わたしの偏愛グルメ ~パクチー編~ vol.004

わたしの偏愛グルメ ~パクチー編~

【第2・4土曜21:00更新】
唯一無二の個性を放つのに、世界各国のさまざまな料理と相性抜群。そんな素晴らしい食材パクチーを愛してやまない編集部が、夜な夜な食べ歩いて見つけた“パクチー愛”にあふれるお店をご紹介します。

更新日:2016/08/29

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日本酒×スパイス。店主の“好き”が詰まった酒場「酒坊主」

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日本酒とパクチーをこよなく愛しているわたしにとって、これ以上ないお店を発見いたしました・・・! 店主・前田さんが「自分が行きたいお店」をコンセプトにしているという「Sakeria 酒坊主」です。
こちらでいただけるのは「枝豆のライムリーフ漬け」や、「鮎のコンフィ スイカソース」など、独創的な料理の数々。前田さんは「天邪鬼なので、ほかと一緒のものをやるのが好きじゃないんです」なんて謙遜されていましたが、スパイスへの愛とチャレンジ精神を感じるメニューは、とっても刺激的。
スパイス料理に合わせるお酒が日本酒(!)というのも、かっこいいですよね。「ここのところ日本酒も味わいが広がっていますよね。温度帯によっても表情を変えるため、スパイス料理を受け止める懐の深さもあるんですよ」と、前田さん。もちろん、日本酒が好きということも理由のひとつだそう。
自分が好きなもの。そこを突き詰めて作られた酒場は、シンプルで最高に居心地がよいです。

無意識のうちに、お酒が進む・・・!ラムのスパイシー春雨

トゥルンとした食感と、ヘルシーという魅惑のワード。春雨って、地味に女心を掴む食材ですよね。メニューに見つけた瞬間、迷わず注文してしまいました(笑)

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絶妙なスパイシーさで、お酒が進む。ラムのスパイシー春雨1100円

豆板醤を使用した絶妙なピリ辛加減に、無意識のうちにお酒が進んでしまうちょっと危険な味付け。やみくもに辛いだけでなく奥底にほのかな甘みを感じるのは、ベースにかつお出汁と醤油、砂糖などで作った出汁ベースを使っているからだそう。

ラムは、ニュージーランド産の肩スライスを細かく切ったものを使用。春雨にしっかりと絡みます。ラムの香りと、ピリっと刺激的な辛い香り、パクチーの爽やかな香りの掛け合わせに、食欲を刺激されること間違いナシ。

とろみをつけるための片栗粉などは使わずに、煮詰めて味を完成させているため、するするするーっと食べられますよ。

パリパリの皮に、しっとりとした肉。食感のコントラストも楽しい

どーん! 鶏のもも肉1本まるごといただける「骨付き鶏のトマトソース」。この豪快な見た目、圧巻ですよね。わたしも隣の席の人が食べているのを見て、気になって頼んでしまいました。

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大ボリュームの「骨付き鶏のトマトソース」1750円

運ばれてくると・・・届くのは、チリチリと香ばしい皮の香り。オーブンで焼いたあと、皮をバーナーで焼き上げることで、パリっとした食感を出しているそう。

下ごしらえで生姜やねぎと一緒に蒸しあげられた鶏肉は、臭みがなくしっとり。パリっとした皮としっとりしたお肉。食感の違いも、楽しいです。

味わいは、トマトに中国の調味料サーチャージャン、ナンプラーを混ぜたという異国MIXなトマトソース。これがまた、パクチーの清涼感と合うんです。なんだかどのお料理もお酒が進む味なのは、店主・前田さんもお酒が好きだからでしょうか。

スパイスが効いた煮込み感覚で食べたい!坊主のcurry

〆は、店主がスパイスをブレンドして手作りするカレーが定番。カレーの具材やスパイスの配合は日替わりというから、行くたびに食べておかなくっちゃ。

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さらさらとしていて食べやすい「坊主のcurry」950円

この日のカレーは、鶏の挽き肉とひよこ豆がメイン。コリアンダーシードをメインのベーシックな味わいとのことでしたが、10種以上スパイスを混ぜているそう。

こちらのカレー、まるでスープのようにすーっと胃に染み込むんです。まったく重くないので、〆ではなくおつまみ的に食べたいなんて人もいるんだとか。そんなときは、ごはん抜きのオーダーもOKというから、「〆の炭水化物は敵!でも、カレーは食べてみたい・・・」という、ダイエット女子にも嬉しいですね。

ちなみに写真のお米は、バスマティライスというパキスタンなどで食べられているもの。お箸ではつかめないくらいパラパラ。新食感でした。普段は、日本酒にも使われる亀の尾の玄米や白米を使用しているそうですが、ときおりこのお米も登場するそうです。

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日本酒を頼むと、選ぶことができる酒器。かわいいものばかりで、目移りしちゃいます。

お料理メニューは、仕入れによって替わる日替わり。(気になるメニューを見つけたら、多少の胃袋オーバーは気にせず注文を!)

そのため、今回ご紹介したものがいつもあるとは限らないのです・・・。が、事前にリクエストのうえ予約をすれば用意できる場合もあるそう。どうしてもコレが食べたいというものがある場合は、相談してみてくださいね。

日本酒×スパイスという、一見不思議な組み合わせ。そこにピンと一本筋が通っている気がするのは、店主の “好き”を突き詰めた空間なればこそですね。

Sakeria 酒坊主

Sakeria 酒坊主

TEL. 03-3466-1311
東京都渋谷区富ヶ谷1-37-1ロナーYSビル2F
営業時間:月~土16:00~23:00(LO22:00)日・祝14:00~21:00(LO20:00)
不定休
席数:17席
アクセス:代々木公園駅1番出口より徒歩5分
予約可 カード使用可
平均予算:6000円
全席禁煙

WRITING/CHIKA SATO(OZmall) PHOTO/AYUMI OSAKI

※記事は2016年8月29日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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