第17回 神田明神薪能『明神能・幽玄の花』

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更新日:2019/02/26

1300年の時を重ねる神田明神で日本の伝統芸能に触れる夜

1300年近くも「江戸総鎮守」として親しまれ、今なお東京の街を見守り続ける神田明神。日本三大祭りのひとつ「神田祭」では、明神様へ奉納するための神事能と呼ばれる能楽が執り行われる。江戸時代初期より長らく途絶え、平成15年に復活して以降17回目となる本年の神事能では、伝統の能や素謡(すうたい)、人間国宝・野村万作による狂言などを上演。神田明神境内に設けられた舞台で催される日本が世界に誇る伝統芸能を、この機会にぜひ間近で体感したい。

プラン一覧

神田明神薪能S1席チケットと東京カステラのお土産付き

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■1人8000円(税込)
通常8000円のS1席チケットに上野風月堂「東京カステラ」のお土産付き

神田明神薪能S2席チケットと東京カステラのお土産付き

プラン画像 画像サイズ650×406

■1人6500円(税込)
通常6500円のS2席チケットに上野風月堂「東京カステラ」のお土産付き

見どころ

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江戸初期まで続いた由緒ある神事能が平成の世に蘇る「明神能」の歴史

毎年5月に開催される神田祭。もともとは旧暦の9月に執り行われ、江戸時代の初期までは明神様へ奉納するための能が舞われていたが、当時の大火事により装束や舞台を焼失してしまったという。そのため長らく途絶えていた神事能は、時を越えて平成15年に復活。約1300年この地を守ってきた神田明神で、特別な日を重んじる演目が上演される。

江戸情緒たっぷり&活気に満ちた日本三大祭りのひとつ「神田祭」

京都の「祇園祭」、大阪の「天神祭」とともに日本三大祭りのひとつとして有名な「神田祭」。2年に1度開催される祭祀を本祭り、その本祭りではない年に行われるものを陰祭りと呼び、神田明神が表・江戸城を守る日枝神社が裏となり毎年交互で執り行う。今年は本祭りの年となり、伝統ある神事や催事が行われ、活気に包まれる。

伝統芸能の代表演目が一度に見られる! 一夜限りの豪華な演目

日本を代表する伝統芸能が豪華共演。その中の素謡「神歌」は囃子や舞を伴わず、能の演目「翁(おきな)」の言葉の部分だけをしっとりと演じるもの。通常の能装束ではなく、礼装である紋付き袴をまとって演じるのが特徴で、正月や祝賀など特別な席だけで披露される貴重な演目。さらに狂言「謀生種」は、俳優としても活躍する野村萬斎の父であり人間国宝である野村万作が上演。

初心者にもうれしい! 解説付き&手持ちのスマホで字幕解説

当日は開演前に上演演目に関する解説を聴くことができるほか、あらかじめ自身のスマートホンに「Gマークアプリ」(無料)をダウンロードすることで、字幕解説付きで楽しむことができる。しかも字幕は公演にあわせて自動で切り替わるという優れものなので、ぜひ事前にダウンロードをして使い方を確認してからおでかけしてみて。

※当日はダウンロードが集中する場合がありますので事前のダウンロードをお勧めいたします
※アプリの内容は当日会場でのみ反映されます

あらすじ 画像サイズ650×406

あらすじ

素謡(すうたい)「神歌(かみうた)」
神歌は、演目「翁」の中で謡われるもの。翁(おきな)とは、年取った男性(老人)を親しみ敬う呼び方ですが、能に於いては神様の曲として扱われています。お囃子をいれずに声楽の部分を謡うことを素謡といいます。

狂言「謀生種(ほうじょうのたね)」
いつも伯父の嘘に騙されている甥が今度は伯父に一泡ふかせてやろうと訪ねてきます。甥はほら話をしますが、いくつ話しても伯父は甥の話よりもスケールの大きなほら話でやり込めます。甥が降参すると伯父はさらにからかってやろうと、こんなに嘘の話が上手なのは謀生種という嘘の種を持っているからだと言います。庭に埋めてあるから一粒やろうと、甥に庭の土を掘らせますが、その種はみつかりません。さて、謀生種があるのでしょうか、またまた伯父に騙されてしまいます。

能「鉄輪」(かなわ)
ある夜、貴船神社(現在の京都左京区)の社人が神託を受け、お告げをつげようと待っていると、心変わりし自分を捨てて新妻を迎えた夫を恨んで貴船神社に毎夜丑の刻参りをしている都の女がきました。社人は女へ頭に火をともした鉄輪(五徳)をつけて、顔には丹を塗り、赤い着物を着て怒る心を持てば生霊となって恨みを晴らすことができると告げます。そして女が神託通りにする意思を示すと雷鳴がとどろき始め、女の髪が逆立ち形相がみるみる変わってしまいます。女は急ぎその場を走り去ります。
(中入)
一方、元夫は悪い夢が続くので陰陽師・安倍晴明に祈祷をたのみます。晴明は深い女の恨みを受けていると告げ、祈祷棚を設け形代(身代わり人形)に恨みを転じる祈祷を始めます。すると悪鬼となった女の生霊が現れ、夫と新妻の形代を激しく打ち据え、捨てられた恨みを責め立てます。女は形代に襲い掛かりますが晴明が呼び出した守護神の神力に次第に退けられていきます。そして女は心を残しながらも最後には消え去っていきます。

公演データ

会場

神田明神 社殿前特設舞台

日程

2019年5月14日(火)

チケット通常価格

SU席9000円、SS席8500円、S1席8000円、S2席6500円、A席5000円、B席4000円

※未就学児入場不可

座席図
座席図

出演

素謡「神歌」金剛流二十六世宗家 金剛永謹(こんごうひさのり)他
狂言「謀生種」和泉流 野村万作(のむらまんさく)他
仕舞「鞍馬天狗」金剛流 金剛龍謹(こんごうたつのり)他
能「鉄輪」金剛流 遠藤勝實(えんどうかつみ)他
解説/奈良大学教授 三宅晶子

会場住所

東京都千代田区外神田2-16-2

会場アクセス

JR「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」1番口より徒歩5分

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※記事は2019年2月26日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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