ビールの個性やおいしさを決めるホップに注目
日本でも市民権を得たクラフトビールは、おしゃれなデザインやバリエーション豊かな味わいなどで、ますます人気上昇中。個性的なビールが次々と誕生しているなか、その個性を引き出す大きな要素のひとつがホップ。「ビールの魂」とも呼ばれるホップは、ビールの香りと味を決定づけるものとして、さまざまな品種が誕生し、業界ではちょっとしたホップブームが到来。
現在、ホップの主な生産国であるアメリカやドイツなどに比べて、日本での生産量は約100分の1の年間200トンあまり。それでもクラフトビールブームや地産地消の動きがけん引して、日本産ホップは少しずつ増加傾向。丁寧につくられる日本産のホップは、その品質の良さや上品な香りなどで、国内外から注目されているのだとか。
11月末まで!フレッシュホップビールは国内約1500店で楽しめる
そんな中、日本産の希少なホップの魅力を最大限に活かしたビールが、期間限定で登場。夏にホップを収穫したら、生のまま各地の醸造所へ。これは海外のホップではどうしてもできないこと。フレッシュな香りと味わいがそのままビールに活かされる、いわばビールの新酒“ビール・ヌーヴォー”ができあがり、9月から11月にかけて一般に楽しめるようになる。
今年は国内過去最高の81ブルワリーが参加して、その年に収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り「FRESH HOP FEST 2019」を全国各地で開催。11月末までの期間中はお祭りやイベント以外にも、全国約1500店舗で日本産のフレッシュホップを使用したビールが味わえるので、ぜひお店に足を運んでみて。
うっとりアロマを楽しむ、まるで“ビール・ヌーヴォー”
フレッシュホップで作られたビールの特長は、なんといってもその豊かな香り。ホップの種類にもよるけれど、花や柑橘を思わせる甘く華やかな香りがするはず。味わいもフルーティで苦みが少ないので、ビールが苦手な人やクラフトビール初心者にこそおすすめ。
あえてアロマを残すために濾過をせず、濁っているものが多いのもクラフトビールならでは。
例えば「SPRING VALLEY BREWERY Hop Fest」は日本最大級の産地である岩手県の遠野で収穫した、希少なホップ「IBUKI」を使用。レモンやキンモクセイのような柑橘系の爽やかでやわらかい香りが楽しめる。また「常陸野ネスト Hop Fest 2019」は、国産麦芽と茨城県産の小麦、横手産をはじめ12種類のホップ、すべての原材料が日本製というこだわり。グレープフルーツのような柑橘系のフレーバーにフローラルなアロマが華やかに広がる。
上記2種類のビールは、全国の取り扱いがある飲食店では10月15日(火)から数量限定で発売。この時期しか楽しめないフレッシュなホップの香りと味わいを逃さないで!
全国の醸造所で作られたフレッシュホップビールが銀座に大集合!
東京では、銀座ソニーパークの地下4階にある「BEER TO GO」で10月12日(土)・13(日)の2日間、「GINZA de FRESH HOP FEST 2019」を開催。日本産フレッシュホップを使ったビールを作るブルワリーが一堂に会し、さまざまなクラフトビールとそれに合う料理が楽しめる。全国のブルワリー44社が参加して、フレッシュホップを使用したビールを日替わりで計50種類以上も楽しめる貴重な機会。WEST COAST BREWING(静岡県)、忽布古丹醸造 -HOP KOTAN BREWING-(北海道)など初参加のブルワリーにも注目。また、ビールのほかにもホップを使用した料理の提供や、ビール醸造家によるトークショーなどもあるので、ぜひ足を運んでフレッシュな味わいを楽しんで。
イベントDATA
- イベント名
- GINZA de FRESH HOP FEST 2019
- 開催場所
- BEER TO GO by SPRING VALLEY BREWERY
- 開催日程
- 10月12日(土)・13(日)
- 開催時間
- 各日11:00~20:00(LO)
- 住所
- 東京都中央区銀座5-3-1 Ginza Sony Park B4F
- アクセス
- 東京メトロ丸の内線・銀座線・日比谷線 銀座駅B9番出口直結、JR山手線・京浜東北線有楽町駅中央口徒歩約5分
- チケット
- 当日1800円/前売り1700円(6枚つづり)
※当日の会場では2枚600円でも購入可
- 前売りチケット
- SVB東京、横浜、BEER TO GO、WEBにて販売
WEBサイトからの購入はこちら
- ホームページ
- FRESH HOP FEST 2019
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