わたしのいちおしベーカリー教えます vol.04
パンに詳しいあの人にイチオシのベーカリーを教えてもらうリレー形式の連載「わたしのいちおしベーカリー教えます」。第4回目は「日本パンコーディネーター協会」の代表を務める、稲垣智子さんが「ベッカライ徳多朗」をセレクト。“自分たちが食べておいしい”を追求した絶品パンが並びます。
更新日:2016/08/09
50種以上のパンが揃う!曜日を問わず賑わう人気ベーカリー
たまプラーザ駅から徒歩30分と、ちょっと不便な場所にあるけれど、パン好きはぜひ足を運ぶべきお店が「ベッカライ徳多朗」。開放感のあるつくりが素敵なベーカリーで、シンプルなものからあんぱんやカレーパンなど、豊富にパンが揃う。昨年で25周年を迎えたこちらは、もともとサラリーマンだった店主の徳永さんが“自分のやりたいことを”との思いから、奥さんとともに始めたのがきっかけだそう。「シンプルなものほど難しい」と語る徳永さん。日々、味がぶれないようにとつくり込まれた職人技のパンを味わってみて。
シンプルだからこそ夢中になる、優しい甘さの「ミルククリーム」
日に200~300個は売れるという人気の商品が「ミルククリーム」(210円)。稲垣さんおすすめの一品でもあって「少しハードめの生地だけど歯切れがよくて食べやすいです。練乳が効いた濃いめのミルククリームは、少し冷やして食べるとおいしいですよ」とのこと。サンドされたクリームは、バタークリーム、コンデンスミルク、バター、砂糖だけでできておりとってもシンプル。だからこそ、そのおいしさがダイレクトに感じられるのかも。老若男女問わず愛される逸品をぜひ味わいたい。
開放感のあるイートインスペースで「パニーニ」を味わう
大きなガラス窓で解放たっぷりのイートインスペース。こちらでは、その場でこんがりと焼いてくれる「パニーニ」がいただける。数種の味がある中で、稲垣さんは、パストラミビーフ、ローストしたジャガイモ、ザワークラウト、キャラウェイシードがサンドされた「パニーニ(パストラミ)」(486円)がお気に入り。「ドイツテイストの本格的な味わい。ザワークラウトの酸味が効いていて、暑い日でもさっぱりと食べられます。パストラミとポテトもしっかりとボリュームがあって、食べ応えもありますよ」。粒マスタードが効いたマヨネーズがアクセントになって、ペロリと完食しちゃうおいしさ! こだわりの「スープ」(432円)やドリンクとともに、ゆっくりと召し上がれ。 ※パニーニ&スープセット(810円)もあり
ベッカライ徳多朗
TEL.045-902-8511
神奈川県横浜市青葉区元石川町6300-7
営業時間:7:00~18:00 火・水定休
アクセス:田園都市線「あざみ野駅」「たまプラーザ駅」より徒歩30分、「あざみの駅」より東急バス「た51・たまプラーザ駅行き」、「たまプラーザ駅」より東急バス「た51・江田駅行き」「新25・新百合ヶ丘駅行き」で、「覚永寺」停留所下車すぐ
カード使用不可
今回のベーカリーを教えてくれた人:稲垣智子さん
パンコーディネーターで、一般社団法人「日本パンコーディネーター協会」代表、 「ジャパン ベーカリーマーケティング株式会社」専務を務める。企業講演・セミナーは国内外で100 以上の実績があり、ラジオやテレビへのメディア出演も多数。著書に『毎日食べたいごちそうパン料理』(河出書房新社)、『知識ゼロからのパン入門』(幻冬舎)など。
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WRITNIG/EMI YAMASHITA PHOTO/YUKO CHIBA ILLUSTRATION/HONGAMA