国立能楽堂 開場35周年記念 蝋燭の灯りによる『石神(いしがみ)・調伏曽我(ちょうぶくそが)』
更新日:2018/09/06
幽玄な世界にうっとり!蝋燭の灯りのもとで繰り広げられる神秘的な能楽に酔いしれて
国立能楽堂11月の企画公演は、蝋燭の炎に照らされた幽玄な世界の中で能・狂言が上演される人気企画「蝋燭の灯りによる」をラインナップ。石神のお告げを利用して、妻の思いを留まらせようと奮闘する男の姿がおもしろい狂言「石神(いしがみ)」。能「調伏曽我(ちょうぶくそが)」は、父の仇を討ったことで名高い鎌倉初期の武人、曽我兄弟を扱った作品のひとつ。蝋燭の炎が揺らめく能舞台、闇の中に浮かぶような役者の動きなど、幻想的な雰囲気に酔いしれながら日本の伝統芸能を堪能して。
プラン一覧
オリジナルポーチのお土産付き!国立能楽堂 蝋燭の灯りによる『石神・調伏曽我』を脇正面席で鑑賞
■1人4800円(税込)
通常4800円の脇正面席チケットに国立能楽堂オリジナルポーチ(1200円相当)のお土産付き!
オリジナルポーチのお土産付き!国立能楽堂 蝋燭の灯りによる『石神・調伏曽我』を中正面席で鑑賞!
■1人3200円(税込)
通常3200円の中正面席チケットに国立能楽堂オリジナルポーチ(1200円相当)のお土産付き!
見どころ
落ち着いた和の趣漂う国立能楽堂で、演者たちが織りなす日本古来の文化に触れる
「能楽」は「能」と「狂言」の総称で、600年以上も演じ継がれた、最も古い日本の伝統芸能のひとつ。そんな「能楽」を楽しみたいなら、都会の中にひっそりと佇む国立能楽堂での観劇がおすすめ。緑に囲まれた建物の門をくぐり、前庭を玄関に向かって進むほどに心が洗われ、厳かな雰囲気の能舞台を目の前にすると神聖な気持ちに。凛とした時間が流れる雅な空間で、しばし日常を忘れてみては。
ほのかな蝋燭の灯りに照らされた幻想的な舞台で演じられる能楽は情緒たっぷり!
普段の舞台照明をなくし、能舞台の周囲にいくつも置かれた、蝋燭の灯りの中で演じられる蝋燭能は、幽玄を一層濃く感じさせるようで、いつもの能・狂言とは違う魅力がたくさん。温かくもほのかな灯りに照らされた舞台、そこで演じる役者の動きはまるで闇の中に浮かぶよう。能面の表情や装束の輝きにも目をみはるはず。都会の喧騒を離れて非日常の世界へと誘われる、幽玄で神秘的な雰囲気にうっとり! 能には、主役の「シテ方」、シテ方の相手として、シテ方に対応して演技を引き出す「ワキ方」、囃子(楽器)を担当する「囃子方」、狂言を演じる「狂言方」と4つの役割がある。今回、上演される「調伏曽我」は国立能楽堂では25年ぶりとなるめずらしい曲で、「ワキ方」の大曲と呼ばれている。主役の「シテ方」だけでなく、相手役の「ワキ方」にも注目しよう。
国立能楽堂は開場35周年記念公演期間中!名作の数々を鑑賞できる機会
国立能楽堂は開場35周年を記念した公演の真っ最中。12月と来年の1月の2ヶ月にわたって、能の大曲「道成寺」が上演されることにちなんで、国立能楽堂開場35周年記念オリジナルグッズ「道成寺ランチトートバッグ」を、1,000円で販売。お土産のオリジナルポーチと同じ、時松はるなさんのデザインなので、併せて持つのにぴったり。10月からは同じく時松はるなさんがデザインした、「国立能楽堂卓上カレンダー」も発売してるので、チェックしてみて。
あらすじ
「石神」
夫の酒好きが過ぎて離縁を望む妻と、引き留めたい夫。夫は仲人のもとへ相談に行くと、仲人は霊験あらたな出雲路夜叉神の石神へ祈願に行くよう妻に勧めるので、先回りしてその石神に成りすまし、妻の言い分を聞いてみてはと提案するが・・・。
「調伏曽我」
源頼朝は工藤祐経らを従えて箱根権現へ参詣した。箱王は箱根別当とともに頼朝の威光を拝しに現れるが、父の仇である祐経を見て復讐心を起こす。祐経は箱王を呼び寄せて、父河津殿を射殺したのは自分ではない、と言い逃れをする。箱王は、頼朝に従って帰る祐経を追い駆けるが、別当に連れ戻されてしまう。別当は箱王の志に同情し、護摩を焚き不動明王に祐経調伏の祈願をする。やがて護摩壇上に不動明王が現れ、祐経の形代の首を切って、箱王が本望を遂げるであろうことを予言する。
公演データ
会場
国立能楽堂
日程
2018/11/30 (金)
チケット通常価格
正面席6300円、脇正面4800円(学生3400円)、中正面席3200円(学生2200円)
※未就学児入場不可
※字幕表示はありません
キャスト
狂言『石神(いしがみ)』茂山 忠三郎(大蔵流)
能『調伏曽我(ちょうぶくそが)』大坪 喜美雄(宝生流)、福王 茂十郎(ワキ方福王流)
ほか
会場住所
東京都渋谷区千駄ケ谷4-18-1
会場アクセス
JR「千駄ケ谷駅」徒歩5分、大江戸線「国立競技場駅」A4出口より徒歩5分