じることができました。
カクテルのミキサーにも、そのままで主役にも
カクテルの味わいをワンランク上にしてくれるミキサーとして、バーシーンでは欠かせないフィーバーツリー。最近ではフィーバーツリーそのもののおいしさが注目され、これだけでソフトドリンクとして楽しむ人も。キナの木がシンボルとしてデザインされたボトルのビジュアルも美しく、どれもこれだけで主役になれるものばかり。氷の入ったグラスに注いで、レモンやライムをあしらうと、ちょっとリッチな気分になれます。
今後はバーだけでなく、レストランやカフェなどでも、ソフトドリンクとして提供される機会が増えてブームの兆し。見つけたらぜひオーダーしてプレミアムなひとときを味わってみて。
【特集】飲んだら幸せ!OSAKE JIKAN
今日は誰となにを飲む? 気の合う仲間と盛り上がったり、料理との組み合わせに感動したり、旅先で現地のお酒を試してみたり・・・。編集部が楽しい“OSAKE JIKAN”を紹介します。
WRITING/YUKO MUKAI(OZmall)