伝統芸能と日本の食文化を五感で堪能する！新感覚の劇場型レストラン＆ラウンジ「水戯庵」

更新日：2018/03/29

能や狂言など多彩な伝統芸能と極上の和食を楽しめる劇場型レストラン＆ラウンジ「水戯庵」が2018年3月20日（火）に日本橋にオープンした。多くの人を魅了してきたアートアクアリウムアーティスト・木村英智氏が手がける刺激いっぱいのスポットで、日本文化の魅力を再発見して。

客席の中央前方にある舞台では、幅広いジャンルの伝統芸能が日替わりで出演

アートアクアリウムアーティストが発信！伝統芸能を楽しむ新スポット

日本橋エリアでは希少な屋外広場のある複合施設「福徳の森」の地下に誕生した、劇場型レストラン＆ラウンジ「水戯庵（すいぎあん）」。主人は、幻想的な水族アート展覧会「アートアクアリウム～金魚シリーズ～」などを手掛けるアートアクアリウムアーティスト・木村英智氏。「日本の伝統的な工芸や産業、芸能の魅力を新たな手法で表現したい」という思いから、日本の伝統芸能を楽しめる新しい空間が誕生した。日本最古の芸能である能楽をはじめ、さまざまな伝統芸能の舞台と、食事やお酒が堪能できる注目の新スポット。

店内には、江戸時代に狩野派の絵師が描いた老松の鏡板を背景にした三間四方（約5.4ｍ四方）の舞台が完備され、1日3回（4月28日以降は1日4回）、約20分の演目が毎日行われる。能、狂言、日本舞踊、文楽、雅楽など、日本を代表する伝統芸能の各流派が、ジャンルや流派の垣根を越えて日替わりで出演。伝統芸能に触れたことがない人でも、目の前で繰り広げられる素晴らしい演技に魅了されるはず。

昼夜のコース料理の例（写真は、水出し玉露、先付、江戸前寿司、大阪寿司、茶巾寿司、汁物）。これに玄米茶と菓子も付く

江戸前寿司に和菓子まで。老舗が織りなす和食をチェック

時間帯は、12時から13時30分のランチタイムと15時から16時30分のティータイム、19時から20時30分のディナータイムの3部構成（4月28日以降はディナータイム2回の4部構成。時間帯の変更は公式サイトにて）。それぞれ完全入替の予約制で、すべて伝統芸能観覧料と料理のセット料金。ランチとティータイムは1人6500円から、ディナータイムは1人9000円から楽しめる。

ランチとディナータイムは、現存する最古の江戸前寿司処「すし栄」の江戸前寿司、大阪寿司、茶巾寿司に、水出し玉露、先付、汁物、玄米茶、菓子が付くコース料理をいただける。米酢を使った大阪寿司と、赤酢で作る江戸前寿司を食べ比べできるのも、寿司好きにはたまらない。江戸・明治・大正時代のビンテージの膳や器で提供される料理の数々はどれも絶品。

ティータイムには、200年以上の歴史を持つ京都の老舗茶舗「福寿園」のお茶と、京菓子の老舗「老松」や「亀末廣」の見た目にも美しい和のアフタヌーンティーセットを味わえる。とくに「亀末廣」の干菓子は、四季折々の草花を巧みにデザイン化した色彩豊かな1品。そのかわいらしさに、心をつかまれる女性も多いはず。

入口から客席に抜ける通路はギャラリーとして、江戸・明治・大正期の浮世絵や版画などを展示

和の趣きたっぷりな空間で、伝統芸能の魅力を満喫

日本が誇る伝統工芸の要素を取り入れた、粋で艶やかな和空間も魅力のひとつ。まず地上から地下に続く階段を降りると、香老舗「松栄堂」の優雅なお香の香りに包まれる。入口では、華道の家元「池坊」による季節の花をあしらった美しい生け花に心が癒される。また入口から客席に抜ける通路はギャラリーになっており、江戸・明治・大正期に描かれた浮世絵や版画の作品が入れ替わりで展示されているので、ぜひチェックしてみて。

店内にはバーカウンターも。格子状の棚には、厳選された日本酒や時代物の酒器がディスプレイ

夜には厳選されたお酒と一品料理を堪能できるラウンジに変身

江戸から明治にかけて名を馳せた料亭「百川」の由来の地でもある店内は、ディナータイム終了後にはラウンジスタイルでお酒を提供する「百川ラウンジ」へと様変わり。こちらは予約不要の自由席、またアラカルトメニューで利用できるので、1杯だけ楽しむために訪れるのもOK。「百川茶漬け～福寿園のお茶と～」（1512円）や、「天然真鯛の胡麻和え」（1620円）などラウンジタイム限定メニューも多く、ぼぼ毎日舞台上で芸者衆による舞いが繰り広げられるので、雰囲気抜群。

アルコールメニューは、食通、ワイン通としても知られる俳優・辰巳琢郎さんがセレクト。純国産ワインのほか、ビール、日本酒、ウイスキーなどのアルコールが揃う。このほか、国産果汁100％フルーツジュースなどノンアルコールもあり、お酒が苦手な人でも心地よい時間を過ごせそう。華やかな和空間で、食通もうならせる極上の和食とお酒に酔いしれてみては。