急な予定変更や待ち合わせ相手の遅刻など、銀座にいるときにできた1時間。ウィンドウショッピングをしたり、カフェでぼーっとするのも良いけど、1時間あるならアートを楽しむのがおすすめ。今回は、2023年11月、12月に開催されるギャラリーの無料展示をご紹介。資生堂ギャラリーやPOLA MUSEUM ANNEXなど、一度は行っておきたいスポットで感性を磨く時間を過ごそう。
左/資生堂ギャラリー 右/POLA MUSEUM ANNEX
【資生堂ギャラリー】「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”」
銀座エリア最大級の空間も楽しむギャラリー
1919年に誕生し、現存する日本で最古の画廊「資生堂ギャラリー」。オープン以降は「新しい美の発見と創造」に取り組み、日本芸術文化の復興に寄与し、1990年以降は現代美術を主軸に年4~5回の企画展を開催する。2001年には、「東京銀座資生堂ビル」の地下1階にリニューアルオープンし、5mを超える吹き抜けのある銀座地区最大に。その広々とした空間は、作家によって使い方が異なり、展示ごとに変化する雰囲気もみどころ。
第一線で活躍する椿会が表現する“新しい世界”
第二次世界大戦で中断していたギャラリーの活動を再開する際に誕生したグループ展で、メンバーを変えながら続いてきた「椿会」。2021年にスタートした「第八次椿会」には、今の時代を代表する6組のアーティストが参加する。3年間をかけて、コロナ後の「あたらしい世界」 について考えてきた彼らによる、「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”」が、12月24日(日)まで開催中。
第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”
会期/2023/10/31(火)~12/24(日)
営業時間/11:00~19:00(最終入場18:00)
定休日/不定
住所/東京都中央区銀座5-4-1
アクセス/銀座駅より徒歩すぐ
入館料/無料
【POLA MUSEUM ANNEX】チャリティオークション「Plastic Revives」
“美”を追求するポーラによる未来につながる芸術
ポーラ銀座ビルのコンセプトである3つの美、「美容」「美術」「美食」。そのひとつ「美術」を担うこちらでは、銀座という街で多くの人に芸術を通して美意識・感性を磨いてほしいと、気軽にアートを体感できるように、年間を通じて無料で楽しめる企画展を開催。ポーラ美術館のコレクションをはじめ、現代アート、チャリティオークション、若手芸術家を応援する企画展などの多彩な展開によって、未来につながるアートを提案している。
19人による再生がテーマのチャリティ展
2023年12月3日(日)まで、4回目を迎えるチャリティオークションを開催。今回は「Plastic Revives」と題し、化粧品容器から再生したプラスチック素材を使った作品が一堂に会する。19人のアーティストの独創性とポーラ化成工業の研究チームによって、素材の特性を活かした作品だけでなく、プラスティックとは思えない表現の広がりが現れたオリジナル作品が誕生。また、キャンバスの木枠の代わりに再生プラスチックを応用するなど、幅広いアイデアで、「再生」をテーマにした作品が並ぶ。
Plastic Revives
会期/2023/11/10(金)~12/3(日)
営業時間/11:00~19:00(最終入場18:30)
定休日/会期中無休
住所/東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
アクセス/銀座一丁目駅より徒歩すぐ
入館料/無料
■オークション入札サイト、及びドローイング抽選販売
実施期間:2023/11/13(月)11:00~12/3/(日)23:59まで
オークション入札サイト
ドローイング抽選販売サイト
【SHUTL】「伝統のメタボリズム~様式の変容~」
メタボリズム思想建築を移設したアートの舞台
2023年10月にオープンした「SHUTL(シャトル)」は、伝統と現代の新たな接続方法を生み出すラボとして誕生。空間には、2022年に解体された建築家・黒川紀章氏による集合住宅「中銀カプセルタワービル」の2基のカプセルを配置した。過去と未来のクリエイティビティが同居するカプセルと、それを活用しながら行われる美術、工芸作品の企画展示や映像上映などのイベントを開催。「未来のオーセンティック」を生み出すラボ(実験室)として機能していく。
施設コンセプトを体現した自主展示企画の第2弾
オープニングを飾る自主展示企画シリーズ「伝統のメタボリズム」は、SHUTLのコンセプト「未来のオーセンティック」を体現。「言葉と文字」「様式の変容」「見立て」の3期に渡り、伝統という概念を問い直し、新陳代謝を促進する表現を紹介する。2023年12月15日(金)から始まる第2期「様式の変容」では、陶芸の野田ジャスミン氏と日本画の品川亮氏の作品を展示。古来からの様式が引き継がれている日本画と陶芸で、オリジナルの視点を持って製作をするふたりの挑戦に注目したい。
伝統のメタボリズム~様式の変容~
会期/2023/12/15(金)~2024/1/21(日)
住所/東京都中央区築地4-1-8
営業時間/13:00~19:00 (展示、イベント最終日は17:00まで)
定休日/火・水、年末年始(2023/12/26(火)〜2024/1/4(木)) ※施設メンテナンス等で臨時休廊あり
アクセス/東銀座駅より徒歩4分
入館料/無料
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