わたしの偏愛グルメ ~パクチー編~ vol.006

わたしの偏愛グルメ ~パクチー編~ vol.006

【第2・4土曜21:00更新】
唯一無二の個性を放つのに、世界各国のさまざまな料理と相性抜群。そんな素晴らしい食材パクチーを愛してやまない編集部が、夜な夜な食べ歩いて見つけた“パクチー愛”にあふれるお店をご紹介します。

更新日:2016/09/24

羊料理のさきがけ!?28年続くアフガニスタン料理店「パオ・キャラバンサライ」

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食べたことがない、ましてや想像もつかないなんて人が多いと思われる、“アフガニスタン料理”。実は、都内で食べられるんです! その場所は、東中野の「パオ・キャラバンサライ」。絨毯の輸入業を営んでいた社長がアフガニスタンに惚れ込みスタートしたそう。

アフガニスタンで買い付けた器が並び、パオの骨組みを利用した絨毯ルーム・・・。カラフルな電飾をまとい、屋台席もある外観。駅前なのに、アジアに来たかと錯覚する異国情緒あふれる空間です。

メニューには、現地に行ったことがあるシェフや社長から口伝で受け継いできたというアフガニスタン料理やそれをベースにした創作料理が並びます。とりわけ自慢は羊料理。まだ日本では羊料理が浸透していなかったオープン当初から提供していたそうで、長年の経験に基づく丁寧な下処理を施しているから、下手な臭みがなく本来の魅力を味わえると評判です。

アフガニスタン料理をベースにした「ここでしか食べられない!」お料理の数々を味わってみませんか?

サルサソース×ナンプラードレッシング。独特の味わいがやみつきに

パクチー好きにまず、頼んでほしいのがこちらのサラダ。

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パクチー好きの最初の一品はぜひこれで。「蒸し鶏とパクチーのサラダ」890円

オリジナルのサルサソースとナンプラーベースのドレッシングを合わせた独自の味わい。一品目からお店の虜になること間違いナシです。

オリジナルのサルサソースには、トマトやタマネギ、ハラペーニョの酢漬けを使っているそうですが、そんなに辛さは感じません。きっと辛いのが苦手な人でも、大丈夫ですよ。

細くさかれた蒸し鶏は「これ、本当に胸肉!?」と思うほど、ほろっと柔らか。パサパサになる直前ギリギリのところを見極めて蒸すことで、この食感が出せるのだそう。

こちらは現地の料理ではなくオリジナルの創作料理だそうですが、アフガニスタンから来た人にも人気で、ひとり一皿(!)食べる人もいるそう。

ナンとつけてたべるのもおすすめ。野菜がたっぷり入った鉄鍋料理

2品目は、「なんか体にいいものが食べたい・・・」なんてときにも嬉しい、野菜をたっぷりいただける鉄鍋料理をご紹介。

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カラヒィとはアフガニスタンなどで使用されている“鉄鍋”という意味「サブジカラヒィ」1050円

カリフラワー、ズッキーニ、トマト、ピーマンを歯ごたえが残るように軽く炒め、スパイスとトマトを煮込んだ特製ソースと混ぜ合わせているそう。

現地では、わたしたちがおかずと白米を食べるように、ナンと合わせて食べるのが主流。こちらでも現地流に全粒粉で小麦の香りを活かして作ったオリジナルのナン(1枚370円)が用意されているので、ぜひ一緒に味わってもらいたい。

こちらのお店のカラヒィは、現地の味に近いという羊肉を使用した「パシュトゥン・カラヒイ」を始め、今回ご紹介した野菜のみのものや鶏肉を使ったものなど全部で6種。何個か頼んで、シェアして食べるのもおすすめです!

もっちりとした食べごたえのある自家製麺がたまらないっ!

また、ここで食べ逃してほしくないのが羊の挽き肉を使った麺料理「ラグマン」です。

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中央アジア全域で食べられている手延べ麺のことをラグマンと呼ぶそう「ラグマン」並910円

注目は、デュラム粉を使用してもっちりとした食感になるようにこだわっているという自家製麺。食感的には、つけ麺の麺に近いイメージです。

羊の挽き肉やパクチーと“よそもの”感たっぷりの組み合わせ。ですが、ベースの味付けが練りごまベースだからでしょうか。新しい味なのにすんなりと受け入れられます。そして、パクチーやごまといった香りが立つ食材と組み合わせることで、マトンの独特な香りが見事に溶け合っています。

羊肉が苦手な友人と一緒に行ったのですが「え?これ羊なの!?」と言っていました。独特の香りがスパイスのように効いていて、肉の臭みに思えないんですよね。不思議。脂をしっかり抜いて、生姜やヨーグルトなどに漬け込んでいるという、丁寧な下処理の賜物なのかも。

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実はこちらのお店では、メニュー名に“パクチー”と付いているものは、1品目で紹介したサラダのみ。
なのですが、メニュー名に付いていなくても、羊との相性がよく現地でも愛されているという理由から、多くの料理で薬味代わりにパクチーを使用している“隠れパクチー店”なんです。それゆえ、パクチー好きの来店も少なくないのだとか。でも、パクチー抜きや別添え対応ができるメニューも多いため、苦手な人と一緒に行っても大丈夫ですよ(笑)

アフガニスタンの料理や文化を広めたいとの社長の想いから、最初は一軒家の裏庭からスタートしたというこのお店。オープン当初から羊肉料理を提供しているというだけあって、お料理にあわせてラムとマトンを使い分けたり、希少部位がいただけたりと羊好きにはたまらないポイントがたくさん!

パクチー好きはもちろん、羊好きの方も絶対行くべきお店ですよ。

パオ・キャラヴァンサライ

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TEL. 03-3371-3750
東京都中野区東中野2-25-6 1F
営業時間:月曜~土曜17:00~24:00(LOフード22:45、ドリンク 23:30)日曜・祝日17:00~23:00(LOフード 22:00 ドリンク22:30)
席数:60席
アクセス:東中野駅西口より徒歩2分
予約可 カード使用可
平均予算:3500~4000円
分煙

WRITING/CHIKA SATO(OZmall) PHOTO/AYA MORIMOTO

※記事は2016年9月24日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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