わたしの偏愛グルメ・パクチー編 vol.2
【第2・第4土曜日21:00更新】
唯一無二の個性を放つのに、世界各国のさまざまな料理と相性抜群。そんな素晴らしい食材パクチーを愛してやまない編集部が、夜な夜な食べ歩いて見つけた“パクチー愛”にあふれるお店をご紹介します。
更新日:2016/07/23
ハーブや野菜がたっぷり。体にも嬉しい、ベトナム料理をいただける「kitchen」
ベトナム料理というと、フォーくらいしか思い浮かばない・・・という人も多いのではないでしょうか。でも実は、ベトナム料理って野菜をおいしくたっぷり食べられる女子に嬉しいお料理なんです。
たっぷりの葉物野菜やハーブにお肉を巻いて食べたり、揚げ物にはたっぷり生野菜を添えたり。それは蒸し暑いベトナム南部に住む人の体を冷やす知恵でもあるそうです。
オーナーシェフの鈴木珠美さんは、1冊の本をきっかけにベトナム料理の魅力にハマり、3カ月後には現地に料理留学に行ったというからその行動力にびっくり。約2年の料理留学後、「kitchen」を開いたそう。
今や、こちらのお店がきっかけでベトナム料理にハマる人が後を絶たない人気店に。もちろん、私もそのひとりです。
パクチーにバジル・・・。野菜たっぷりで、体も喜ぶベトナムスタイル
暑さで食欲がない・・・そんなときにもぴったりなお料理がこちらの「ゆで豚肉のベトナムスタイル」。
ジャスミン茶でさっぱりとゆでた豚肉をサニーレタスやミント、パクチー、バジル、大葉などたっぷりの葉物野菜で巻いていただきます。運ばれてきたときは「こんなたくさんの野菜食べきれないかも・・・」なんて思いましたが、完全にいらぬ心配。あっさりペロリでした。
漬けダレは、ベトナムの魚醤ヌクチャムをベースにしたオリジナルの香味ソース。生姜、パクチー、ネギなど、さまざまな香味野菜が入っており、とっても風味豊か。「ベトナム料理って、こんなにおいしいのか・・・!」と感動しました。
もっちもちの皮にびっくり!ここに来たら、外せないのが生春巻き
正直この生春巻きの中身には、パクチーは入っていません。あくまでも添え物扱いです。それでも、この生春巻きは絶対食べてほしい!
この具材たっぷりの生春巻き。口に入れて驚くのは、皮のもちもち感。そのヒケツは、米粉を水で溶いたものを蒸した生地に入れていることなのだそう。そのひと手間が大切なんですね。
現地でさまざまな生春巻きを食べ歩き、行きついたというこのレシピ。中身は、大葉やきゅうり、サニーレタス、万能ねぎなど、たっぷりの野菜とエビ。そして、紅茶で煮た豚の肩ロースを酢醤油に漬けたさっぱりチャーシューもイン。箸で掴むのが大変なくらいのボリューム感です。
いただく際は、4種のタレの中から好みのものをかけて。鈴木さんのおすすめは、チリソース+ヌクチャムベースのタレとのこと。チリソースは、結構辛いので辛いのが苦手な方はご注意を!
デザートは、パクチーのアイスクリームで決まり!
パークチーアイス・・・。実は、わたしアイスも大好きなんです。なので、パクチー×アイスなんてもう最高すぎます。
こちらは、パクチーとピーナッツのペーストをバニラアイスとミックスして作られています。パクチー×ピーナッツ!? なんて斬新な組み合わせ・・・と思ったのですが、ベトナムではわりと定番の組み合わせなんだとか。ベトナムにはパクチーとピーナッツのクリームを使ったウェハース菓子(食べてみたい!)があり、そこから着想を得たスタッフのアイデア料理だそう。
いただいてみると、見た目よりもパクチー感は控えめでピーナッツやバニラと完全に溶け合っています。上にかかるヨーグルトソースのおかげか、食後感も意外とさっぱり。トッピングされたココナッツローストがプラスしてくれる、サクッとした食感もまた絶妙。
こんなアイスなら毎日でも食べたい! 家の冷凍庫にも、このアイスがあったらどんなに幸せだろう・・・と妄想せざるを得ない逸品です。
ベトナム料理では、パクチーなどのハーブは欠かせない存在。鈴木さんも、もちろんパクチーが大好きなんだそう。娘の名前にパクチーを漢字で書いた「香菜」とつけようと思ったくらい、なんてお茶目なエピソードも披露してくれました。
野菜たっぷりで体にも嬉しい「kitchen」のごはんは、お腹いっぱい食べてもスッキリ軽やか。このお店に行ってから、行きたい海外No.1はベトナムになりました。深いベトナム愛を感じるこのお店に行ったら、パクチーだけじゃなくベトナムにも恋してしまうかも。
Kitchen
TEL. 03-3409-5039
東京都港区西麻布4-4-12 ニュー西麻布ビル2F
営業時間:18:30~23:00(LO 22:00)
定休日:土・日・月・祝
席数:17席
アクセス:広尾駅3番出口より徒歩7分
カード使用不可 予約可
平均予算:4000円
全席禁煙
WRITING/CHIKA SATO(OZmall) PHOTO/KAZUHITO MIURA