スイーツ芸人が教える“甘いもの” vol.012
【毎週水曜日 10:00 更新】
よろスィーツ! スイーツ芸人・ナカノタカフミです。年間500軒以上食べ歩くスイーツマニアの僕が本当においしいと思ったナイスィーツを厳選して紹介します。9月は、最高のパフェがいただけるお店をピックアップ。第2弾は、チョコレートパフェです。
更新日:2016/09/14
栗とチョコレートの芸術的な出会い。秋だけ会える、愛しのチョコレートパフェ
パフェといったら、チョコレートパフェ。
子どものころは、たまに連れて行ってもらったファミレスで頼むチョコパフェがなによりの楽しみでした。
片思いしてる女の子に会えたときのようなワクワクした気持ちは、いまでも変わりません。
チョコパフェ大好きなボクが特にオススメするのが、ショコラティエ パレ ド オールのパフェ。
オーナーの三枝シェフは、とにかくチョコレートへの愛情が深い方で、近年では日本人のショコラティエとして初めて、“Bean to Bar”に取り組んでいることでも知られています。“Bean to Bar” とは、“カカオ豆からチョコレート(板)になるまでの工程”のことです。
チョコレートを愛し、知り尽くしたシェフが手がける極上のチョコレートパフェを一度食べれば、閃光のように美味しさが身体に刻まれます。
さあ、見てくださいっ! この芸術的な美しさっ! もう、惚れ惚れ!
現在は、レギュラーのチョコレートパフェが秋の期間限定でマロンパフェになっています。
2015年も販売していた秋パフェですが、今年は見事にチョコレートとマロンが絡み合って昨年以上にパワーアップしていてナイスィーツ連発!
トップに飾られているアイスは、自家製のコスタリカ72%ショコラソルベ、チョコレート入りマロングラス、ドゥルセソルベです。
今回から取り入れたドゥルセの香ばしい甘みのあとにほんのりとくる塩っけが、栗の風味にもあって秋らしい味わいがナイスィーツ!
渦巻き模様のパーツはサクサクのメレンゲ、飴細工の上にあるのはミルクチョコレートでコーティングされたマロンコンフィです。さらにカカオニブの糖衣がけもトッピング!
この栗を最後まで大事にとっておくか悩みましたが、我慢できず食べてしまいました(笑)
赤い部分がルージュ(赤ワイン)のソルベで、さっぱりとしたアクセントに。
さらに下へ進んで行くと、ドゥルセの生クリームと砂糖がけされたアーモンドが香ばしく絡みあいます。
アーモンドとヘーゼルナッツのクリスタリゼに、細かいマロンコンフィのコーヒーシロップ漬けがまざり大人の食感!
バニラアイスを忍ばせ、さらにミルクチョコレートでコーティングしたロイヤルティーヌ(クッキー生地のこと)もあり、甘さの幅をきかせながら食感の変化も楽しめる演出がハイパーナイスィーツ!
最後は、コーヒーシロップ漬けの渋皮栗と今年収穫された新栗を使用したペースト。栗の甘みに上品なチョコレートを絡ませて食べる、この時間が永遠に続いてほしい。あぁ、ハピネスィーツ!
パフェの説明は、東京店・店長の大塚さんが丁寧にしてくださりました。
大塚さんからみても今年のパフェはまさに極み、と。オススメの食べ方を聞くと、上からガッツリと食べるのだそうです(笑)
三枝シェフにも少しお会いできて、今年は栗とチョコレートのバランスが良く出来たとおっしゃっていました。
ボクもこのパフェを食べて、一気に秋を感じました! ほんとにおすすめです!
ショコラティエ パレ ド オール
TEL:03-5293-8877
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング1F
営業時間:11:00~21:00(平日) 11:00~20:00(日曜・祝日)
定休日:不定休(新丸ビルに準ずる)
席数:32席
アクセス:東京メトロ 東京駅より徒歩3分
カード使用可 予約不可
完全禁煙
※2016年9月10日(土)~10月31日(月)までの期間限定販売。
販売は、東京店・大阪店のみ。
文/スイーツ芸人 ナカノタカフミ
東京NSC16期。早稲田大学第二文学部卒業。特注オーダーしたというBigなパンケーキ帽がトレードマーク。「三度の飯よりスイーツが好き!」という芸人の中ではいちばんのスイーツマニアで、特に好きなのはチョコレート。年間500軒以上を食べ歩き、今までに巡ったスイーツショップは2000店以上にものぼる。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員。
WRITING&PHOTO/ナカノタカフミ ILLUSTRATION/HONGAMA